9.子育てQ&A①

~子育てワンポイントアドバイス~

(1)あんよはじょうず

【Q】うちの子は、もうすぐ満1歳の誕生日をむかえますが、まだ歩けません。 近所で同じ位の子はとっくに歩き始めています。発育が遅れているのではと心配です。(11か月半男児の母)

【A】一人歩きも個人差があり、心配することはないと思われます。誕生日をむかえるまでの発達段階があって、 たとえば、つかまって立っていられるのが7か月~9か月、つたい歩きは、8か月~10か月、歩けるようになるのが、12か月~14か月頃が目安となります。

このように一つひとつが出来てゆくのには幅があり、個人差があります。 お子さんの様子をよく見つめて、手をかしたり、勇気付けをしてあげてください。 ただし、バランスのとれない歩き方で気になる時には、かかりつけのお医者さんに相談するのもよいと思います。

◆◇パパへのワンポイントアドバイス◇◆
日本版デンバー式発達スクリーニング検査によるデータがあります。上手に歩くには、11か月頃で25%、12か月で50%、13か月頃で75%、14か月を少し過ぎて90%と言われています。参考にしてみてください。

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(2)断乳

【Q】うちの子は、もうすぐ2歳になるのですが、なかなかおっぱいを離しません。 自然に離れるものと待っていたのですが、断乳するよい方法はないでしょうか。 (1歳8か月女児の母)

【A】ママの腕に抱かれて満足そうにおっぱいをのんでいた赤ちゃんも、4・5か月になると離乳食を食べられ、1歳頃には、ほぼ大人と同じものが食べられるようになります。その頃になると、「おっぱい」は甘えや心理的な安定の要素が強くなりますが、「おっぱいは赤ちゃんがのむものだよね。○○ちゃんはもう大きくなったからご飯を食べようね」と、ママの言葉で話しかけ、納得させて無理なく離しましょう。膝の上で絵本を読んであげる、 手を握って眠りにつかせるなど充分なふれあいも忘れずに。

◆◇ワンポイントアドバイス◇◆

-私の断乳法- (Sさんの場合)
息子が2歳頃、ご飯もよく食べるのに、どうしてもおっぱいがやめられないでいたときに、大好きなクマさんの顔をおっぱいのところに大きく描いてみました。息子は目を丸くして驚いて、 それからおっぱいを吸おうとしなくなりました。この時に大事なことは、 こわい顔でおどかしてやめさせるのではなく、やさしく、かわいい顔で喜んでやめるようにすることですね。

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(3)お腹の中の赤ちゃん

【Q】お腹の中の赤ちゃんは、ママの語りかけや子守歌などに反応を示すことがあると聞きました。 お腹の中の赤ちゃんにママの気持ちが伝わるものなのでしょうか。(26歳主婦 妊娠5か月)

【A】お腹の中の赤ちゃんの10か月は生まれてから必要な機能を発達させる大切な期間です。その間ママのリズミカルな心臓の鼓動で情緒を安定させます。また、ママの態度や感情をかなり微妙に区別でき、胎生7か月頃からそれに反応し始めます。ママは、お腹の中の赤ちゃんを心よりかわいいと感じ、健康で正常に育つことを願い、 お腹を優しく撫でたり言葉をかけたりし、慈愛に満ちていればお腹の中の赤ちゃんもそれを敏感に感じとり、ママへの信頼と愛情を抱いて快い成長を続けるのです。

◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
口では子どもを欲しくないと言い、胸の内では妊娠を喜んでいるような矛盾した感情が母親にある場合、 母親から2つのメッセージを受けるため胎児の精神は混乱し、無気力になる傾向があると言われます。 母親の迷いのない信念が胎児の精神を強く育てます。夫と妻は互いにいたわり合い、幸せな夫婦であることが母胎を安定させ、胎児によい影響を与えます。

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(4)さよなら、オムツ

【Q】3歳になるのになかなかオムツにさよならができません。どうしたらオムツにさよならができますか。 (3歳女児の母)

【A】使い捨てオムツを使っていると、オムツによる不快感を感じず、オムツ離れが遅いのではないか・・・などと言われていますが、必ずしもそうとは限りません。
最近の使い捨てオムツは、おしっこが出たら色の線が浮き出るものや不快感を感じる仕組みになっているものも市販されています。あせらず、成功したらほめ、失敗しても 「おしっこ出てよかったね」と、決して怒らないことです。 オムツをはずす時期は個人差がありますので温かく見守り発達を待ちながら、 自立への手助けをしてあげましょう。

◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
使い捨てオムツは、様々な種類が市販されていますので、赤ちゃんの発達や場合によって使い分けるなど、上手に利用しながらオムツにさよならできるようにしていきましょう。

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(5)三つ子の魂って?

【Q】「三つ子の魂、百まで」という諺は昔から言われていることですが、 それは具体的にはどういうことなのでしょうか。親はどんな心構えが必要でしょうか。(2歳半男児の母)

【A】この諺は、3歳児を中心とした幼児期の育て方、しつけ方は、その子の後の人生に大きな影響を与えるということを言っているのです。出生から3歳までの3年間は、脳の発達する重要な時期であり、 いわば「脳の土台づくり」の時なのです。そして知的、社会的、性格的なそれぞれの面で、 その基礎ができあがると同時に、親子関係の絆を強める「愛の育児」が 最も求められる大切な時期でもあります。

◆◇ワンポイントアドバイス◇◆
「愛の育児」 にとって一番大切なことは、親子の間に「愛と信頼感」を育てることです。 そのためには親が一対一で子どもの相手になり、「愛の充電」(肌のふれあい、笑顔のふれあい、 言葉のふれあい)を十分にすることです。例えば、ひざに乗せる、頭をなでる、だっこする、おんぶする、手を握る、添い寝する。また、笑顔で「目と目の見つめ合い」「語りかけ」など父親も母親も子どもとの「ふれあい」の機会を増やし、 親子の絆を強めていくことです。それが知的、社会的、性格的に良くなっていくことになるのです。

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