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すこやかMAG

すこやかマガジン第871号

4月25日配信

怒鳴る子育ての悪影響

先日、何年ぶりか覚えていない程久しぶりに、桜を見に高松の池に行ってきました。青空に桜が映え、逆光から見る木の幹は黒く、角度によってはまるで浮世絵みたいに見えて、とても素敵でした。出店もあり、大変賑わっていました。老若男女国籍も様々、みんな笑顔で楽しんでいて、時折スワンボートをこぐ人たちの楽しそうな声が聞こえ、ほのぼのとした気持ちになりました。そろそろ池を1周し終わるかなという時、突然怒鳴り声が聞こえてきました。「どうするか自分で決めなさい!」お母さんが子どもを叱っている声でした。すれ違いざまの会話から察するに、『子どもが自分で歩くか、お母さんに抱っこされて歩くか、自分で決めなさい』という内容でした。詳しい事情は分かりませんが、すごい剣幕だったのでドキドキしました。しかし、抱っこしてあげるという優しい選択肢もある中の怒り方にしてはかなり厳しい言い方だったので、「子どもにとってお花見が嫌な思い出になりませんように」と心の中で祈りました。その時の怒鳴り方が何だか気になったので『子どもを怒鳴ること』について調べてみました。

以下参照
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/374f8e8d5c5b610997d114600662ab84537fb24f

怒鳴る子育ては今すぐやめて!【怒鳴る子育ての悪影響】5選
1.キレやすくなる
子どもは親の姿から感情のコントロール方法を学ぶので、親が怒鳴っていれば、子どもも怒鳴って感情を表現するようになる。

2.自己肯定感が下がる
「自分はいつも怒られる」「何をやってもダメ」と思うと自信を失って積極性が無くなり、自発的な行動をしなくなる。

3.親に何も話さなくなる
怒られることを恐れるあまり、子どもは親に自分のことを話さなくなり、悩み抱え続け、結果的に不登校やひきこもりにつながる場合もある。何でも話せる親子関係は必須。

4.コミュニケーションがうまくとれなくなる
人は怒鳴られることで脳が委縮してしまうので、会話のキャッチボールができなくなる。また、キレやすくなることも、人間関係を悪化させる原因の1つとなる。

5.無表情になる
脳の萎縮は余計なことを考えないよう自分を守るためであり、情報処理能力や知能、理解力を低下させ、表情が乏しくなる。それが続くと皮膚細胞にまで影響する。

怒鳴っていいのは「自分や相手を傷つけたとき」「危険なことをしたとき」だけです。普段から怒鳴ってばかりいると、危険があった時、本当に伝えたいことが伝わらないので、要注意だそうです。※

私はイラっとした時「ふわ~」と口に出して言いながら目を閉じ、体が浮くようイメージします。慣れるとイラっとした自分を客観視できるようになるのと、「ふわ~」と目を閉じる自分がちょっと笑えるので、意外とすぐ気持ちをリセットできます。子どものためにも、自分のためにも、穏やかに過ごしたいものですね。

※研修会のご案内
 子育て・家庭教育相談セミナー 令和6年11月28日(木)

「マルトリートメントが子どもの脳を傷つける(仮)」
講師:福井大学 先進部門 子どものこころの発達研究センター 
   発達支援研究部門 教授 友田 明美 氏

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