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講座・イベント情報

人づくり・地域づくり関係職員等研修講座(中央研修)

実施日:令和5年11月30日(木)
実施主管:[生涯学習推進センター]

障がいについての理解を促進することや、障がい者の多様な学びの事例について知ることと、障がい者の生涯学習を推進するための課題等について意見を交流し、参加者同士のつながりを作ることを目的に開催しました。これまで各教育事務所管内で実施していた本研修会ですが、今年度より中央研修として全県対象に実施しました。生涯学習関係職員や各種学校の教員、11名の方が参加しました。

【であい授業】 「美術館の作家さんと出会う!」
授業者は、るんびにい美術館アーティスト 小林 覚さんとしゃかいのくすり研究所代表 板垣崇志さん。
授業のテーマは「人の背景を知る」。授業者の歴史(時間)、家族や様々な人たちとの関係、授業者の思いや記憶について、板垣さんの問いかけに、小林さんが答えるという流れで行われました。
終始、温かい雰囲気に包まれ授業は進み、授業の中盤には、小林さんの書く独特の文字(通称「さとる文字」)で参加者の名前を書く場面もあり、参加者は「アーティスト小林 覚」の迫力を肌で感じることができました。その人の背景を知り、障がいのあるなしに関わらず、お互いが一人の人間として向き合っていくことが大切だと思いました。

【講義・演習】「社会で共に学び、生きるということ」~るんびにい美術館の取り組みから~

「社会で共に学び、生きるということ」をテーマに、出会い授業から引き続き、板垣さんから講義をしていただきました。るんびにい美術館の取り組みに関する事例や『であい授業』の事例についても話がありました。
「出会わないことから生まれる偏見があり、出会うことで理解が進む」という言葉や、多様な人の存在を意識し出会いを創造することなど、あらゆる人々が共に学べる場を提供する側の立場として、大切にしなければならないこと、気づかされたことがたくさんありました。

【シンポジウム&参加者情報交流】
テーマ「地域で生涯を通じて共に学び、生きるということ」

午後はシンポジウムと参加者情報交流を行いました。シンポジストに県立気仙光陵支援学校 進路指導主事 折戸 秀和氏、特定非営利活動法人 ハックの家 代表 竹下 敦子氏、県立生涯学習推進センター 主任社会教育主事 佐藤 真氏を迎え、それぞれの立場からテーマに沿った話をいただき、その後、「共に学び続けるためにどのような環境づくりが必要か」等について、グループで話し合い、全体で共有をして学びを深めました。

<県立気仙光陵支援学校 進路指導主事 折戸 秀和氏>

<特定非営利活動法人 ハックの家 代表 竹下 敦子氏>



【受講者の声】
●「ボーダレスな社会…」と話していても、障がいのある方々にとって、社会との関りが希薄であることに気づかされた。
●差別・区別していたわけではないが、それが当たり前だと思っていることに気が付いた。障がいのある方に必要なこと、不必要なことも知らず知らずのうちに、自分で勝手に判断していることにも気が付いた。
●シンポジウムでは、学校現場の実態を知ることができ、非常に勉強になった。行政・地域・学校、それぞれが障がい者の方を一人の人として評価し、関係をもつことが重要かと思った。

【受講者の評価】
A(有意義)                              100%
B(どちらかといえば有意義)             0%
C(どちらかといえば有意義でない)    0%
D(有意義でない)                         0%

【担当者から】
インフルエンザ等の影響で参加できなくなってしまった方が多く残念でした。障がいのあるなしに関わらず、誰もが共に学べる場があることで、みんなが幸せになるということがわかりました。今後も、多様な存在や考えを認め合える社会づくりに向けて、たくさんの出会い、様々な考え方に触れる機会を少しでも多く提供できればと思います。

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