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すこやかMAG

すこやかマガジン第973号

2026.07.23

紙の本?それとも電子書籍?

日中のあまりの暑さに外出も億劫に感じる今日この頃。皆さんはどうお過ごしでしょうか?そんな時私は、クーラーの効いた部屋で読書をすることにしています。

最近、私の読書といえば、もっぱらタブレット端末を使って電子書籍を読みます。近頃は読む冊数も減りましたが、雑誌や漫画まで含めれば、年間200冊以上は購入しています。電子書籍のメリットは「本を何冊でも持ち歩ける」ことにあります。いつでもどこでも、読み返したい本をスマホやタブレットなど、その時に持っている情報メディアを使って自由に読むことができる点が非常に便利です。

一方で、電子書籍では本を読んでも内容が頭に入ってこないという人もおります。私も仕事などで使う専門書などは紙の本で購入し、特にコンピュータのプログラミングなどの時は、インターネットを使って調べるよりも、紙の本で調べたほうが頭に入りやすい、と感じています。しかし、電子書籍もすでに15年以上利用して慣れていることから、内容が頭に入りにくいとも感じることはあまりありません。果たして紙の本と電子書籍、どちらが良いのでしょうか。

先ごろ、東京大学大学院の研究チームが、紙の本と電子書籍で漫画作品を読み、脳活動の違いについて調べる研究を行いました。内容は、大学院生等を対象として同じ漫画を題材に、紙の本とタブレット端末で電子書籍を読むグループに分けて実験したところ、タブレット端末で読んだグループは、脳に余分な負荷がかかっている様子が見られた、とのことです。このことから研究者は、タブレット端末で電子書籍を読んだ場合、内容がうまく頭に入っておらず、その分脳に負荷が生じる。紙の本を読む場合は、手で1ページずつ紙をめくる行為も同時に行うことで、深い情報として脳に刻まれるため、脳に負担が生じないのではないか、と推論しています。

この内容からすると、詳しく理解しようとする場合、紙の本のほうが理解度が高くなりやすいと言えるのではないでしょうか。気軽に読むなら電子書籍、詳しく読み込むなら紙の本、といった使い方が良いのかもしれませんね。

子どもたちは夏休みですね。「紙の本と電子書籍、どちらが良いか調べてみた」なんていう研究をしてみるのも面白いのではないでしょうか。

参考:
 内外教育第7333号(2026年6月12日)「デジタルより紙『自然な理解が進む』」
 読売新聞でも記事になりました。
  https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20260606-GYT1T00017/
 論文はこちら
  https://www.sakai-lab.jp/media/2026068-095649-805.pdf

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