2.乳幼児期の子育てのために②
~子育てワンポイントアドバイス~
2.乳幼児期の子育てのために
(1)新米パパ・ママへ
(2)あんよは上手
(3)おむつのはずし方
(4)赤ちゃんのことば
(5)離乳食へ
(6)あかちゃんの目
(7)子どもの病気
(8)身近な危険
(9)いっしょに遊ぶ
(10)遊びの中で育つ
(11)読みきかせと語り
(12)心の基地
(13)ほめ上手叱り上手
(14)下の子の誕生
(15)共働きの子育て
(16)子どもに寄り添う
(17)お父さんの出番
(18)これからの子育て
(19)再びパパママへ
(6)赤ちゃんの目
赤ちゃんは、おっぱいを飲んで寝ているだけのように思われますが、 実はもう十分周りの状況に反応する力をもっているのです。 あやしたり抱いたりしてくれるママとの肌のふれあいを通して愛情を感じとり、快い喜びを味わいます。 生後2か月頃からは、ママを見て微笑みかけるようになります。 7~8か月頃には「人見知り」が始まります。 これは赤ちゃんの中にママのイメージが深く刻み込まれたことを意味します。
一緒に過ごす両親が互いに思いやり、幸せな気持ちで生活することで赤ちゃんの情緒は安定し、 親子の絆が育っていきます。
(7)子どもの病気
赤ちゃんはママのお腹の羊水という水の中で成長してきました。 生まれると今度は空気を吸って酸素を取らなくてはなりません。栄養も、 移動する力も、細菌やウイルスなどへの抵抗力も、自分で付けなければなりません。
その子ども達に色々な病気、障がいが起こることがあります。子どもを守り育てるママやパパ、みんなを応援するのが、予防接種や育児相談、そして、発育や発達の節目ごとに行われる健診です。大いに利用したいものです。
子どもが重い病気をもっていたとしても、親が一人で苦しんだりしないよう、 親しい友達やかかりつけの先生にも、ふだんから子どもを知っておいてもらいましょう。
(8)身近な危険
赤ちゃんの周りには危険な物が沢山あります。赤ちゃんは、何が危ない物なのかわかりません。赤ちゃんの救急の第一は火傷です。 ポットを倒して火傷をさせる例が多くあります。 幼稚園に入るまでは、押せばすぐ出る式のポットは置かないようにしましょう。
その他の危ない物はホチキスの針。
赤ちゃんは良く小さな物を拾います。ビニールやサランラップ。 これで窒息した例があります。字が読めないので、 酸化防止剤や乾燥剤をすぐ口に入れて呑み込んでしまいます。 ボールペンのキャップ、これが気管につまりレントゲン写真でもわからなかった例があります。
一度腹這いになって、子どもの目で周りを見てみましょう。
(9)いっしょに遊ぶ
もっとも信頼しているママの歌は、楽しんで聞きます。歌やリズムに合わせて、手や体を動かしてあげましょう。
~ポイント~
○親子向かい合って足をのばして座り、手をつないだり
して、 身近な歌に合わせて体の動きを楽しませてあ
げましょう。
○ママが歌を歌いながらの絵かき歌は、子どもがとても
喜びます。また、ママの口の開きを見て、子どもはす
ぐに歌を覚えます。いろいろな絵を描いてみましょ
う。
○歌に合わせての手遊びも楽しいものです。パパ、ママ
なりにいろいろ工夫して、 子どもと一緒にやってみ
ましょう。
(10)遊びの中で育つ
『遊びをせむとや生まれけん・・・』
遊びをするために生まれてきたのかしら、子どもというものは。ほんとにまあ、良く遊ぶこと。 まったくあきれてしまいますよ。
千年も昔の平安時代のはやり歌です。
困ったものだと思いながらも、子どもたちが元気良く遊
んでいるのを見ていると、 大人の自分も楽しくなって
つい心がはずんでしまう。・・・という歌です。
子どもは遊びによってたくましく育ち、生きる知恵を身に付けていきます。 生まれつきそなわった素質も、遊びを通して芽生え、伸びていきます。 正しく伸びるための「しつけ」はもちろん必要ですが、パパ、ママも できるだけ子どもと一緒に遊びましょう。