放課後子ども総合プラン指導者合同研修会①(事業報告)
実施日:令和5年6月22日(木)
事 業 報 告
「子どもが自ら育つ環境づくりのための大人の役割について理解する」「子どもの遊びと育ちの環境のあり方について学ぶ」を目的とし、研修会を開催しました。矢生先生には昨年に引き続き講師を務めていただき、続編という形で講義・演習を行いました。より多くの方に学んでいただくため、参集型とオンライン型のハイブリッド方式で開催し、併せて142名の方に参加いただきました。
【行政説明】

岩手県教育委員会事務局 生涯学習文化財課 主任社会教育主事 松川 仁紀 氏
3月に厚生労働省より公表された、国の放課後児童対策事業について、喫緊の課題とそれに対する今後の施策を説明していただきました。また、本県の現状や、指導者等の資質向上に向けた研修会や施設の紹介をしていただきました。
【講 義】

こども環境デザイン研究所 代表 矢生 秀仁 氏
「続・子どもが主役!子どもが豊かに育つ環境づくり」~子ども達を取り巻くヒト、モノ、コト~と題し、「余白」をキーワードに子どもを取り巻く環境と遊びの大切さについてご講演いただきました。何もしない時間にも意味があることや、簡単にスマホで映像を見せたり細部まで再現されたキャラクターで遊んだりすることより、記憶や言葉を頼りに想像力で脳内補正を行って遊ぶことの方が「余白」となること、それが成長につながることなどのお話をいただきました。
【演習・交流等】
色画用紙を使って、紙飛行機や家を作りました。基本の形にどんどん画用紙を付け足し、何かに見立てながら作っていく方法は、異年齢の子が同時に遊べる内容でした。折紙のように答えが決まっておらず、自分でもどう仕上がるか予測できない所は、まさに「余白」のある遊びでした。参加の皆様は夢中になって黙々と制作されていました。交流では参集された皆様に、日頃抱えている悩みや質問を発表していただく時間を取りました。実際の悩みに寄り添った矢生先生の回答に、頷きながら耳を傾ける様子が見られました。

[ 演習の場面 ]

[ 発表の場面 ]

[ ホワイトボードに書き出して回答する矢生先生 ]
【受講者の声】
●子ども達が「今日楽しかった。明日も楽しく遊びたい!」と思えるような環境づくりをするために、まずは自分が楽しく笑顔で子どもの前に立てるよう頑張りたい。
●子どものトラブル(けんかなど)があった時の、保護者の方への対応方法や具体的なアドバイスをいただき、とても参考になった。まずは関係を築くことが大事ということを再確認した。これからの保育に生かしたい。
●放課後にどれぐらいの余白があるか考えさせられ、環境づくりを大切に努めていきたいと思った。また、実際に自分で作品を作ることができ、子ども達への伝え方を学ぶことができた。悩みや質問の中で自分たちの学童にも似たようなことがあると感じた。ぜひ参考にしていきたい。
【受講者の評価】
A(有意義) 78%
B(どちらかといえば有意義) 22%
C(どちらかといえば有意義でない) 0%
D(有意義でない) 0%
【担当者から】
午後からは仕事を休むことが難しいという方にとって、オンラインは有効と感じました。また、日常業務に生かしたいという感想が多く見られ、学びの多い研修会となりました。