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講座・イベント情報

学校と地域の連携・協働研修会 実施報告書

実施日:8月10日(木)
実施担当:[生涯学習推進センター]

事 業 報 告

 コミュニティ・スクールと地域学校協働活動との一体的推進の意義を学ぶとともに、「地域とともにある学校づくり」「学校を核とした地域づくり」の両面から“持続可能”な学校と地域の連携・協働について理解を深めることを目的に開催しました。教職員や県・市町村の行政担当者を中心に96名が受講しました。

【基調講演】「学校と社会をつなぐ!~連携・協働の視点~」  

 小樽市立朝里中学校前校長の森万喜子(もり まきこ)氏から、昨年度まで取り組まれてきたコミュニティ・スクールを活かした地域と連携・協働した活動の実際についてご講演いただきました。実践してきたからこそ分かった学校内外の課題とその対処方法を中心に、様々な事例を示しながらこれからの学校と地域のつながりについて分かりやすく説明していただきました。受講者は、コミュニティ・スクールや地域学校協働活動の一体的推進の重要性について具体的に学ぶことができました。

<森 万喜子 氏>

【実践発表】
①「地域との連携・協働による郷土愛を育む取組」
②「山田町における地域学校協働活動とCSの一体的な推進」
③「15年間を見通した小中連携と地域連携によるCSの展開」

 八幡平市立安代小学校校長の吉田充(よしだ みつる)氏と山田町教育委員会生涯学習課社会教育係長の菅野遼(かんの りょう)氏と花巻北小中校区学校運営協議会地域コーディネーターの千葉雅世(ちば まさよ)氏から、各所属での学校と地域が連携・協働した活動について発表していただきました。地域の特色やつながりを生かし、地域全体で子どもたちの成長を支えている様子が伝わる内容でした。

<吉田 充 氏>

<菅野 遼 氏>

<千葉 雅世 氏>

【パネルディスカッション】「“持続可能“な学校と地域の連携・協働のあり方」

 森万喜子氏をコーディネーター、実践発表者をパネリストとして、パネルディスカッションを行いました。地域と学校の連携・協働を持続可能にしていくための具体的な取組や課題について、校長、行政職員、コーディネーターとそれぞれの立場から意見を聞くことで、実践発表の内容についてさらに理解を深めることができました。

<パネルディスカッションの様子>

【受講者の声】

  • 発想の転換、行動力、情報発信が大切であることを学んだ。地域の方から応援される学校にするためには、学校をよく知ってもらうことが重要であることが分かった。
  • これまでコミュニティ・スクールは、学校評価委員会等の延長にあると思っていたが、大きな誤解であるということが分かった。学校として、保護者として、地域として、どう子どもたちを育てたいのか熟議を重ねて、情報を開示して実践することが大事だと理解した。
  • 最上位目的である”子どものため”を地域に住む大人全員が当事者意識をもって考えることが大切であると思う。
  • 人をよく理解しようという気持ちと、共生社会の大切さを再確認した。

【受講者の評価】

A(有意義)             81.3%
B(どちらかといえば有意義)     18.7%
C(どちらかといえば有意義ではない)     0%
D(有意義でない)                0%

【担当者から】

 森先生の講演、実践発表やパネルディスカッションから、これからの社会では、学校と地域が同じベクトルをもって子どもたちを育てていくことが今まで以上求められていることが分かりました。森先生や実践発表者から良い取組を教えていただいたので、受講者の皆さんが、コミュニティ・スクールや地域学校協働活動について前向きに取り組む気持ちになったら幸いです。

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