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すこやかMAG

すこやかマガジン第858号

12月21日配信

【子どもの可能性】

以前の職場で、未就学児(3歳~6歳)対象の造形遊びを担当したことがあり、その時驚いたことがありました。

画用紙をハサミで切って形を作る工程がある遊びだったのですが、始まる前に「うちの子はハサミがまだ使えないので…」と3歳の子のお母さんに言われ、「手でちぎった作例も用意しているので大丈夫ですよ」と伝えました。活動が始まり、作例を持ってその子の所へ行くと、何とその子はすでにハサミを使っていたのです。お母さんいわく「今まで何の関心も無かったのに、周りの子がハサミを使っているのを見て急に自分も使いたいと言い出して…。使い方を教えたら、すぐ使えるようになって驚いています」と。環境と好奇心が重なり急成長を遂げたその子に、私は心の中で拍手を送りました。子どもの可能性を感じると共に「まだできないのでは」と勝手に思い込んでしまったり、「危ないかもしれない」と刃物を敬遠したりすると、子どもの可能性をつぶしてしまいかねないぞと思ったものです。

育児・教育の分野において『手先や指先を上手に使うこと』を『巧緻性(こうちせい)』というそうです。巧緻性が高いと、『手先の器用さ』『集中力』『創造力』がアップするとともに、指先を使うことで脳が刺激を受け活性化されるそうです。では、どうすれば巧緻性を鍛えることができるのでしょうか?調べたところによると、代表的な5つの遊びで巧緻性が高まるようです。その遊びは、私が子どもの頃に遊んだ記憶のあるものばかりでした。

1. 折り紙
小学校入学試験の巧緻性を見るテストで課題になることもあります。
最初は簡単な折り方から始めて、いろいろな形に挑戦してみるのがおすすめです。

2. ぬり絵
はみ出さないで慎重に塗っていく注意深さが養われます。
色選びでは固定観念で決めつけず、子どものイマジネーションに任せてみるのもいいです。絵が好きなご家族の方がいるなら、子どもの好む絵を描いてあげてもいいですね。

3. 切り絵,工作
紙を切ったり、のりで貼り合わせたりする中で、正しい道具の使い方を習得します。
まずはケガをしないよう使い方をしっかりと教えてあげましょう。
折り紙を2つや4つに織って切り込みを入れ、展開した時の形を楽しむのもおすすめです。

4. ひも通し
ビーズなどをひもに通す遊びは集中力が身に付くほか、手の動きと視覚を上手に連動させて体を動かせるようになります。

5. あやとり
想像力や空間認識力も養われます。両手の指をフルに活用し、さまざまな技を覚えていくことで脳が刺激されます。2人で行えば、コミュニケーション力の向上も期待できそうです。

スマホやゲームなど簡単に遊べるツールも良さはありますが、手先や指先を使う遊びも、子どもの発達にとても大切です。よく「ウチの子は不器用で…」と話す方がいらっしゃいますが、それは『生まれつき不器用』なのではなく、『手』を十分に育てるだけの環境が不足しているだけなのだそうです。子どもの可能性は、無限大です!

【参考】
https://www.hamakids.jp/blog/blog_column/post_38498/

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