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令和7年度岩手県生涯学習推進研究発表会~人づくり・つながりづくり・地域づくりフォーラム2025~

実施日:令和8年1月29日(木)・1月30日(金)

事業報告

1日目は基調講演、2日目は当センターが取り組んだ調査研究の発表及び協議に続き、県内の博物館による事例発表を含むパネルディスカッションを行いました。センター参集とオンライン視聴を併用して開催し、県内外の生涯学習・社会教育に携わる方を中心にご参加いただきました。

「価値の創出と発信」
〇「価値」は定まった固定的なものでなくて良い。「問いかけ」でも良い。人と人との「価値観」の「ぶつかり合い」によって摩擦も生まれるが、新たな「価値観」を生み出す刺激にもなる。様々な立場の人が出会い、化学反応を起こしていく必要がある。
〇新たな「価値観」の創出に向けた博物館と市民一人一人の行動がコミュニティの活力向上につながる。  

【2日目(午前)】 研究発表・協議

研究発表では、「子どもの『居場所』づくりと社会教育の課題に関する研究」を佐々木学社会教育主事が、「『博物館』の地域における社会教育的役割に関する研究」を土谷文子主任社会教育主事がそれぞれ発表しました。協議では、岩手大学 名誉教授 新妻二男氏に進行していただき、それぞれの研究内容を振り返りながら、研究についてご助言とコメントをいただきました。

【2日目(午後)】パネルディスカッション
  「博物館をもっと面白くする視点 -地域と共に考えるこれからの可能性」

【事例発表】①北上市立博物館 館長 渋谷 洋祐 氏

「博物館」の基本「収集・保管」「展示・教育普及」「調査・研究」は強み
求められることに向き合った事例
●「こんなのがあるけど、何かやってほしい…」という声に何ができるか、ひとまず前向きに捉えてやってみる。柔軟に、でも博物館の「基本」からは離れない。その結果「今の人」「未来の人」両方につながっていくものになった。

博物館らしさを出した事例
●「調査・研究」を前面に出した学習会、博物館同士のつながりを求めた展示会、「調査・研究」のバックヤードをみせる講座など、あえて硬派な事業の実施。結果、学校で学んだ歴史や全国的な歴史が身近な地域の歴史とつながり、自分事となる楽しさへつながった。参加者も博物館職員も互いの引き出しが増えた。

【事例発表】②遠野市立博物館 館長 長谷川 浩 氏

博物館等における効果的なSNSの活用
新型コロナウィルスの拡大により来館者数の減少がきっかけ。
・展示内容の発信…博物館に興味を
・「遠野物語」と遠野に関する情報を発信…遠野に興味を
・博物館や展示内容の発信…コロナ禍で来館できない人のために   

●博物館の展覧会・イベント情報、資料解説、「遠野物語」ゆかりの場所についての解説、遠野市の季節ごとの風景、博物館周辺のイベント情報など、遠野の魅力を発信している。
●記事は学芸員2人で担当し、毎日1回以上投稿。学芸員独自の視点で興味を引く分かりやすい文章で投稿。また、写真を1点にし、目を引くように。投稿のタイミングも意識している。
●来館者、書籍、グッズ販売、取材、問い合わせが増加し、出版の依頼も。HPや広報誌、チラシ、ポスターとは異なる客層にPRできるメリットがある。

【事例発表】③岩手県立博物館 館長 坂本 美知治 氏

デジタルアーカイブ化
●県内にたくさんいる学びたいという意欲をもった方の期待に応えていくことが博物館の魅力の向上と考える。
●R4年の博物館法の改正により、博物館は「デジタルアーカイブ化」をすすめ、より多くの人が博物館にアクセスできるようにすること、地域社会との連携・地域の活力向上に寄与することが含まれた。
●文化庁 Innovate MUSEUM事業を受け、「三陸希望遺産デジタルアーカイブ構築事業」を進めている。
 ・東日本大震災津波による陸前高田市立博物館の資料修復作業を機に災害に備え、デジタル技術を使って課題解決を図る取組。
 ・県立博物館を「中核館」として6機関の連携。デジタルデータ作成とアーカイブの構築。
 ・3Dレプリカを活用した地域活性化イベントや県境を越えた連携へ発展。

【パネルディスカッション】 
 コーディネーター 岩手県立美術館 館長 長内 努 氏

3つの柱からテーマに迫りました。
「博物館にどのようにして足を運んでもらうか」
・博物館もしっかり勉強し、学びたい層をしっかりつかむ。
・SNSの発信から足を運んでもらって本物を知ってもらう。
・地域の商店や近隣の観光イベント等との連携。
・紙媒体でのお知らせも大切にする。
・大人向けの企画で再発見をしてもらう取組。

「来館者にどのようにして自分事にしてもらうか」
・昔の道具と併せ、昔の暮らしの様子を動画で紹介することでイメージにつなげる。
・講座後に関連資料を紹介し、学びを深める。
・知識の一方的な発信ではなく、当事者として参加する企画を。
・展示の常識から離れ、異なった視点へ来館者をつなげる企画や取組。
・身近な生活で困っていることや切実に感じていることを解決する場。
・提示の仕方を変えることで自分事の度合いが変わる。

「どのようにして地域と館が協働し、お互いを活用し合えるか」
・他館への資料の貸出や学芸員の出前解説。
・来たものは拒まない姿勢。声がけしていただいたものを大切に。
・他館からの学び、学校との連携。

博物館をもっと面白いものにしていくためには、常識とか、前例に捉われず、学芸員はもちろん、職員みんなが楽しみながら館運営をしていくことが大切なのではないか。 


【参加者の感想】
〇施設のミッションを時代の変化に合わせて見直し、職員及び地域住民と共有することの重要性を感じた。
〇『博物館』が保管や展示だけでなく、地域における社会教育的な役割を担っていくという視点で考えたことがなかったので、まずはいろいろな博物館に足を運びたい。
〇それぞれの館が課題を抱えつつも前向きに、試行錯誤しながらその方法を模索していることがわかり、非常に勇気づけられた。
〇子どもの居場所づくりに取り組んでいる施設や団体に対してどのような連携、支援ができるのか考えていきたい。

【受講者の評価】

A (有意義)68.4%
B (どちらかといえば有意義)30.4%
C (どちらかといえば有意義でない)1.2%
D (有意義でない)0%


【担当者から】
国内外、県内の事例から、博物館を中心とした地域活性化に向けた取組や、博物館のもつ役割や魅力を新たに発見することができました。早速、博物館に足を運んでみたくなりました。ぜひ、地域の博物館で実体験をとおして、本日の学びを更に深めてみてはいかがでしょうか。

実施担当:[生涯学習推進センター]
実施要項PDF)  ちらしPDF

1 目 的
生涯学習推進上の諸課題に関する研究成果より本県の生涯学習の振興を図る。

2 主催/主管
岩手県教育委員会/岩手県立生涯学習推進センター

3 後 援
岩手県市町村教育委員会協議会、岩手県社会教育連絡協議会(予定)

4 対 象
(1)   県及び市町村の生涯学習・社会教育関係者
(2)   全国の生涯学習・社会教育関係機関や団体関係者
(3)   県及び市町村の地域づくり関係者
(4)   NPO等民間団体関係者
(5)   学校関係者
(6)   関心のある方

5 期 日
令和8年1月29日(木)、30日(金)

6 会場及び定員
(1)   参集…岩手県立生涯学習推進センター(100名)
    〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13 TEL 0198-27-4555
(2)   オンライン(YouTubeライブ配信)…定員なし
     Webサイト「まなびネットいわて」特設ページ ※2/27(金)まで申込者限定オンデマンド配信

7 申込方法
Webサイト「まなびネットいわて」より申込  
【申込締切:令和8年1月15日(木)】

8 日程および内容
【1月29日(木)】
◆基調講演◆  13:45~15:45
  「博物館の未来地図 -地域社会をどう変えるか」
<講師> 大阪国際大学 国際教養学部 国際観光学科 
     准教授 五月女 賢司(さおとめ けんじ) 氏

【1月30日(金)】
◆研究発表・協議◆  10:00~12:15
1年次  「子どもの『居場所』づくりと社会教育の課題に関する研究」
       社会教育主事  佐々木 学
2年次  「『博物館』の地域における社会教育的役割に関する研究」
       主任社会教育主事 土谷 文子
<コーディネーター・助言>
岩手大学 名誉教授 新妻 二男 氏

◆パネルディスカッション◆  13:15~15:20
「博物館をもっと面白くする視点 -地域と共に考えるこれからの可能性」 
<コーディネーター>
岩手県立美術館 館長 長内 努 氏
<事例発表・パネリスト>
 岩手県立博物館 館長 坂本 美知治 氏
 北上市立博物館 館長 渋谷 洋祐 氏
 遠野市立博物館 館長 長谷川 浩 氏
※パネルディスカッションには当センター土谷文子主任社会教育主事がパネリストとして参加します。

9 発表会資料
研究発表に係る資料はWebサイト「まなびネットいわて」特設ページに掲載します。
参加者自身で資料を印刷、またはタブレット等にダウンロードの上、ご準備ください。

10 費 用
派遣者において負担願います。

11 その他
(1) 2日目の昼食は、各自ご用意ください。
(2) 県立生涯学習推進センターまでの交通案内及び駐車場は下記よりご確認ください。
 「まなびネットいわて」>[生涯学習推進センター]>[アクセス]
(3) 研修受講にあたり配慮を希望する場合は、申し込みフォームにご記入いただくか事前
  に当センターへご相談ください。

***申込フォーム***

※上の[送信]ボタンをクリックして、送信が完了すると、ボタンの下に「ありがとうございます。メッセージは送信されました。」と表示されます。繰り返し送信ボタンを押さないよう、ご注意ください。

※申込フォームに記載された「受講申込者メールアドレス」宛に申込内容等の「自動返信メール」が届きますが、『gmail』『Cloud mail』については、自動返信メールが届かないことが確認されています。受講申込のメールはこちらに届いていますが、ご心配な方は、電話でご確認下さい。

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