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すこやかマガジン第896号

仙台に行った時のこと。地下鉄に乗っていたところ、後ろから3歳くらいの男の子とおじいさんらしき二人が乗車してきました。二人は座るとすぐに、おじいさんが男の子にスマホを渡しました。男の子は声を発することもなく、静かにスマホの画面(おそらく動画)を見つめています。子どもが電車の中で騒ぐと周りに迷惑が掛かると思い、そうしているのでしょうが子どもの発達に影響がないのか心配になりました。

日本小児科医会が「スマホに子守をさせないで!」というポスターを作製したのが2013年でした。2013年当時でスマホの普及率は40%未満でしたが、2024年現在では97%という結果が出ています(「モバイル社会研究所」調査)。ポスターが出た当時より、圧倒的に子どもがスマホに触れる機会は増えています。

こども家庭庁「令和5年度『青少年のインターネット利用環境実態調査』報告書」によると、10歳の子どもで1日のうちインターネットを利用する時間が5時間以上と回答した割合が19%以上との結果が出ています。また、未成年者全体でインターネット利用時間5時間以上との回答がH30年調査の結果の約2.8倍にまで増加しています。幼少期からスマホを利用することが日常化していけば、この先の調査の結果もさらに増加していくことは予想がつきますね。

今では幼少期からのスマホの使用は目や知能への影響が大きいことが明らかになってきています。(目への影響については『すこやかマガジン第855号』をご覧ください)
また、大人と比べ、脳が未発達の子どもはスマホの画面を長時間見ることにより、脳の発達が遅れることが知られています。(川島隆太著「スマホ依存が脳を傷つける」宝島社新書)そのことで、学習の成果が上がらなかったり、感情をコントロールすることができにくくなったりするそうです。

携帯キャリア3社はそれぞれ、子どもが携帯を使う上での注意点などの情報を提供しています。
SoftBankのサイトでは子どもの利用ルールについてのほか、大人が使う上でのマナーについての情報を提供しています。
docomoのサイトでは子どもの利用によるトラブルが起きた場合の保護者にできることをケースごとに紹介しています。
auのサイトでは年齢別に子どもに家庭でどのようなことを指導していけばよいかを紹介しています。
いずれのキャリアの場合も「子どもと一緒にルール作りを」と呼び掛けています。

今一度、子どものスマホの使い方について考えてみませんか。

<携帯各社子どもの利用についての情報提供ページ>
〇ソフトバンク「家族で話そう!お子さまの携帯電話利用のルール」
https://www.softbank.jp/mobile/support/3g/protect/kids/rule/

〇ドコモ「スマホ・ネット安全教室 for family『子どもと一緒にルールを作る』」
https://www.docomo.ne.jp/corporate/csr/social/sustaina_school/educational_family/
 親子で一緒に考えよう!わが家のスマホルール(PDF形式:352KB)
https://www.docomo.ne.jp/corporate/csr/social/sustaina_school/educational_family/pdf/smartphone_rules_home.pdf?ver=1707814632

〇au「スマホ・ケータイファミリーガイドonWEB『保護者向けページ』」
 https://www.kddi.com/family/agendas/

今回の記事を書くにあたって、インターネットで情報を集めている最中に見つけたサイトを紹介します。千葉県にある藤原小児科医院という病院の先生がブログで子どもについての様々な書き込みをしています。一度ご覧になってください。(私が最初に見たページはこちらですhttps://fujiwara-kids.jp/blog/3511

参考資料
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
https://www.moba-ken.jp/project/mobile/20240415.html
こども家庭庁 令和5年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」報告書
https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_research/results-etc/r05
すこやかマガジン第855号
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/mail-mag/sukoyaka-mag/sukoyaka855/


11月1日は「いわて教育の日」です
 県では、平成17年に制定した「いわて教育の日に関する条例」により、県民の教育に対する関心と理解を深め、県民一人ひとりが教育の重要性を認識し、本県における教育のあり方を考える契機として、11月1日を「いわて教育の日」と定めており、関連行事として、「いわて教育の日」のつどいを開催します。
 事前申込無しでの入場も出来ますので、ご興味のある方は是非参加ください!
【日時、場所等】
1 日 時
  令和6年11月1日(金)13:00~16:00
2 場 所
  トーサイクラシックホール岩手〈岩手県民会館〉 中ホール
  (盛岡市内丸13-1 電話 019-624-1171)
3 内 容  
 ⑴ 第一部:教育表彰
 ⑵ 第二部:児童生徒発表
  ① 盛岡市立山岸小学校(合唱)
  ② 県立宮古水産高等学校(和太鼓)
⑶ 第三部:講演
    国立教育政策研究所 研究企画開発部 総括研究官 千々布 敏弥(ちちぶ としや )氏
    「子どもの育つ姿と授業・学校のあり方」
  ◆ 総合司会
    中本 真央 さん(私立盛岡白百合学園高等学校2年)
4 関連リンク
   https://www.pref.iwate.jp/kyouikubunka/kyouiku/ippan/kyouiku/1006250.html


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