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まなびネットいわて

3音声の設定

3.音声の設定

音声ミキサー

 OBSをはじめに開いたとき、音声ミキサーには「デスクトップ音声」と「マイク」が表示されます。

fig.3-1-1

音声ミキサーの表示

デスクトップ音声・・PCの警告音などの音声(普通は配信しない音声なのでミュート)
マイク・・PCに入力される音声。はじめは既定という設定になっていて、Windowsの場合、PCの[設定]-[サウンド]の[入力デバイス]で指定された音声機器の音声が入力されています。ノートPCの場合、「内臓マイク」になっていることが多いです。(「マイク」は「音声入力」と読み替えた方が分かりやすいです。)

fig.3-1-2

音声のミュート

 シーンの設定の際、例えば動画をソースにすると「メディアソース」という音声が表示されます。
 いずれの音声の場合も黄色から赤に変わる境目の音量を最大とするように設定します。これを超えると、音割れすることがあります。(OBS Studioは音声ミキサーで赤の領域になると音にひずみが生じます。)

fig.3-1-3

音量調節を行った状態

fig.3-1-4

音量レベルの目安

 YouTubeの動画には赤レベル限界ぎりぎりの音量になっているものが多くあります。これは音量がオーバーした時に自動で調整する特殊な装置(コンプレッサーやリミッター、マキシマイザーなど)を使っているためできることで、使用しない場合はオーバーしないようにあらかじめ余裕をもって音量を下げ気味にします。なお、テレビ放送の音量は-16dB(NHK)、-12dB(民法)程度で赤色のレベルに達することもありません。(アナログ放送時代からの名残です)
※OBS Studio上の「dB」は正しくは「dBFS」です。(音の大きさを表す「デシベル」とは異なります)

オーディオの詳細プロパティ

音声の出力の仕方について調整します。オーディオの詳細プロパティを開きます。

fig.3-1-5

それぞれの音の処理の仕方を選択できます。
モニターオフ・・PCのサウンド出力から音が出ないようにする。
モニターのみ・・OBSの映像出力に音声を出力させない。
モニターと出力・・PCのサウンド出力とOBS映像出力両方に音声を出力する
の3つから選択します。

モノラルの項目にチェックを入れると、音声がステレオからモノラルに変換されて出力されます。

音声の遅延処理(同期オフセット)

 HDMI映像はその処理の都合上若干の遅れが生じるため、映像よりも音声が早く流れることがあります。機材によりますが、0.2s~0.3s程度遅れることが多いです。この場合同期オフセットの項目で音声の送信を遅らせる設定ができます。

fig3-1-6

同期オフセット

上の例の場合、300ms(ミリ秒)遅らせる設定です。1秒は1000ミリ秒なので、この場合0.3秒音声が遅れることになります。

ビデオカメラとマイク1本のような使用の場合はマイクをビデオカメラのマイク端子に接続して使用する方法もあります。その場合はカメラ内部で音声と映像のタイミング調整が行われHDMI端子から出力されますので、遅延処理は必要ありません。

モニタの変更

音声のモニタはPCのOSで設定した機器が既定として使われますが、OBSで別な機器を指定することもできます。コントロールドックから設定を開き音声を選択します。

fig3-1-7

モニタリングデバイスで音声の出力先を指定

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