1. HOME
  2. ブログ
  3. メールマガジン
  4. すこやかMAG
  5. すこやかマガジン第881号

まなびネットいわて

すこやかMAG

すこやかマガジン第881号

2024年7月4日

不便をチャンスに

先日、当センターで放課後児童支援員認定資格研修が行われました。講義のコマの1つに「子どもの遊びの理解と支援」という科目があり、県立児童館いわて子どもの森チーフプレーリーダーの長﨑由紀(ゆっきぃ)先生に講師をお願いしました。講義の中で、折紙を使った遊びの演習があったのですが、ゆっきぃ先生から「折紙を半分に切ってください。ただし、ハサミは使わないでね」という指令が出されました。みなさんだったら、どうしますか?折り目をつけて、折り目の端から力をかけて手で裂くように切る、でしょうか。きっちりされたい方は、爪で強く折り目をつけたり、両面から折り目をつけたりなどの工夫も「有り」ですよね。そんなの当たり前かと思いきや、長﨑先生によると、子どもたちに同じ指示を出すと、1割の子はハサミが無いと切れないのだそうです。何と、大学生でも同じだそうです。ちょっと驚きました。考えてみれば100円ショップで大体の文房具がそろう今、身近にハサミが無いことが無いのかもしれません。経験が無ければ、手で切る方法が分からない。便利さが生んだ弊害でしょうか。

ゆっきぃ先生からはその後、のりが無くても紙を接着できる方法も紹介していただきました。

大人は上手くいくための方法だけ教えがちですが、上手くいかない時こそ逆にチャンス。どうしたら上手くいくか考えるきっかけになり、何もなくても何とかする力がつきます。また、そこから新たな遊びに広がっていくこともあります。子どもが自分でやる場面を大人がうばってしまっていないか、今一度考えてみる必要があるかもしれません。良かれと思い、先回りして道具を用意したり助言したりすることが、必ずしも良い事ばかりではないようです。

★県立児童館いわて子どもの森では、様々な体験活動ができます。また、Webサイトでは遊びのレシピも紹介しています。
https://www.iwatekodomonomori.jp/yomimono/index.cgi

★872号でも紹介しましたが、体験活動の大切さは、県の教育振興運動プラン(2024~2028)においても呼びかけています。
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/cooperation/kyoshin/

過去のすこやかメールマガジンは >こちら

☆子育てに関する悩みを一緒に考えます☆
子育て電話相談「すこやかダイヤル」 0198-27-2134
☆メルマガへのご感想、アドレス変更・配信停止はこちらへ(^_^)/
kosodatem@pref.iwate.jp

★==========================★
【発行・文責】岩手県立生涯学習推進センター
【HP】https://manabinet.pref.iwate.jp/
【X(旧Twitter)】https://twitter.com/manabinetiwate
★==========================★

関連記事