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すこやかマガジン第895号 

木 育

みなさんこんにちは。
先日、岐阜県を訪問中の天皇皇后両陛下が、岐阜市内にある「木育(もくいく)」の拠点を訪れ、地元の木材を使ったおもちゃで遊ぶ親子と交流されたというニュースが放送されていました。

この「木育」とは、2004年に北海道庁が主導でスタートした「木育プロジェクト」によって提言された教育概念で、幼少期から木や森林と触れ合い親しみを感じることで、豊かな心を育てる目的で始まり、今や日本全国へ広がり、国や地方自治体が様々な取り組みを行っています。最近では、その対象を幼児だけに限らず高齢者にまで広げ、生涯学習としてイベントやワークショップが開催されているようです。

肌で“木”の魅力を体感し、幼児期から原体験として触れ合うことで、豊かな暮らしづくりや森の活性化に貢献できる人材を増やすことが一番の目的です。木と触れることでもたらされる主な効果は、以下の3つです。

まず、森林などの自然や木材と触れ合うことで、五感が刺激されて感性や物事への視野が広がる効果が期待できます。特に、温度変化に敏感な幼い子どもの場合は顕著で、人肌のような温もりのある質感に触れることで、本能で“心地よさ”を感じ、好奇心や集中力を養うと言われています。
また、森林には、心を落ち着かせる効果があります。木は身を守るため「フィトンチッド」という成分が分泌されます。このフィトンチッドにはリラックス効果があることが立証されており、子どもだけでなく大人も情緒を安定させる作用があります。

「木育」は現状の暮らしを豊かにするだけではなく、木に触れ、木の魅力を知ることで自然を守る心が芽生え、環境問題への意識が高い子どもたちが増えることが期待できます。
そして、木を介した取り組みは、家庭や保育園から地域や環境へと発展し、木と人とのつながりを学ぶ中で社会性を身につけていきます。

周りの木々たちも、赤や黄色に色づき始めてきました。紅葉を見るだけでも「ストレス改善」「免疫力アップ」にもつながるようです。
また、県内にも以下のような木育施設があります。
 ・岩手県県民の森(八幡平市)
 ・体験型木育施設 花巻おもちゃ美術館(マルカンビル2階)
 ・岩手県千貫石森林公園(金ケ崎町)      など

これを機会に、家族で木に触れる時間をつくってみてはいかがでしょうか。

参考: https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/sky/mokuiku/toha_frame.html
    https://www.phytoncide.co.jp/ability.php

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