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講座・イベント情報

読書ボランティア研修会(事後アンケート回答フォーム及び事業報告)

実施日:令和5年6月6日(火)





    事 業 報 告

     子どもの読書に関わる活動に必要とされる資質の向上を図り、子どもの読書活動の推進に資することを目的に、研修会を開催しました。地域の読書ボランティアや学校図書館のボランティア等137名が受講し、子どもの読書活動の普及・奨励の意義について理解を深めたり、スキルアップにつながる実践的な研修に臨んだりと、学びの多い1日となりました。

    【説明】「ブックリスト『いわ100』『いわ100きっず』による読書活動の普及・奨励」

     岩手県教育委員会事務局 生涯学習文化財課 社会教育主事 阿部貴弘氏が、本県における子どもの読書活動推進状況や、読書活動の普及のためのブックリストの活用例などについて説明しました。

    【講演会】「一人ひとりがみんな大切 ~作者が語る作品の世界~」

     絵本『おごだでませんように』や、ブックリスト『いわ100きっず』掲載作品である『ええところ』『ネバーギブアップ!』などの作品で知られる児童文学作家のくすのきしげのり氏にご講演いただきました。くすのき氏ご自身による読み聞かせに加え、「いい環境で子どもたちが育ってほしい」「五感で紙の本に親しんでほしい」「相手の気持ちを汲み取る力を培ってほしい」という、作品に込められた思いについてもお話しいただきました。

    [ 児童文学作家 くすのきしげのり 氏 ]

    [ 会場の様子 ]

    【実践発表】 奥州市立前沢図書館、大槌町図書ボランティアこのゆびとまれ

     令和4年度文部科学大臣表彰被受賞図書館・団体である前沢図書館と、大槌町読み聞かせボランティア「このゆびとまれ」から、実践発表をしていただきました。読み聞かせ・おはなし会の企画や教育機関との積極的な連携、居場所としての読み聞かせ活動や「ともいき」文庫、学校図書室の整備など、これまでの多岐にわたる活動の詳細を発表していただきました。

    [ 奥州市立前沢図書館  佐藤 陽子 氏 ]

    [ 大槌町図書ボランティアこのゆびとまれ  大萱生  都 氏 ]

    【選択研修ア】 おはなし会を開こう①~パネルシアターを取り入れて~

     JPIC読書アドバイザーの平田純子氏から、パネルシアターを取り入れたおはなし会の運営について、実演を織り交ぜてご指導いただきました。参加者のみなさんはパネルシアターの作り方や道具の整理のアイディア、著作権に関する注意点など、幅広く学ぶことができました。

    [ JPIC読書アドバイザー 平田 純子 氏 ]

    [ パネルシアターの作り方等について質問する受講者 ]

    【選択研修イ】 おはなし会を開こう②~読み聞かせと『いわ100きっず』~

      特別非営利活動法人おはなしころりん 理事長 江刺由紀子氏から、読み聞かせと『いわ100きっず』の関係性をふまえた読み聞かせ活動の意義、目的についてご指導いただきました。参加者のみなさんは意見交流を通して、子どもたちの幸せや楽しみのための読み聞かせの方策を考えました。

    [ 特別非営利活動法人おはなしころりん 理事長 江刺 由紀子 氏 ]

    [ 読み聞かせや『いわ100(きっず)』の意義について説明する江刺氏 ]

    【選択研修ウ】 読書をさらに楽しく!ビブリオバトル

     岩手県立図書館 永塚優美子氏から、ビブリオバトルの意義やルールについてご指導いただき、その運営のしかたについて演習を通じて学びました。小グループでの演習では、参加者はお気に入りの本について熱く語り合っていました。

    [ 岩手県立図書館 永塚 優美子 氏 ]

    [ 受講者によるビブリオバトルの様子 ]

    【選択研修エ】 「こんなに変わる!心に届く読み聞かせに必要なこと&スキルアップ実践会」

     KOTOSE~言葉のせせらぎ~ 主宰 佐藤くみこ氏から、宮沢賢治作『注文の多い料理店』の朗読を通じてスキルアップのご指導をいただきました。講師による助言や受講者同士の朗読を聞き合うことで、物語の朗読のスキルアップにつながりました。

    [ KOTOSE~言葉のせせらぎ~ 主宰 佐藤 くみこ 氏 ]

    [ リレー形式で朗読する受講者 ]

    【受講者の声】

    • 【講演会】子どもの切なさをすくいとる大好きな作品の根底にある世界観にふれることができ納得できました。子どもと向き合う視点に気づかせていただきました。
    • 【実践発表】図書館側から積極的に赤ちゃんから高校生まで関わりをもとうと計画しており、待っているのではなく機会を作り続けていると思いました。
    • 【実践発表】震災を乗り越えての居場所づくりは、子どもたちの支えになっていると思いました。
    • 【選択研修ア】パネルシアターの作り方、注意点等、細かく知ることができたので、ぜひ挑戦します。
    • 【選択研修イ】改めて読み聞かせの目的など見直して頑張っていきたいです。
    • 【選択研修ウ】ビブリオバトルを実践してみたい、という気持ちが高まりました。
    • 【選択研修エ】物語を読み込んで糸口を探ることや、リレー形式で読みつないでいく実践は、いろいろなことに気づくヒントになりました。

    【受講者の評価】

    A(有意義)            86%
    B(どちらかといえば有意義)    14%
    C(どちらかといえば有意義でない)  0%
    D(有意義でない)          0%

    【担当者から】
     コロナ禍の近年の中では最も多くのご参加をいただきました。これまでそれぞれの団体等による活動に制限をかけざるを得ない状況もあったかと思いますが、今回の研修会で読み聞かせ等の読書活動の意義や目的、子どもが本と出合うことの素晴らしさを再確認していただけましたら大変幸いです。

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