1. HOME
  2. ブログ
  3. メールマガジン
  4. すこやかMAG
  5. すこやかマガジン第876号

まなびネットいわて

すこやかMAG

すこやかマガジン第876号

5月30日配信

突然ですが、みなさんは、幸せに生きられていますか?

昨日(5月29日)は、日付の数字を「こう(5)ふ(2)く(9)」と読む語呂合わせから「幸福の日だったそうです。

調査や実験で判明している幸せの秘訣には、★味わって食べる ★経験を他者と味わう ★自然豊かな場所(公園等)で20分以上過ごす ★質の良い睡眠をとる ★所有よりも経験にお金を使う ★楽しむために体を動かす…(島井哲志「科学的に幸福度を高める50の習慣」2021年より)などがあるそうですが、忙しい毎日を過ごしていると、私なんかは、おろそかになっていることが多いなと思いました(^_^;)

「幸福」といえば、先日、当センターで「より多くの人が幸せに生きられる社会とは」をテーマに、子育てにおけるウエルビーイングをどのように実現していったらよいかということについて考える研修会を実施しました。

講師の京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授の 柴田 悠(しばた はるか)先生の話の中で、「幸せな社会」の条件として2つ挙げられました。

①人々の寛容さ

多様な生き方に対する人々の寛容さ、自分の人生の選択に対する人々の自由な感覚。

②私生活と仕事の両立支援

社会制度としては、フレックスタイム、有給、育休などがこれにあたります。

両立支援が充実した諸国では、「育児負担による幸福感の低下(親ペナルティ)」が見られないとともに、子どもがいるいないに関わらず、全ての人々の幸福感が有意に高くなるそうです。※ちなみに、両立支援が最も充実した諸国は北欧諸国

日本では、家庭状況は様々ですが全体でみると、女性のみに親ペナルティが見られるという特徴があります。男女の賃金格差、女性の昇進機会が少ないこと等による合理的選択として、夫が外で働くことになり、そのため、妻に重い育児負担がのしかかり、妻の「夫婦関係満足感」と「消費生活満足感」が下がることが原因だそうです。その背景には「男性の長時間労働」があるということでした。「私生活と仕事の両立支援」として、「長時間労働是正」「労働基準法改正」も必要ということが、国レベルでは、話題になっているとのことでした。

「子育てにおけるウエルビーイング」を考えていくと、このような問題に行きつくことに、驚かされました(^_^;)

※「こどもの幸せ」のためには「共同養育」が大切ということについては、またの機会にお伝えしていきたいと思います。

過去のすこやかメールマガジンは >こちら

☆子育てに関する悩みを一緒に考えます☆
子育て電話相談「すこやかダイヤル」 0198-27-2134
☆メルマガへのご感想、アドレス変更・配信停止はこちらへ(^_^)/
kosodatem@pref.iwate.jp

★==========================★
【発行・文責】岩手県立生涯学習推進センター
【HP】https://manabinet.pref.iwate.jp/hp/
【X(旧Twitter)】https://twitter.com/manabinetiwate
★==========================★

関連記事