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講座・イベント情報

人づくり・地域づくり関係職員等研修講座(宮古会場)実施報告書

実施日:7月25日(火)
実施担当:[生涯学習推進センター]

事 業 報 告

 「障がいのある方が学校卒業後も学び続けるための支援とは(入門編)」と題し、「障害者の生涯学習」推進の入口として、障害のある方の創作や学習活動の実際を知るとともに、障害に関する支援の在り方について改めて理解することを目的に開催しました。宮古教育事務所管内の生涯学習関係職員やNPO団体の職員を中心に17名の方が参加しました。

【事例発表・演習】「創作・表現活動がつなぐ障がい者の社会参画」
 はじめに、岩手県障がい者芸術活動支援センター”かだある”との金野有実(こんの ゆみ)氏から”かだあると”の事業内容や障がい者の芸術活動支援の実際について説明していただきました。その後、しゃかいのくすり研究所代表で、るんびにい美術館アートディレクターを務めている板垣崇志(いたがき たかし)氏より「であい授業」のきっかけと障がい者の生涯学習の考え方や支援者の姿勢について御教授いただきました。受講者は、創作作品を入口として、その人に出会うこと、そして接点を持つことでひとりひとりの思いを知ることが、障がい者理解において大事にしなければならない点であることを学びました。また、知的障がいのある方の主張を読み取るロールプレイを通して、受講者は読み取る困難さと支援者の寄り添い方等について学びました。

<金 野 有 実 氏>

<板 垣 崇 志 氏>

<ロールプレイの様子>

【講 義】「障がい者支援のための基礎知識」
 後半は、岩手県立宮古恵風支援学校の作山裕彦(さくやま ひろひこ)先生から、支援学校の指導指針から具体的な支援の仕方まで丁寧に説明していただきました。障がいのある方の支援は、「その人」に目を向けること、状況を整えてあげることなど、支援者が大切にしていきたいことを御教授いただきました。また、イラストの演習を通して、先入観や支援者側の思い込みによる指示や説明では、障がいのあるなしに関わらず、相手に伝わりにくいことを学びました。

<作 山 裕 彦 氏>

【受講者の声】

  • 人をよく理解しようという気持ちと、共生社会の大切さを再確認した。
  • 演習はとても勉強になった。支援側として相手の気持ちを考える努力は続けたいと思うし、想像力は必要だと感じた。
  • 抽象的な指示がいかに受け手にとって理解が難しいことか改めて知ることができた。
  • 支援する側の思い込みや勘違いで支援が足りなかったり逆にしすぎたりすることもあり、様々な情報から本当に求めていることをきちんと理解する必要があることを実感した。

【受講者の評価】

A(有意義)            93.8%
B(どちらかといえば有意義)     6.2%
B(どちらかといえば有意義ではない)   0%
D(有意義でない)              0%

【担当者から】
 「障害者の生涯学習」を推進する上で、私たちが障がい者を見る負のイメージ、一方的な思い込み等マイナスの先入観をいかに払しょくしていくかが大きな課題です。今回の研修を通して障がい者や障がいを理解するきっかけになったと思います。

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