5.小学校中学年編⑤

~子育てワンポイントアドバイス~

(21)しっかりほめて、ぴりっと叱る

ほめ方叱り方の方法ではなく、子どもの心を育てることに目を向けてみませんか。自分でも納得できることを本気でほめられたり叱られたりするのは、本当は気持ちの良いものです。小さいことでも子ども自身が満ち足りているときは 惜しみなくほめましょう。ほめるということは、認めるということです。おだてるのとは違います。親が本当にうれしい気持ちになれば、子どもはもっとうれしくなります。

叱ることを恐れてはいませんか。何がいけないのかどうしていけないのかをはっきりさせて叱ることは大事なことです。その時の感情や思惑で叱ったりするのは、反感のみが残ります。

ほめても叱っても、そのあと、何秒かの目線を送ってください。無言の愛情あるまなざしは、子どもの心を安らかにします。

命にかかわることや、人の道に外れるようなことは、もちろん厳しい目で叱らなくてはなりません。

◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
叱るときは短い言葉でびしっと。くどくどとあれもこれも言わないようにしましょう。 子どもは何を言われたか忘れてしまっています。

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(22)子どもと親の向かい合い

子どもが何か話しかけてきた時、あなたは子どもの目を見て聞きますか。

仕事をしながら耳や背中だけで聞いてはいませんか。

この時期の子どもには目線がとても大切です。そんなに長い時間ではないのです。子どもの目をのぞきこんで聞いてください。こうした日常の積み重ねが、本気で親の心を伝えるときの基礎になります。

子どもは気持ちを表す適当な言葉を見つけられなくて、黙ってしまうかもしれません。 しかし、ちょっと待って言い分をゆっくり聞いてあげましょう。その上で、 人間として、集団の一人として守らなければならない大切なことを、きちんと話してあげましょう。子どもは話を真剣に聞いてもらい、 一人の人間として尊重されていると感じると、親の話を素直に受け入れることができるはずです。大事なことは妥協することなく、子どもの目をのぞきこんで本気で話すようになりたいものです。

◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
聞き上手な親は、子どもが言い終わるまで言葉をはさまず、うなずいて聞きます。子どもの言葉を先取りして代わって言ったりしません。

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