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まなびネットいわて

OBS Studioの使い方

3.音声の設定-音声の調整-

OBS Stusio Ver.32.1.2

音声の調整(フィルタの利用)

研修会などの模様を配信する場合、施設の音響設備から音声を取り出して配信に用いますが、ヘッドフォンで聞くと、意外に多くのノイズが入っていて、聞きにくいことがあります。
ここでは、マイク音声を聞きやすいように調節します。

音声が聞き取りにくい原因は音が小さい、ばかりではなく様々あります。例えば「音がキンキンする」、「もわっとする」、「音が割れる」、「サーという雑音が入る」など、様々な問題が考えられます。
ここではマイクの音声の大きさ変更と、聞き取りやすい音声に調整するフィルタ(エフェクター)処理の方法について説明します。

エフェクターとは
エフェクターとは音の聞こえ具合(音色)を調節する機材で、OBS Studioには音声フィルタとして内蔵されています。また音楽制作の現場で使われているVSTプラグインにも対応しており、プロの楽曲制作レベルで使用するエフェクタにも対応しています。(OBS標準ではVST2まで。VST3使用には別途ソフトが必要。)VST2プラグインの中には無償で使用できるものもあります。

エフェクターの種類
エフェクターは用途に応じて様々なものを組み合わせて使います。以下ではスピーチの音声に用いるものとしてOBS Studioに内蔵されている以下のフィルターを使ってみます。
・ノイズを取り除く(ノイズ抑制、ノイズゲート)
・音量と調整する(ゲイン)
・音質を調整する(3バンドイコライザー)
・音圧を整える(コンプレッサー)

ノイズ抑制
下図のように、特に話などしていないときに音声に雑音が入ることがあります。雑音の多くは「サー」とか「ジー」など、電気回路中で発生するものですが、ほかにも室内のエアコンの音などもマイクを通して、流れてしまうことがあります。


(Fig.3-2-01 ノイズ)

このような環境中にある雑音の影響を減らすために「ノイズ抑制」というフィルタを使います。音声ミキサー中のフィルタの設定をしたい音声ソース名をクリックして、メニューから「フィルタ」を選択します。


(Fig.3-2-02 フィルタ)

「’マイク’のフィルタ」ウィンドウ左下の追加ボタンをクリックし、「ノイズ抑制」を選択します。


(Fig.3-2-03 ノイズ抑制を選択)

フィルタ名を求められますがそのままでよい場合は「OK」をクリックします。ノイズ抑制フィルタの設定は2つの方式のうち、どちらかを選択するだけです。ここでは「RNNoise(高品質、CPU使用率高め)を選択しています。


(Fig.3-2-04 ノイズ抑制の方式)

これで先ほどまで出ていたノイズは軽減されているはずです。


(Fig.3-2-05 ノイズが消えた)

音を聞きながらフィルタを調整する(モニタリング)
フィルタのかかり具合を確認するためにOBS Studioから音声を出力します。[設定]-[音声]-[詳細設定]の「モニタリングデバイス」で音声を出力するデバイスを選択します。下図では「Steinberg CI2+」というオーディオインターフェースを選択しています。


(Fig.3-2-06 モニタリングデバイスの指定)

次に音声ミキサーの「Options」から「オーディオの詳細プロパティ」を選択します。


(Fig.3-2-07 オーディオの詳細プロパティ)

オーディオの詳細プロパティの音声モニタリングの項目を「モニターと出力」に変更して、「閉じる」をクリックします。これで、フィルタのかかり具合をリアルタイムで確認することができます。


(Fig.3-2-08 音声モニタリング)

また、フィルタをかける前後でどのような違いがあるかを確認したい場合はフィルタ名の左に表示されている「目玉アイコン」をクリックして、フィルタを一時的にOFFにします。


(Fig.3-2-09 フィルタのON/OFF)

フィルタをON/OFFすることで、音の違いを確認しながら作業を進めることができます。

ゲイン
ゲインはマイクの音量を上げ下げするときに使います。特に音響装置から音声を入力したとき、音が小さい際に使います。’マイク’のフィルタウィンドウで[追加]-「ゲイン」を選択します。


(Fig.3-2-10 ゲイン)

つまみを右に動かすと音量が上がります。


(Fig.3-2-11 ゲイン調整)

ノイズゲート
ノイズゲートはマウスのクリック音のような突発的に起きる比較的小さな音を消すときに使います。下図ではノイズゲートの標準値から値を小さくしています。
閉鎖しきい値 -32dB ==> -53dB、開放しきい値 -26dB ==> -40dB


(Fig.3-2-12 ノイズゲート)

3バンドイコライザー
音の周波数を3つの領域に分けて調整します。「中」音域は主に人の声の周波帯域です。「高」を下げてキンキン響く成分を緩和したり、「低」を下げてモワッとした成分を除くと人の声が明瞭に聞こえることがあります。


(Fig.3-2-13 3バンドイコライザー)

コンプレッサー
人の話し方は話の内容により大きな声と小さな声を使い分けています。また、一文の中でも声の大小があります。コンプレッサーは声の大きな部分を抑えて、音量差を少なくします。コンプレッサーの設定はいろいろ試しながら、調整をしていかなければなりません。スピーチの場合は規定値のままでとりあえず試してみてください。


(Fig.3-2-14 コンプレッサー)

フィルターの設定順
フィルターかける順番は厳密にはありません。モニタしながら、声の聴きやすいように順番を変えながら試してみることが必要です。ここまでの説明では


(Fig.3-2-15 フィルタ順番)

の順にフィルタをかけています。これはネット上でこのような順での紹介が多いため、参考としたまでです。状況によっても順番が変わることがあります。(大声を上げるときはコンプレッサーを最初にかけるなど)

フィルタの設定値は話者の声量や声質、部屋の環境によっても適正な値は違います。機材を設置した際には音声の確認も行いましょう。

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