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すこやかMAG

すこやかマガジン第878号

6月13日配信

令和5年4月。
「こども基本法」が施行され、子どもの意見を聞く、尊重する、反映する等々…の言葉をよく耳にするようになりました。
みなさんは、子どもの意見を聞くことができていますか?

先日、当所で行った家庭教育・子育て支援担当者等研修会の中で紹介された動画に、考えさせられました。御存じの方もあるかと思いますが、私は初めて見ました。セイバンというランドセルの会社が製作した5分弱の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=r1Bic3Go2dY

この動画には7組の親子が登場しますが、3組分だけ紹介します。(親Aと子Aは親子と見てください)
子どもがランドセルを選んでいる姿を、親は別室でモニタリングしています。子どもたちがランドセルを選びます。親は子どもが自分の好きな色のランドセルを選んでいると思っています。
親A:ピンクが好きだから、多分ピンクを選ぶと思います。
親B:長い目で見て、汚れが目立たなそうなベージュを選んでほしいなって思っています。
親C:ミントグリーン。私も大好きだし、娘もとっても大好きだと思います。
ここで親はあることを伝えられます。
「選んでもらったのは、自分が使いたいランドセルではありません。保護者の方が選んでほしそうだと思うランドセルを選んでもらいました」と。
子A:ママはね、ピンクがかわいいっていつも言うし、そう思ってそのランドセルにした。
子B:(薄い茶色のランドセルを選んで)ママが好きだと思う。
子C:(ミントグリーンのランドセルを選んで)ここのキラキラのところが、ママが好きそうかなと思いました。
親が予想していた色と子どもが選んだ色が一致しているのには驚きました。子どもは自分の親のことをしっかり見て、しっかり考えているのだと思いました。

次に、子どもは本当に自分が使いたいランドセルを選びます。
子A:青にした!!この青、大好きだからこの色!!(^^♪
子B:ピンク色、かわいい(#^.^#)
子C:水色(^-^)
最初とは違い、はじけるような笑顔でランドセルを選ぶ子どもたちの誇らしい顔、自分で選んだという自信に満ちた表情、そして、子どもの今まで知らなかった一面を見て驚く親の反応がとても印象深かったです。

親は、子どもの意思を大事にしたいという思いを誰しも持っていると思います。でも、子どもの意思が親自身の意思と違うと、(子どものためを思って)親自身の意思に誘導したり、説得したりしたくなります。子どもは、そんな親のことを思って、自分の意思をなかなか言えないものなのだなと思いました。自分の子育てにおいても思い当たることがたくさんあります。この動画に登場する親達も、「この子が好きな色を知らなかった、自分が好きな色を押し付けていたのかという気持ちになった」と話していたそうです。

子どもが、好きなものを好きだと言えること、そして、その意思を親から認めてもらえることで生まれる自信や勇気が、自分の人生を自分の意思で歩むためのはじめの一歩なのかもしれません。
「我が子は、こうだ」という親の思いと「子ども自身」の思いは、ちょっと違うかもしれないということを心に留めて、子どもの意思を聞かなければならないなと思った私でした(^_^;) 

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