チョウの足

８月24日配信

　皆さん、今年の夏はいかがでしたか？あまりの暑さに家から出られなかった、という方も多かったのではないでしょうか。年々夏が暑くなっていると思いませんか？

　現在の地球は氷期と氷期の間にある間氷期（かんぴょうき／かんひょうき）と呼ばれる気候が温暖な時期にあると言われています。最近、ある研究で前回の間氷期（12万９千年前～11万6千年前）の海水の温度は最高で現在よりも2度程度高かったのではないか、とのことです。これが本当だとすると、まだまだ地球は暑くなりそうです・・・ちなみに次の氷期の始まりは1000年以上先とのこと。あと1000年は夏の暑さに耐えなければならないようです。

　子どもたちは家の中で過ごさなければならず、物足りない夏休みになったのではないでしょうか。9・10月も例年より暑いと長期予報が出ていますが、徐々に過ごしやすくなり、外で過ごすこともできるようになってくるはずです。思い切り外で遊ばせたいところですね。

　だいぶ前のことになりますが、新聞に次のような記事が出ていました。
　小学校の授業で先生が「4本足の虫はいるか」と質問したところ、小1の児童が「いる」と答えたそうです。先生に否定された児童は悔しくて辞典で調べて4本足のチョウを見つけ出したとのこと。
　実はチョウの仲間には4本足の種類が意外と多いんです。身近によく見るチョウの中にも4本足のチョウが何種類かいます。特に秋口に見かけるチョウに多いような気がします。秋の虫取りに行ってみるのも面白いですね。

　以前、私が自然観察イベントのスタッフをしていた折、一緒に活動しているスタッフと「田舎の子どもより、都会の子どものほうが自然観察の食いつきがいいよね」という話をよくしていました。自然に囲まれた環境で生活している子どもたちにとって、自然とは当たり前で今更注意深く見るものでもないのかもしれません。令和2年度の世論調査によると、自然についてどの程度関心があるかという問いに対し、「関心がある」とする回答が都市部では85～90％に対し、町村部では81％と若干の差がみられます。やはり、身近なものにはなかなか目がいかないのかもしれませんね。

　「チョウの足は何本かな？」子どもにそう聞いてみてください。どんな答えが返ってくるでしょうか？

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