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すこやかマガジン第910号

子育てのヒント

 こんにちは。みなさんは野口晃男(のぐち てるお)先生という方をご存じでしょうか。野口先生は、昭和19年に秋田県に生まれ、長年に渡り岩手県の教育に携わった方です。久慈市立大川目小学校、紫波町立古舘小学校、盛岡市立太田小学校、盛岡市立中野小学校の校長を務められました。

 私が勤務している生涯学習推進センターの図書情報室で、たまたま野口先生の本を見つけ、手に取ってみました。その本の名前は「校長室の窓から」。野口先生が、校長としての経験を基に、日々感じたことを1冊にまとめた本でした。表紙をめくった扉のページに、

 「お父さんもお母さんも、はじめから、お父さんお母さんであったわけではありません。子供の誕生とともに、お父さんお母さんになったのです。ですから、どんな時も、けっして、急ぐこともあわてることもないのです。子供の成長とともに賢くなっていけばよいのです」と書かれていました。読んでいくと誰にでも分かりやすく、語り掛けるような文章で、たくさんの「子育てのヒント」が詰まった本でした。その本の中にある1ページをご紹介します。

 「子どもへの、次のような質問はよくありません。『学校、楽しかった?』これは具体性がありません。『勉強どうだった?』もよい質問ではありません。それよりは『国語で勉強したところを読んで聞かせて』とか、『お母さんに算数の問題を出して頂戴』の方が、もっと楽しい会話になるはずです」

 「親がどんな話題に関心を示すかで、子どもは話題を選ぶようになります。…反対に、いじめにあったとか、先生に冷たく(厳しく)されたとかの話題の時にいつもより真剣に聞くような親だと、子どもは、自分の受けた被害の部分だけを話すようになります。親の愛が自分に注がれるのはどんな時かをしっかりと学習しているのです。そして、多くの楽しいことがあったにもかかわらず、親が関心を寄せる不幸の虚像の方を学校から持ち帰るのです」

 帰宅後、「学校、楽しかったか?」と息子に聞いていた私は、とても反省させられました。この質問をして返って来る答えはいつも「楽しかった」です。親子の触れ合いにはなっていなかったなと思います。子どもへの質問の仕方一つで、親子の触れ合いは変わってくるのだと感じました。

 ちなみに、この本は3冊セットです。「校長室の窓から」「続・校長室の窓から」「校長室の窓から(別冊)」となります。私は、どうしても読みたかったので勇気を出して野口先生にお電話し、購入しました。みなさんもよかったら手に取ってみてくださいね。

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