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まなびネットいわて

講座・イベント情報

家庭教育・子育て支援担当者等研修会

実施日:令和6年5月27日(月)

事 業 報 告

より多くの人が幸せに生きられる社会について、また、そのような社会を目指すためのこども家庭庁の施策を知り、子どもの育ちを地域全体で支え合うネットワーク作りについて考える機会となりました。

【基調講演】京都大学大学院 人間・環境学研究科
                  教授  柴田 悠 氏

「より多くの人が幸せに生きられる社会とは」と題し、ご講演いただきました。

<講演要旨>「幸せな社会」の二つの条件

①人々の寛容さ
多様な生き方に対する人々の寛容さ、自分の人生の選択に対する人々の自由な感覚。
②私生活と仕事の両立支援
社会制度としては、フレックスタイム、有給、育休などがこれにあたる。
両立支援が充実した諸国では、「育児負担による幸福感の低下(親ペナルティ)」が見られないとともに、子どもがいるいないに関わらず、全ての人々の幸福感が有意に高くなる。日本では、家庭状況は様々であるが全体でみると、女性のみに親ペナルティが見られるという特徴がある。男女の賃金格差、女性の昇進機会が少ないこと等による合理的選択として、夫が外で働くことになり、そのため、妻に重い育児負担がのしかかり、妻の「夫婦関係満足感」と「消費生活満足感」が下がることが原因である。その背景には「男性の長時間労働」がある。「私生活と仕事の両立支援」として、「長時間労働是正」「労働基準法改正」も必要ということが、国レベルでは、話題になっている。
 この他に、「こどもの幸せ」のためにということで、「共同養育」「成育環境」「伴走型支援」「0-2歳保育の効果」についても、研究結果とともに、わかりやすくお話しいただきました。

【行政説明】こども家庭庁 支援局 虐待防止対策課
                課長補佐  伊藤 丈泰 氏

「こども達を取り巻く現状について」と題し、「こどもまんなか社会」「こども基本法」「こども大綱」等の国の方針と具体的な支援について、また、市町村におけるこども支援の新たな枠組みである「こども家庭センター」についてをこども達を取り巻く現状と絡めながら、分かりやすく説明いただきました。

【講演】特定非営利活動法人せたがや子育てネット
                代表理事  松田 妙子 氏

「子どもの育ちを地域全体で支え合うネットワーク作り」と題し、ご講演いただきました。「ほっとけない!」と誰かが気付いて始め、その小さな灯火を束ねて熱量を上げていくこと、そして、制度にのっけて自治体と組む。自分たちの住む自治体の計画がどうなっているかを調べて、制度に手挙げしたり、意見したりすることも必要ということも教えていただきました。

・ネットワークが大事という課題が、どんな事にも重要だと思った。改めて、子どもたち、保護者、その他の機関などの横の繋 がりや対面の関係性を何とか作っていきたい。
・子育て支援についての現状や課題を知り、それを解決するために法的、予算的裏付けがあり、それをもとに活動している実践という一連の流れが明確だった。
・今、子育て世代に必要な支援や施策が、それぞれの管轄の中で、それぞれに求められている役割を担う責任とコミュニティの構築が必要と改めて実感した。

A (有意義) 80%
B (どちらかといえば有意義) 20%
C (どちらかといえば有意義でない) 0%
D (有意義でない) 0%

立場の違う三者の話に共通することは、「みんなで子どもを育てていく」ということでした。様々な研究結果やデータからも、親だけで努力できる限界を超えている社会だということへの発想の転換が必要になってきていると思いました。


申し込みフォームはこのページの下側にあります。
実施担当:[生涯学習推進センター]

実施要項PDF)  ちらしPDF

1 目 的
(1)より多くの人が幸せに生きられる社会の条件を知る。
(2)より多くの人が幸せに生きられる社会になるためのこども家庭庁の施策を知る。
(3)子どもの育ちを地域全体で支え合うネットワーク作りについて考える。
2 主 催
岩手県教育委員会
3 主 管
岩手県立生涯学習推進センター
4 対 象
(1) 県・市町村教育委員会生涯学習・社会教育の担当者
(2) 県・市町村子育て支援部局担当者
(3) 社会福祉協議会の担当者
(4) 学校関係者、地域学校協働活動推進員
(5) 地域子育て支援拠点関係者、放課後児童クラブ等関係者
(6) 県子育てサポーター、読書ボランティア、子育て支援に関心のあるすべての方
5 定 員
会場参集:30名
  オンライン(YouTubeライブ):無制限
  ※参加申込者限定オンデマンド配信有 
6 期 日
令和6年5月27日(月)
7 会 場
岩手県立生涯学習推進センター 
  〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13
  TEL 0198-27-4555 FAX 0198-27-4564
8 受講申込み
「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【締切5月20日(月)】
9 日程及び内容
【受  付】9:00~
【開会行事】9:20~ 9:30
【基調講演】9:30~11:30
「より多くの人が幸せに生きられる社会とは」
 講師:京都大学大学院 人間・環境学研究科
            教授 柴田  悠 氏 
【昼食休憩】11:30~12:30
【行政説明】12:30~13:50 
「こども達を取り巻く現状について」
 説明:こども家庭庁 支援局家庭福祉課 ひとり親家庭等支援室
         企画調整官 胡内 敦司 氏
【講  演】14:00~15:30 ※質疑応答含む
「子どもの育ちを地域全体で支え合うネットワーク作り」 
 講師:特定非営利活動法人 せたがや子育てネット
           代表理事  松田 妙子 氏
10 携行品
筆記用具、所属で使用している名札
研修会資料は、Webサイト「まなびネットいわて」の特設ページに掲載します。受講者自身で資料を印刷、または、タブレット等にダウンロードの上、ご準備くださるようお願いします。
11 受講者旅費
派遣者において負担願います
12 その他
(1) 昼食は、各自ご用意ください。
 近隣のコンビニまでは車で10分程度かかりますのでご注意ください。
(2) 県立生涯学習推進センターまでの交通案内及び駐車場下記よりご確認ください。
 「まなびネットいわて」>[生涯学習推進センター]>[アクセス]
(3) 欠席の際は、岩手県立生涯学習推進センターまでご連絡をお願いします。
13 受講申し込み
下記フォームに必要事項を入力し、[送信]をクリックしてください。後日担当者から確認のメールを差し上げます。(2~3勤務日以内)(入力いただいた情報は関係機関で受講に関係した処理のみに使用いたします)
※公立学校の教員の方は下記フォームでの申し込みと併せて「Plant」上での申し込み手続きを行ってください。> Plantリンク

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