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1OBS Studioの紹介

1.OBS Studioの紹介

OBS Studioとは

 ビデオ録画とライブストリーミングのために作られた、ソフトウェアで、オープンソースソフトウェアとして多くの人々が参加して作られています。

公式Webサイト https://obsproject.com/ja

OBS Studioの特徴

・リアルタイムでの映像や音声の取り込み、合成が可能。
・シーンと呼ばれる、映像や音声の組み合わせをあらかじめ設定しておき、クリック一つでシームレスに切り替えることができる。
・リアルタイムの映像だけではなく、PC内に保存されている動画や写真、音楽などのコンテンツもシーンに登録し、出力することができる。
・Windows,Mac,Linuxと主要なOSで動作するクロスプラットフォーム環境に対応。

OBSの利用方法

Live配信を行う
 OBS Studioの本来の使い方です。多様なサイトに簡単に対応できるよう、あらかじめ設定が内蔵されてます。
番組収録
 複数のカメラを切り替えながら、映像をPCに録画します。
Web会議システムでUSBカメラの代わりに使用する
 Web会議システムではノートパソコンの内蔵カメラやWebカメラ(USBカメラ)の映像を送信するようになっていますが、OBS Studioで切り替えた映像を内蔵カメラの代わりに使用することができます。(仮想カメラと呼びます)
ローカルエリア内の別室に動画を配信する。
 例えば、講演会を実施した際に会場に参加者を収容しきれないときなど、別室で会場の講演の様子を視聴してもらうこともできます。※(この場合は、研修室などの視聴用ソフトとしてVLC media playerなどのネットワーク対応プレーヤーやNDI Studio Monitor(要obs-ndi Plug in)などと組み合わせて使用する必要があります。)

使用するソフトウェア

 このサイトでは主に以下のソフトウェアを使用した説明を行っています。
OBS Studio (公式サイト:https://obsproject.com/)
 このページで使うメインソフトウェアです。2023.10.1現在のバージョンは29.1.3が最新です。(以降バージョンに関する記述をする場合は「Ver.29.1.3」のように記述します)
obs-ndi (ダウンロード:https://github.com/obs-ndi/obs-ndi
 OBS StuidioでNDI(Network Device Interface、IPネットワークを経由してビデオと音声を伝送する方式の一つ)を使うようにするプラグインソフトウェア(拡張ソフトウェア)。
NDI Tools (公式サイト:https://ndi.video/tools/
 NDI関係のソフトウェアのセット。NDIを開発したNewTek社から無料で公開されている。本サイトで「Studio Monitor」を使用する。

使用機材

 OBS Studioを使用して配信を行うためには下記のような機材が必要です。

コンピュータ(以下、PC)
 ノートパソコンでも利用は可能です。メモリは8GB、ストレージ(補助記憶装置)はSSDタイプを推奨します。
 当センターで確認したところ、第4世代のIntel i7や第6世代のIntel i3でもYouTubeライブ配信を問題なく行うことができました。

キャプチャ装置
 映像をPCに取り込む装置です。HDMI映像1系統をUSB端子から取り込む簡易タイプのもの(980円~)からスイッチャービデオミキサーと呼ばれる複数のHDMI映像をボタンで切り替えてUSB経由でPCに取り込むもの(4万円~数十万円)まで様々なタイプがあります。簡易タイプのものを複数使用することもできます。(ただし、USB Hubに接続されたものは1個しか認識しない制約あり)

ビデオカメラ
 一般家庭で使われるビデオカメラでHDMI出力端子のついたものであれば、キャプチャ装置経由で接続して使用できます。またはSDI(Serial Digital Interface)という業務用映像機器に使われる接続方法の機材を使用することもあります。また、USB接続でライブ配信に対応したデジタルカメラもあります。(Vlog対応、ライブ配信などと表記されているもの)Webカメラと呼ばれるものも使用できますが、一般的なWebカメラは広角(撮影視野が広い)でズーム機能がないため、使える場面が限定されます。

オーディオインターフェース
 マイクなどの音声を別途入力するために使用します。PCとUSBケーブルで接続すると、プラグインで使用できるものもあります。マイクの本数が多ければ、大型のミキサー一体型のものを使うこともあります 。マイクが1本であれば、PCのマイク端子に接続して使用することもできますが、ライブ配信等で途中での音量などの調整が面倒なので、調整つまみのあるオーディオインターフェースを用意しておくことを推奨します。

配線
 カメラとキャプチャ装置間は通常はHDMIケーブルを使用して配線しますが、HDMIケーブルは長いものは取り扱いが面倒なので、5mのケーブルを延長コネクタを使って必要に応じて延長することを考えて用意した方がよいでしょう。ただし、2本、3本とつなぐことにより、映像信号が減衰してカメラからキャプチャ装置まで届かなくなることがありますので、注意が必要です。(ケーブルやコネクタの品質によりどこまで延長できるかが大きく異なります。)30m以上の伝送を多用するならばHDMI信号を業務用のSDI信号に変換してSDIケーブル経由で伝送する方法をとることも考慮してもよいでしょう。SDIケーブルはHDMIケーブルよりも細くて柔らかいものがあるので取り扱いがしやすいです。(30mのHDMIケーブルよりもSDI変換機とSDIケーブルを買ったほうが安い場合もあります)

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