1. HOME
  2. ブログ
  3. メールマガジン
  4. すこやかMAG
  5. すこやかマガジン第870号

まなびネットいわて

すこやかMAG

すこやかマガジン第870号

4月18日配信

みなさん、こんにちは。

令和6年度も「すこやかマガジン」を、どうぞよろしくお願いいたします。

先日の夢の話です(夢ですから、設定が意味不明です)。

~ある日、山で一晩過ごすことになりました。自分は、食料、水分、寝具等すべてそろっていました。周りの人は、何も持っていませんでした。お腹が空いたので、自分は、持っていた食料を食べました。お腹は満たされましたが、心は満たされませんでした。夢なのにと思いつつ、次に、食料を持っていない周りの人に、自分の食べ物を分けてみんなで食べました。お腹は満たされなくても、心は満たされました~

不思議な夢を見たなと思うと同時に、自分だけ満たされても人は幸せになれないのではないか…と思いました。

確かに、実際の生活場面で考えてみると、食事の時に、他の人が食べているものを見て食べたいと言ったり、おいしいからもっと食べたかったけど、そんな時に限ってお代わり分がなかったりした時など、自分も食べたいけど、分けてあげることがあると思います。そんな時、相手が喜んだり、「おいしい!」と言って食べたりするのを見ると、自分も幸せな気持ちになるという体験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授の 柴田 悠(しばた はるか) 氏は、「幸福感」を得るためには、

・自分の幸福だけでなく、他者の幸福も視野に入れること

・中長期的視点で自分や他者の幸福を求めること

が重要で、地域での関わり、人との関わりに、そのような面があるという研究をされています。「自分の幸福だけを追い求めても、人は幸せになれない。これが幸福感の落とし穴」ということが、研究データからも明らかになっているということです。

「幸福感の落とし穴」

「幸福感の落とし穴」を避けるには、そして、より多くの人の幸福感が高まる社会を作るにはどうしたらいいのか。5月27日(月)の当センター研修事業「家庭教育・子育て支援担当者等研修会」で、柴田教授からお話しいただくことになっています。また、すべての子どもと親が生き生きと心豊かに暮らせるコミュニティの形成に寄与し、地域とともに活動されている、特定非営利活動法人 せたがや子育てネットの代表理事 松田 妙子(まつだ たえこ) 氏から「子どもの育ちを地域全体で支え合うネットワークづくり」というお話しいただきます。そして、こども家庭庁の 胡内 敦司(こうち あつし) 氏から、こども家庭庁の施策について説明をしていただきます。こども達を取り巻く現状と関連させて説明してくださるので、とても分かりやすいと好評の行政説明です。子育て支援に関心のある方ならどなたでも参加いただけます。

「より多くの人が幸せに生きられる社会」

その実現のために私たちにできることは何か、一緒に考えてみませんか?

研修会の案内、申込みページはこちらから(近日中に公開)

※岩手県では2019年の「いわて県民計画」から「幸福」をテーマに取り組み、県民の幸福度を「いわて幸福白書」として公表しています。また、「令和6年度学校教育指導指針」(岩手県教育委員会発行)の表紙には「すべての子どもたちと学校のウェルビーイングの実現をめざして」と大きく記載されています。近年、「幸福」や「幸福感」「ウェルビーイング」という言葉を目にすることが増えています。

関連記事