すこやかメールマガジン 第823号【お彼岸】
令和4年3月16日配信
みなさん、こんにちは。県立生涯学習推進センターメルマガ担当です。
3月は、県内の多くの学校で卒業式や修了式が行われ、子どもたちは春休みになります。3月の和風月名は「弥生」。「弥」はいよいよ、ますます。「生」は草木が芽吹くことを意味しており、「弥生(いやおい)」が変化して「やよい」と読むようになったと言われています。新たな環境への巣立ちの時期です。4月からの新生活を目標や希望をもって臨めるよう、春休みが大切な充電期間になるといいですね。
さて、もうすぐ春のお彼岸(彼岸入り3月18日~彼岸明け24日)です。お彼岸は、ご先祖様への感謝の意味を込めて、お墓参りや仏壇・仏具の掃除、お供えなどの供養を行う年中行事です。中日である春分の日(3月21日)は、太陽が真東から出て真西に沈むので、「この世とあの世が最も近く、通じやすい日」と考えられていました。そのため、浄土思想と先祖供養が相まって、「お彼岸」という行事になり、平安時代から江戸時代にかけて庶民まで広まっていったそうです。インドや中国にはない、日本独自の文化だそうです。
我が家のお墓は、墓地の上段の方にあり水汲み場から遠いので、線香や花と一緒に水も家から持参します。そのため、墓掃除は家族総出でするので、子どもの頃はピクニックのようで楽しみでした。ある時、墓掃除が終わって親と一緒に手を合わせていると、家の仏壇より長めに手を合わせている父のことが不思議に思い、「いつもより長いね」と尋ねると「お前たちが無事に成長していることを報告していた」と笑って答えました。そのときは気にしませんでしたが、自分が親になり、家族とともに墓掃除をする番になって数年後、息子から「何でそんなに手を合わせているの」と言われ、いつもより長めに手を合わせている自分に気づきました。その時はじめて、あの頃の父の気持ちが分かったような気がしました。家族がみんな健康で一緒に先祖を敬うことができることがうれしかったのだと。
息子には、息子が自分の家族と墓参りをする時に同じ気持ちになってほしいなと思いながら、自分も「お前たちが無事に成長していることを報告していた」と笑って答えました。
お彼岸は家族のつながりを感じるよい機会だと思います。皆さんも先祖や家族を大切にしている気持ちを表す日にしてはどうでしょうか。
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