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すこやかマガジン第838号

心の発達

7月27日配信

我が家の娘は、一人っ子です。

私たち(親)は教育関係の仕事に携わってきたので、子どもの成長にとって「きょうだい」の存在は、とても大きいと考えてきたところがあります。

ところが、一人育てるだけで精一杯で(^_^;)、あと一人、二人…、増えたらどうなるのか、育てる自信がありませんでした。というわけで、一人っ子の娘です。

一人っ子という現実を決意した時に考えたことは、「きょうだい」という存在がいないことの穴埋めをどうしたらいいのだろうということでした。ペットを「きょうだい」扱いとすればいいのか…(・・?、いやいや、それはないと思い直し、「きょうだい」がいたら、娘の言動に対してこんな反応を返すだろうかと考えて、親であると同時に、「きょうだい」の役割も果たしたらいいのか…(・・?と、その当時は、真面目に考えました。

それから、18年…。ペットの猫の「きょうだい」扱いも、ありでした。そして、親(きょうだい)子の関係は、今も続いている感じがしていますが、子どもの発達における「きょうだい」の影響って、実際、どの程度あるものなのかと知りたくなりました。

「心の理論の多面的な発達におけるきょうだいの影響」という学術論文(信州大学教育学部研究論集 第8号 pp29-43 2015年)をインターネットで見つけました。

この論文では、「自分や他者の行動に、その背景となる信念や好みなどの心の働きを帰属し、理解しようとする概念」を「心の理論」と定義しています。日常の生活において、他人の「心」についての推測や理解が必要となる場面は多々あります。その発達に「きょうだい」の存在影響があるのかということについての研究です。研究について、全部ご覧になりたい方は、こちらからご覧ください。

https://core.ac.uk/download/pdf/148767504.pdf

結論(総合考察)は、こうでした。

「心の理論の獲得開始時期は、きょうだいがいる子どもの方が早く、1人っこの方が遅れていることが示唆された。しかし、心の理論の発達が遅れて入園した場合でも、保育園で仲間や保育士と一緒に過ごすうちに、心の理論を身につける柔軟性をもつことが示唆された」

ということで、私の心配は、18年越しに解消しました(^_^;)

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