すこやかマガジン第863号
2月8日配信
【避難したら】
今年の冬は例年とは異なり、雪も少なく気温が高い日が続いていますね。それでも能登半島の被災者の皆さんにとってはこの気温でもつらい思いをされていると思うと、早く暖かくなってほしいと願う今日この頃です。
災害はいつやってくるかわかりません。皆さんは災害にあった時、どのように行動すればいいか日頃からの心構えはできていますか?今日は災害が起きて避難した後に考えることについて紹介していきます。
まずは質問です。みなさんは安全な場所に避難したとき、その次にすることとして、次の3つの行動で優先すべきと思うことから順番に並べてください。(ア)食料の確保、(イ)暖を取る場所の確保、(ウ)水の確保、さて皆さんは何が重要だと思いますか?もちろんどれも重要なことですが、時間的に猶予があるものとないものがあります。
答えは重要なものから順に(イ)>(ウ)>(ア)です。「Rule_of_threes_(survival)」(サバイバルにおける3のルール)によると、
(1)You can survive three hours in a harsh environment (extreme heat or cold).
(過酷な環境〈極端な暑さや寒さ〉でも3時間耐えることができます。)
(2)You can survive three days without drinkable water.
(水が飲めなくても3日間は生き延びることができます。)
(3)You can survive three weeks without food.
(食べ物がなくても3週間は生き延びることができます。)
とあります。まず初めに行わなければならないのは、暑さや寒さから身を守る場所を見つけることです。それも3時間以内に行わなければ、今の寒い時期であれば低体温症になってしまい、場合によっては命の危険もあります。暑さであれば風通しの良い日陰があれば、難を逃れることはできますが、寒さ対策は外気が入らず暖を取ることができる場所を確保しなければならないので、難しくなります。
次に行わなければならないのは「水を確保」することです。災害発生時の人命救助の時に「72時間の壁」という言葉が使われていることをご存じでしょうか。これは「水分を補給できなければ人は3日しかもたない」ことから来ています(72時間=3日)。それだけ、水は私たち人間にとって欠かすことのできない存在であるということです。ここまで確保できれば、あとは時間的な余裕があります。
いかがでしょうか、避難生活というと「まず食料」と考えてしまってはいませんか?「避難したら次に何をする?」そんなことをご家庭で話し合ってみてください。
参考URL:https://en.m.wikipedia.org/wiki/Rule_of_threes_(survival)
※翻訳の機能を使用してお読みください。
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