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すこやかMAG

すこやかマガジン第855号

目のために

11月30日配信

 今日で11月も終わりですね。今朝、私たちのいる県立生涯学習推進センターの駐車場には雪が15cmくらい積もっていてびっくり!研修会のため参加者が集まってくるので、朝から雪かきに大忙しでした。皆さんの自宅付近はいかがでしたか?

 すこやかメールマガジン851号【依存】(https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/mail-mag/sukoyaka-mag/sukoyaka851/)では、ゲームやネットのやり過ぎが、心に与える影響について紹介しました。今日はゲームをやり過ぎたり、スマホを使い過ぎたりしたときに目が受ける影響についてお話します。

 先日、文部科学省から「学校保健統計調査」の結果が公表されました。(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/1268826.htm)内容についてはニュースでも「肥満傾向の子どもの割合が増加」「視力が1.0未満の小中高生の割合が過去最多」と報じられていたのでご存じの方もいらっしゃるのではないかと思います。またニュースではコロナ禍において生活様式の変化が要因の一つになっているのでは、というコメントも出されていました。

 コロナ禍においては外出が制限されたことで、家の中で過ごす時間が増え、スマートフォンやPCを使ういわゆる「スクリーンタイム」が増加した方も多かった思います。長時間使用して「目が疲れた」と感じたことはありませんでしたか?特にスマートフォンの場合は目を画面に近付けすぎたり、つい長時間使用したりして、目がひどく疲れてしまうことがあります。

 目の中には水晶体と呼ばれるレンズの役割をする部位があって、その周りには水晶体の厚さを変化させる筋肉(毛様体)があります。

図1

スマホの画面を見るなど近くのものを見るときは、この筋肉が水晶体を縮めるために力を入れ続けます。これが「目が疲れる」原因となります。この状態を長く続けるとやがて近視が進んでしまいます。また、寝っ転がってスマホの画面を見ていると、左右の目と画面との距離の差により、左右の視力が変わってしまうこともあります。さらには眼球が発達段階の子どもでは、眼球の後方「網膜」のある部分が正常な状態よりも奥行きが伸びた状態に変形してしまうこともあり、より視力が低下してしまいます。

図2

 現在の社会において、PCやスマートフォンは使用しないわけにはいかない存在になっています。それではどうすれば視力に影響を与えない使い方ができるのでしょうか。実は視力低下に大きく影響を与えるのは「長時間おなじ距離」で画面を見続けることが原因とのことです。1時間使ったら遠くを見る、席を離れるなど、目を休める行動をとることが望ましいとされています。

 これから冬本番、目を休めるためにも「雪かき」、運動不足の解消にも役に立ち一石二鳥でいいですね。(筋肉痛にはなりますが)

参考文献
GIGAスクール時代のスマホ・ゲーム・ネットリテラシー授業
(清川輝基 監著 少年写真新聞社 刊)

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