すこやかマガジン第869号
3月14日配信
【才能の遺伝は何%?】
先日、某局の朝に放送されているドラマの中で、才能豊かな作曲家が、我が子に無理やりピアノを教えようとして子どもに嫌がられており、その作曲家の奥様が嘆いている、という場面がありました。それを見て、ふと自分の過去を思い出しました。
私の父は、普段の仕事とは別に民謡保存会に所属しており、イベントや大会などで伴奏者として尺八を演奏しておりました。また、その他にバンドを組んでおり(ビジュアル系ではありません)、お呼びがかかれば、結婚式でエレキギターを演奏していました。家ではいつも練習していて、日曜日の朝などわざと階段下で尺八を吹くので、私は「南部牛追歌」のメロディーで早起きさせられていました(今となってはいい思い出です)。それから数年たって私が社会人となり、職場の歓送迎会で何か芸を披露しなければならない状況になった時、「ああ、子どもの頃、民謡かギターを習っておけばよかった…」と痛烈に思い、父に「なぜ私に無理やりにでも教え込まなかったのか」と、冗談で詰め寄りました。父はさらりとこう言ってのけました。「才能があれば自分からやりたいと言ってきたはずだ。そしたら教えていたのに」と。返す言葉もありませんでした。
さて、才能とは遺伝するものなのでしょうか?
以下 八木仁平著『世界一やさしい「才能」の見つけ方』より参照
https://r25.jp/article/1190200324771786255
行動遺伝学の研究によると「才能の50%は遺伝で、残りの半分は育った環境で決まる」そうです。
そして、思春期を過ぎるまでは才能は変わることがあるものの、大人になってからは変えづらいということです。しかし、八木さんはその後にこう述べています。
「才能の捉え方は変えられる」
自分にないものを求めて苦しむより、自分の中のポジティブな部分に目を向けて、とことん使い倒すという覚悟を決めると、人生を丸ごと受け入れて、本当の自分で生き始めることができるそうです。
人は時に、自分と他者を比較して、優位に立とうとしたり嘆いたりします。それは、度が過ぎるとどちらも苦しいことです。自分の能力を受け入れて活かし切る、ということを、大人もそうですが子どもにも伝えたいですね。
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