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まなびネットいわて

すこやかMAG

すこやかマガジン第980号

2026.9.17

皆さん、こんにちは。
日々の忙しさに追われていると、心にも体にも余裕がなくなってしまうことがあります。
皆さんには、「待つ余裕」がありますか。

私は現在、まもなく2歳になる子どもの子育てをしています。育児をしていると、「待つ忍耐」が試される場面がたびたびあります。例えば、寝る前のおもちゃの片付けです。

片付けは親子で一緒に行うようにしています。私が大部分を片付けることもありますが、必ず子どもにも片付ける物を残すようにしています。
「さあ、片付けるよ」
そう声を掛けてからが勝負です。その言葉に反応して、すぐに片付け始めることはほとんどありません。子どもはまだまだ遊びたい気持ちでいっぱいです。ブロックを持って立ち上がったので片付けるのかと思えば、あちこち歩き回ります。ようやく戻ってきて箱に入れるかと思ったら、今度はまた組み立て始めます。
『早くしてくれー!』
そんな心の声が出てきそうになることもあります。子どもが寝た後も、家事や仕事など、やることはたくさんあります。正直なところ、私が片付ければ10秒で終わります。それでも、子どもが自分で持っているブロックを箱に入れるその瞬間まで、できるだけ粘り強く待つようにしています。

中学校に勤めていた頃も、「待つこと」の難しさを感じる場面が数多くありました。それは、授業中に発言を求める場面です。指名した生徒が答えを考えているとき、別の生徒を指名したり、教員が答えを言ってしまったりすれば授業は早く進みます。しかし、その子が自分の言葉で答える機会は失われてしまいます。待ちたい気持ちはあっても、待てば授業時間は減っていきます。どのくらい待つかは、いつも難しい判断でした。

こうした経験から、「待つこと」が必要なのは幼児期だけではなく、どの年代の子どもにとっても大切なのだと感じています。子どもを「待つこと」で、時間がかかっても、子ども自身が自分の力でできた経験は大きな達成感につながります。その積み重ねが、「次もやってみよう」という自信を育みます。また、大人が先回りしてすべて行ってしまうと、子どもは自分で挑戦する機会を失ってしまいます。待つことで、子どもが自ら考え、行動する機会を増やすこともできます。そして、自分の力でやり遂げたとき、「自分でできたね」と認めてもらえることは、子どもにとって大きな喜びです。その積み重ねが、親子の信頼関係を深めることにもつながります。

もちろん、状況によってはいつまでも待てるわけではありません。時間を守ることや、急いで行動することを学ぶ必要がある場面もあります。また、子どもの年齢や発達の状況によっても、待ち方は変わってくると思います。子どもは大人よりも作業や判断に時間がかかることを想定しておくこと、そして子どもを待てるだけの心の余裕を大人が持つことが良いかもしれません。
子どもの育ちを支えるために、私自身も「待つ余裕」を大切にしていきたいと思います。

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