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すこやかメールマガジン第827号

【読み聞かせ】

 

みなさん、こんにちは。ゴールデンウィークが明け(てしまい)ましたが、いかが過ごされたでしょうか。私は、読書を楽しみました。積ん読(つんどく)状態の本たちが発する「早く読んでちょうだい」という声を聞き流し、新たに本を購入して読んでしまいました。

 先日、中学生の息子が、学校で読み聞かせてもらった本の内容を熱心に話してくれました。心に強く残ったらしく、読み聞かせの力の大きさを改めて感じさせられました。しかも校長先生自ら読み聞かせてくださったとのことで、大変ありがたく感じました。

 息子に読み聞かせをすることもなくなって寂しい今日この頃ですが、読み聞かせをしていた頃を思い出すと真っ先に思い浮かぶ絵本があります。『いない いない ばあ』(松谷みよ子・ぶん 瀬川康男・え 童心社)です。動物たちの豊かな表情も特徴的で、読んで聞かせると赤ちゃんが笑顔になる不思議な力があります。1967年に刊行され、発行部数は700万部を超える人気作品ですので、ご存じの方も多いと思います。ページをめくって「ばあ!」と言うたびに、0歳~2歳頃の息子が私の膝の上で声を上げて喜んでいた姿が懐かしいです。その後息子が成長するにつれ、私たち両親に読み聞かせをせがむようになり、本が好きな子に育ちました。疲れていて面倒くさいと思ったこともありましたが、今では読み聞かせが親子の大事なコミュニケーションの時間になっていたと感じています。

 読み聞かせの効果は多く挙げられます。平成25年度の文部科学省の調査では、幼少期に読み聞かせをした家庭の子どもの学力が高い傾向があるという結果が出ています。そして、乳幼児期の子どもへの読み聞かせは、親子のスキンシップを促すことにとても大きな意味があります。乳幼児期の親子のスキンシップが、子どもの思春期以降の発達や社会性、共感性に影響を与えるのだそうです。読み聞かせをはじめとした親との関わりの中で、「自分は愛されている」という安心感、自己肯定感が育ちます。その安心感が「心の安全基地」となり、十分に自分を表現したり、多くの人とのコミュニケーションの仕方を学んだりすることができるようになります。読み聞かせをする家族にも、育児のストレスが軽減され、より穏やかに子どもに接することができるなどの効果があることがわかっているのだそうです。

岩手県立図書館のWebサイトに、多くのテーマ別ブックリストが掲載されています。児童向けだけでなく、大人向けのブックリストも多くあります。

https://www.library.pref.iwate.jp/books/booklist/index.html

その中には0~1歳向けの読み聞かせに適した絵本のブックリスト「『ブックスタート』えほん」もあり、『いない いない ばあ』をはじめとした141冊の絵本が紹介されています。ダウンロードも可能ですので、活用されてみてはいかがでしょうか。

https://www.library.pref.iwate.jp/books/booklist/list/201412_jidou_bookstart.html

また、県立図書館や各市町村の図書館では、図書館スタッフやボランティアの方々による「おはなし会」や、おすすめの絵本の紹介などが行われています。そして、数多く購入しようとすると高価になってしまう絵本ですが、図書館では無料で借りることができます。子育ての心強い味方とも言える図書館を上手に活用しながら、親子で絵本の世界を楽しみ、あたたかい時間が過ごせるといいですね。

ちなみに、乳幼児期からの読み聞かせの効果は絶大のようで、我が家の息子は中学生になってもスキンシップ多めで甘えん坊です。学力への効果については…これからに期待したいと思います。

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