4.OBSの機能1-クロマキー合成-
OBS Stusio Ver.32.1.2
クロマキー合成
クロマキーまたはクロマキー合成は映像の特定の色の成分を除き、そこに別の映像を合成する方法です。

(fig.4-1-1 合成前と合成後)
クロマキー合成は人物の映像の背景を除いて、そこに別の動画や静止画と重ね合わせて表示するときに使います。

(fig.4-1-2 元の画像)
上の写真のようにクロマキー合成を行う映像(画像)は緑や青などの単一色の背景を使って撮影します。背景の色を緑や青がよく用いられるのは緑・青は肌色の補色に当たり、人物の肌の色味への影響を抑えるためです。撮影する対象により背景の色は他の色を使っても構いません。緑の背景を使用するとき、緑系統の服を着ていると服も消えますので、服装にも注意が必要です。(ネットで「ガチャピン 事故」と検索してみてください)
クロマキー合成の手順は以下の手順で行います。
(1) ソースに映像を入れる
(2) クロマキーを設定する
(3) 背景の画像を入れる
(1) ソースに映像を入れる
以下の説明では静止画像を使います。ソースに映像を追加します。

(fig.4-1-3 ソース追加)
ソースの欄に「画像」と表示されているのは静止画像を追加したためで、ビデオカメラの映像を追加する場合は「映像キャプチャデバイス」を追加します。
追加した映像によってはAlt+ドラッグでトリミングすることもできます。(ここでは説明の都合上、トリミングなしで進めます)

(fig.4-1-4トリミング)
(2) クロマキーを設定する
プログラム画面下(ソースの上)にある「フィルタ」ボタンをクリックします。

(fig.4-1-05 フィルタボタン)
フィルタウィンドウ左下の「+」ボタンをクリックし、表示された一覧から「クロマキー」を選びます。

(fig.4-1-06 エフェクトフィルタ)
フィルタ名を入力するウィンドウが出ます。ここでは「クロマキー」のままにします。

(fig.4-1-07 フィルタ名)
クロマキーの設定画面が出てきます。設定画面の標準では緑色を除く設定になっており、この状態で背景の緑が消え、背景が黒い色で表示されています。黒い部分は映像が透けている部分です。

(fig.4-1-08 クロマキー設定画面)
このままでもある程度背景が消えていますが、画面をよく見ると(下図)赤の点線部分が一部黒くなっています。

(fig.4-1-09 クロマキー画面1)
この部分は映像が透けていますので、下図のように仮に背景を付けると一部半透明の映像になってしまします。

(fig.4-1-10 クロマキー画面2)
このため、色の抜け具合の調整が必要になります。調整は主に類似性のスライダを動かして調整します。

(fig.4-1-11 スライダ)
類似性の標準値は400で、数値を上下することで下のように変化します。

(fig.4-1-12 類似性調整)
さらに調整する場合は他のスライドを動かく前に色キーを調整したほうがきれいに背景色を抜くことできる場合が多いです。次に色キーの変更を行います。フィルタウィンドウ左上に表示されている「クロマキー」の文字の左側の目玉ボタンをクリックして、一時的にクロマキーを非表示にします。

(fig.4-1-13 表示ボタン)
色キーの種類の欄をクリックして、「カスタム色」を選びます。

(fig.4-1-14 カスタム色)
キーの色ウィンドウが表示されますので、映像の背景の色を見ながら、キー色の調整を行います。

(fig.4-11-15 キー色の調整)
調整が済んだらOKをクリックし、先ほど非表示にした目玉マークを表示にします。調整がうまくいけば下図のようにきれいに抜けます。

(fig.4-1-16 キー色調整後)
調整が終わったら「閉じる」ボタンをクリックします。うまく調整できなかった場合はまた調整を繰り返すか、背景に当たる光の加減を調整します。背景にテカリがあるとうまくいかない場合があるので、被写体の背景の光の当たり具合に注意してみてください。
(3) 背景の画像を入れる
背景になる映像を設定します。

(fig.4-1-17 背景)
ここでは背景として画像を入れますが、映像キャプチャデバイスで取り込んだ別のビデオカメラの映像や別のPCのパワーポイント映像などと合成することもできます。ソースに画像を追加し、参照から追加したい画像を選択します。

(fig.4-1-18 ソースの追加)
新たに追加された画像は、下図のように先に入れていた映像を隠すように表示されます。

(fig.4-1-19 追加された画像)
この2つの映像の重なり具合はソースの欄に表示されている順番を入れ替えることで調節します。背景の画像(画像2)を選択した状態で「ソースを下へ移動」をクリックします。

(fig.4-1-20 ソースの順番)
背景が後ろに表示されたら、大きさを調節してシーンを完成させます。

(fig.4-1-21 合成の完成)