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すこやかマガジン第836号

大人もヤバい(^_^;)

7月12日配信

みなさん、こんにちは。毎週木曜日の「すこやかマガジン」ですが、今週は、水曜日の配信となっております<(_ _)>

先日、「安定した生活習慣と睡眠」が大人にも子どもにも大事なのだと改めて考えさせられたことがありました。それは、7月6日(木)当センターの「家庭教育・子育て支援活動交流研修会」で國學院大學 人間開発学部 子ども支援学科 教授で医学博士である 鈴木 みゆき 先生の「脳科学」の視点でのお話を伺った時のことです。

◆「脳だけは、下(1階)から上(3階)へ発達していく」

 3階―「考える脳」大脳

     論理的思考、コミュニケーション、思いやり、おもてなし、やる気、意欲、粘り強さ、非認知能力等を司る。

2階―「感じる脳」大脳辺縁系   喜怒哀楽などの感情や記憶を司る。

1階―「生きるための脳」脳幹

     呼吸、体温、心拍、食欲、睡眠・覚醒を司る。

例えば、「非認知能力(3階)を育てるためには、愛情、愛着を感じさせながら生活習慣を安定させ(1階)、主体的な遊び(2・3階)をさせる」「睡眠不足(1階)が続くと、イライラ(2階)する」のように、1階がぐらつくと、2階、3階に影響が出るというのです。人間の脳はうまくできていると思うと同時に、今まで関わってきた子どもたちのことや娘のことを思い浮かべ、なるほどと思うことが多くありました。

1階を安定させるためには、子どもだけでなく大人も、意識して生活しなければなりません。

◆「日中に脳が活動して出たたんぱく質のゴミ(アミロイドβ)を出さないでためてしまうと認知症予備軍になる。その『ゴミ出し』は、睡眠中に行われる」

「睡眠中…」……(^_^;)

◆睡眠中に行われること

 ・脳のゴミ出し、記憶の定着

 ・成長ホルモンの分泌(ぐっすり眠っているときに出る、ピークは思春期)

 ・メラトニンの分泌(眠りを誘う・ブルーライト等の光に弱いホルモン、体の錆(シミ、しわ、ガン)止め作用、思春期がくるまで二次性徴を抑える働き)

これらのことからも、子どもだけでなく大人にとっても「睡眠」が大事だということが分かります。「認知症」が気になって調べていると、「認知症の行方不明者10年連続の増加」とか、「スマホ認知症*」(*30~50代の「スマホ依存」による脳過労から認知症の症状が出る状態)が、ここ10年ほどで急増していることが分かりました。回復のための鍵は、「生活習慣の改善」だそうです。

「生活習慣」「早寝早起き朝ご飯」等は、昔から、言われ続けてきていることであり、その大切さは分かっていても、なかなかできないから、「まあ、いいか」と思ってきた人が私も含めて多いのではないかと思います。昔から言われてきていることの根拠が科学的に明らかにされてきています。SNS時代の今こそ、「まあ、いいか」では済まされなくなってきているのではないかと感じるところです。

鈴木先生の友人で、「脳トレ」で知られる東北大加齢医学研究所 川島 隆太 所長は、

「脳の発達が阻害されれば、勉強をしてもしなくても、学力が上がっていかない。いつでもネットに接続できる社会は、子どもたちの未来の可能性を奪うことにつながっているのではないか」と問題提起しています。

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