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すこやかマガジン第829号

華麗(カレー)にプログラミング!?

皆さんはカレーの作り方を知っていますか?

今や日本人なら知らない人はいないほど、カレーは各家庭で作られる料理ですね。(「日本印度化計画」という歌がありました)

私が大学時代(日本にWindowsが上陸する前)に受けていたプログラミングの講義の先生は「カレーはプログラムだ」と仰っていました。

市販のカレールゥの箱の裏にはカレーのレシピが大まかに次のように書かれています。
1.厚手の鍋に油を熱し、具材を炒める
2.水を入れ、沸騰したらアクを取り、具材が柔らかくなるまで煮込む
3.一旦火を止めて、ルウを入れて溶かす
4.時々かき混ぜながらとろみがつくまで煮込む
このように、とてもシンプルに書かれています。これはどのカレールゥにもほぼ同じことが書かれています。

話は変わって、現在学校ではプログラミング教育が行われています。

プログラミング教育により育む資質・能力の中に「プログラミング的思考」があります。プログラミング的思考とは、「文部科学省『小学校プログラミング教育の手引(第三版)」の中で、「発達の段階に即して,「プログラミング的思考」(自分が意図する一連の活動を実現するために,どのような動きの組合せが必要であり,一つ一つの動きに対応した記号を,どのように組み合わせたらいいのか,記号の組合せをどのように改善していけば,より意図した活動に近づくのか,といったことを論理的に考えていく力)を育成すること」と述べられています。
言い換えるとプログラミング的思考とは、「目的に到達するための動作を細かく分解し、効率よく動くための最適な方法を導き出す思考」となります。

この言葉をカレーのレシピに当てはめると、目的(カレーの完成)に到達するための動作を細かく分解し、効率よく動くための最適な方法(レシピ)を導き出す思考、となるでしょう。プログラミングとはレシピを作る行為に似ていると思いませんか?

実際のプログラミングでは「具材を柔らかくなるまで煮込む」の「柔らかくなるまで」の部分で[条件判断・分岐、繰り返し]のような動作も加えなければなりませんが、これはカレーを作っているときも同じですよね。

私がプログラミングの授業を担当するとき、最初の授業では師に倣って、「カレーのレシピを書いてみよう」から始めます。はじめに簡単なレシピ(上に書いたような)を書かせて、そこからそれぞれの動作を細かく表現していきます。例えば「1.厚手の鍋に油を熱し、具材を炒める」という説明を「厚手の鍋をコンロに置く」「コンロの火をつける」「油をひく」「具材を入れる」・・・というように一つ一つの動作を細かく区切ります。そこから「プログラミングはコンピュータにさせたい動作を細かく指示していくように書くんだよ」とプログラミングするときのイメージを伝え、フローチャートの作成へと移ります。

レシピを見ながらカレーを作るという行為は「プログラミング的思考」を育む第一歩になるのではないでしょうか。

ぜひお試しください。

(余談:皆さんのご家庭では「カレーライス」、「ライスカレー」どちらですか?)

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