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すこやかマガジン第911号

子どもの目線で

 「子どもが泣き止まない」「またこぼして…」「急いでほしいのに遊んでばかり」そして、「イライラしてつい怒鳴ってしまった…」なんてことありませんか?子どもは大人の思い通りには動いてくれませんし、予期せぬ行動を平気でします。子どもだから仕方がないとわかっていながらも、ついイライラしてしまうこともあります。子どもを理解するのはなかなか難しいものです。
 でも、「もし、赤ちゃんの言葉が分かったら?」「なんでこぼしてしまうかが分かったら?」「なぜ遊んでしまうのか理由が分かったら?」どうでしょうか。

 みなさんは、「こどもの視点ラボ」をご存じですか?電通社員の方々が子ども研究の第一人者の先生方を交え、子どもの視点を可視化したさまざまな実験&レポートを明るく楽しく紹介しているものです。コンセプトは、「大人がこどもになってみることで、こどもへの理解を深め、親と子、社会とこどもの関係をよりよくしていくことをめざす」といったものです。「大人がこどもになってみる」ってどうやって?と思いますよね。

 「ベイビーボイス」というコーナーでは、赤ちゃんの気持ちを体感するため、話した言葉をすべて泣き声に変換する装置「ベイビーボイス」(話し声に反応してランダムに赤ちゃんの泣き声が出る設計)を作り、赤ちゃんのお世話中のパパ、ママに体験してもらいます。結果、泣くことで伝えようとするコミュニケーションの難しさに気づき、赤ちゃんは泣くことしかできないけれど、伝えたい気持ちがあるという理解につながるというものです。一緒に研究に携わった立正大学 岡本依子 先生は「泣いている理由はわからないのが普通だということ。泣く理由がわからないと悩むのは、わかろうとしている証拠。わが子を理解したいと願っている、良い親の証だと思います。」と話しており、赤ちゃんのお世話中の親には染み入る言葉だなと思いました。

 また、「2歳児の朝食」では、「大人が2歳児のてのひらになってみたら」と、子ども目線の大人用コップと牛乳パックを製作し、実際子どもの手でコップや牛乳を持ってみるとどれくらい大きいのかを大人が体験してみるといったもの。
 そして、「4mのおとなたち」のコーナーにはなんと、あの「マルトリートメント」の福井大学 友田明美先生も参加されています。

 他にもたくさんの実験&レポートが紹介されており、「子どもだから仕方ない」の理由が具体性をもって理解することができます。また、「電車で泣いている赤ちゃんのことが理解できた」という声も寄せられているそうですよ。ぜひ、覗いてみてはいかがでしょうか。

「こどもの視点ラボ」  https://kodomonoshiten.com/

ちなみに、
「もっと!こどもの視点~こどもになる12の体験~」が
2025年1月8日(水)11:00~2025年2月25日(火)16:30 の日程で
二子玉川ライズ スタジオ&ホール にて 開催されています。 
「こどもの視点ラボ」で紹介されている研究が実際に体験できるようです。実際に足を運んで体験できた方、ぜひ当センターまで感想をお知らせ願えると幸いです。

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