9.子育てQ&A④
~子育てワンポイントアドバイス~
9.子育てQ&A
(1)あんよは上手
(2)断乳
(3)お腹の赤ちゃん
(4)さよならおむつ
(5)三つ子の魂
(6)予防接種
(7)身の回りの危険
(8)アトピー性皮膚炎
(9)虫歯を防ぐ
(10)指しゃぶり
(11)絵本・テレビゲ-ム
(12)言葉の始まり
(13)いっしょに遊ぶ
(14)乱暴と泣き虫
(15)早期教育
(16)心の基地
(17)ほめる・しかる
(18)ジジババの力
(19)家族と近所
(20)保育園・幼稚園
(16)心の基地
【Q】うちの子どもは、外が大好きです。ちょっとのスキに家から飛び出し、どこに行ったんだろうと心配しているうちに帰ってきてほっとしますが、 それもつかの間、また出ていってしまいます。何だかせわしくて目が離せません。 (3歳男児の母)
【A】乳児期には、母親の膝もとを基点にして遊んでいた子どもも、 1・2歳になると遊びを次々に変えながら自分の確保したおもちゃや自分のすることを 「見て!」という要求を示すようになってきます。
3歳頃になると、子どもの活動範囲は家から戸外へと広がります。 小さい争いを起こしながらも楽しく遊んでいるのに、友だちとの遊びから離れて親のもとへ帰り相互に確認しあって、また安心して遊びにもどります。子どもにとって親は、「母港」であり 「心の基地」なのです。親は子どもの気持ちを受けとめてあげながらあたたかく見守りたいものです。
(17)ほめる・しかる
【Q】ほめ方や、叱り方がよくわからなくて困っています。上手な叱り方を教えてください。 (4歳女児の母)
【A】大人でも子どもでもほめられるとうれしいものです。ほめられることによって自信を持ち、 これからも続けてやっていこうと思います。一方、叱られて、やってはいけないことを学びます。この頃甘やかし、叱るべきときも叱らない親が増えています。 そのためにわがままで忍耐力の弱い子どもが多くなったとも言われています。 ほめる、叱るは車の両輪でどちらも欠かせません。子どもをどのように育てていったらよいか家族でよく話し合って、一貫したしつけに当たっていきたいものです。
◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
①どんな時叱るか
・それは子どもにとって危険なとき
・車中を走り回るとかあたりに迷惑をかけるとき
・人の心を傷つけるような言動をしたとき
②叱り方
・感情的に親の気分で叱らない
・叱るわけをきちんと言い聞かせる
・抱きしめる思いで叱る
・その場で叱る
・突き放した叱り方はしない
・くどくど繰り返さない
・一貫性をもった叱り方をする
叱るよりもほめることを多くして、子どもに自信を持たせるようなしつけ方が大事です。
(18)おじいさん、おばあさんの力
【Q】育児について、おばあさんと意見が合わないことがあって悩んでいます。 (3歳女児の母)
【A】家庭にお年よりや働き盛りの両親や子どもたちがいてむつまじく過ごすことは、 家族にとっては何よりも幸せなことですが、時にはそれぞれの年代で考え方や、やり方が異なってぶつかることもよくあることです。 常日頃お互いざっくばらんに語り合える家族の雰囲気づくりに努めましょう。それぞれの持ち味を生かしていく家庭生活の中で、子どもたちは人間関係のあり方を学び、互いに思いやる優しい心を育てていきます。
◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
~祖父母の願いと知恵~
祖父母から見た家族(子や孫)とのつきあい観(※老人の生活と意識)によると、 いつも一緒に生活できるのがよい(53.6%)、時々会って食事や会話をするのがよい(37.8%)で、 同居志向型が多く、また老人にとって一番大切なものとして、「家族、子ども」が(88.2%)と、 イタリアに次いで非常に多いことがこの国際比較調査に表れています。
「亀の甲より年の功」の自信を持ち、一方「昔は昔、今は今」と割り切って若い人たちとすすんで交わり、 祖父母自身が生きがいをもって家庭の団らんを楽しみたいものです。
※「老人の生活と意識」(第3回国際比較調査結果報告書 平成3年12月総務庁長官老人対策室)
(19)家族、おとなり、近所
【Q】近所に同じ年頃の子どもがいないので、友だちと遊べません。みんなと仲良く遊ばせたいのですが。 (3歳女児の母)
【A】この頃、あなたと同じような悩みを持つ親の声が多く聞かれるようになりました。子どもは遊びによって成長していきます。遊びによって遊びの楽しさや面白さを知ったり、 一方がまんや、許すことを学んだり、自分の言いたいことを主張したりして、 次第に社会生活のルールを身に付けていきます。子どもに遊び場や友だちづくりをしていくためには、 まず同じ地域に住む親同士が親しくなって、育児のことなどについてもざっくばらんに 語り合えるようにしていきたいものです。
◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
現在、少子家族が増え続けています。 友だちと遊べる環境を作っていくためにいろいろと知識を働かせたいものです。 例えば、地域での行事に親子で参加してみてはいかがでしょうか。ラジオ体操、お祭り、盆踊り、 探鳥会など多彩な行事があります。共に行動しているうちに子どもは次第に積極的になって皆と一緒に遊べる友だちができたとか、 親同士も仲間ができるようになったというようなうれしいケースをよく聞くことがあります。
(20)保育園や幼稚園
【Q】今年の4月に保育園に入園した4歳の女児です。5月下旬から登園を渋るようになり、 機嫌をとってなだめても、泣きながらの登園です。友だちが遊んでくれないとか、 いじめると言いますが、どうしたらよいのでしょうか。
【A】朝出掛けに子どもにぐずられ、登園を渋られることは親として辛いことと思います。 親がゆったりした態度でお子さんと向き合い相手になって遊んだり、話を聞く中で、 登園を渋る原因を探してみてください。4歳になると保育園生活の長い子には親しい友だちの グループができる頃なので、その中に入れないのかも知れません。また、親に自分の方を向いて相手をして欲しいのかも知れません。子どもの言いなりになってけじめのない対応は逆効果です。 一度保育園の先生に相談してみてください。
◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
子育てをしていると、ちょっとした事で親は一喜一憂するものです。保育園や幼稚園に通うお子さんをお持ちの方は、その喜びや心配事など、親だけのものにしないで 保育園や幼稚園の先生に伝えることが大切です。家での様子や園での様子を伝え合う中でお子さんに対する共通理解を深め、お互い信頼関係がもてるようになると、困った事が起きても解決の糸口が みつけやすくなり、自然にお子さんも心が安定し元気に園生活を過ごすことができるようになるでしょう。
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