1. HOME
  2. ブログ
  3. メールマガジン
  4. すこやかMAG
  5. すこやかマガジン第864号

まなびネットいわて

すこやかMAG

すこやかマガジン第864号

2月15日配信

【ごほうび】

 先日、「ごほうび」として息子に「うに丼」を食べさせなければならない事態に陥りました。

 達成の可能性が極めて低いと高をくくっていた「あること」を息子が達成できたら、「『うに丼』を御馳走させてやろう」と冗談半分で言ってしまったところ、それが思いがけずすぐに達成されてしまったという次第です。自分が提案したのに、いざとなると「しまった」と思いました。
 これまでの子育てで「ごほうび」を餌にしてやる気を起こさせようとしたことはほとんどなかったと思いますが、今回で味を占め、何かを達成するたびに「うに丼」を要求するようにならないか気になりました。日々の頑張りは、つまりは自分の成長や達成感のためであり、「うに丼」を目の前にぶら下げられないと頑張れない人間になって欲しくはありません(家計だけでなく痛風も心配です)。

 そこで、「ごほうび」「やる気」をテーマに調べてみました。子どものやる気の源には『外発的動機づけ』と『内発的動機づけ』の2種類があるとのことです。

●「がんばったら○○を買ってあげる」「約束を守らなかったら□□してあげない」などの『外発的動機づけ』は特に子どもには強力で、短期的には有効だが、行動を継続させようとすれば、「アメとムチ」を与え続ける必要があり、親子関係がおかしくなってくる。また、子どもはごほうびを得ることが目的になり、ズルをするようになる。

●反対に、『内発的動機づけ』(自分が頑張りたいから頑張るという気持ち)は、やり遂げた時の達成感や満足感を得るための行動を促し、子どもの成長につながる。趣味で山に登っている人やランニングを楽しむ人がわかりやすい例である。

●内発的動機を支えるのは、『自己決定感』(「自分で決めたからがんばろう!」)と『有能感』(「自分、なかなかやるじゃん!」)だと言われている。そうした気持ちを支えるのは、「ほめ言葉」である。言葉のごほうびをたくさん与えるとよい。自己肯定感が高まる。
【参考】https://allabout.co.jp/gm/gc/465574/

 これからは「うに丼」をむやみにちらつかせることをやめ、子どもの頑張りに対してほめ言葉のシャワーを浴びせたいと思います。 
※「外発的動機づけ」が良くないと一概には言い切れないところもあるようです。効果的な活用法についてはこちらが参考になります。
  https://adecc.jp/columns/go19990-2122
  https://kodomo-manabi-labo.net/undermining-effect-gohoubi

 ちなみに、息子は「うに丼じゃなくて回転寿司がいい」と急に言い出しました。私は「約束は約束だから遠慮するな」と強がって伝えたのですが、回転寿司で十分だと言うのでそうしました。「『うに丼』を目的に頑張ったのではないのだな」と安心しました(家計的にも)。息子はおなか一杯に寿司を食べ、十分に楽しいひとときでした。入店後にうに関連の商品がないことを知ったときは複雑な表情をしていましたが…。

過去のすこやかメールマガジンは >こちら

☆子育てに関する悩みを一緒に考えます☆
子育て電話相談「すこやかダイヤル」 0198-27-2134
☆メルマガへのご感想、アドレス変更・配信停止はこちらへ(^_^)/
kosodatem@pref.iwate.jp

★==========================★
【発行・文責】岩手県立生涯学習推進センター
【web site】https://manabinet.pref.iwate.jp/hp/
【X(旧Twitter)】https://twitter.com/manabinetiwate
★==========================★

関連記事