すこやかマガジン第894号
2024年10月10日
子どもの目線
先日、高速道路で移動中お腹がすいたのでサービスエリアに寄りました。とても混んでいましたが行列に並んで食券を買い、カウンターに行きました。すると、店員に「ラーメン類は今注文が多いから15分以上かかるけど、いい?」と言われ、ダメとは言えず待つことにしました。席についてボーっとしていると、目の前を何人もの人が通り過ぎて行きました。ふと、小さい黒いものが飛んでいるのが目に入りました。それは、小さくてやや肉厚な黒い羽の蛾でした。ラーメンに入っては困ると思い、こちらに飛んでこないよう見張っていました。人が歩くたび空気の動きに流され、いなくなったと思えば戻ってくる。そして、踏まれそうになりながらもギリギリで踏まれず、ずっと低いところをバタバタと飛んでいました。すると、どっしりとした足取りの方が来て、その蛾の羽を捉えたのです。「おおっと!ついに踏まれたか⁉」と、実況中継のごとく心の中で叫びましたが、踏まれたのは片方の羽だけでまだ生きていました。しかも、弱るどころか一層バッタバッタと飛んでいるのです。すると、そこに小さな女の子がやってきました。すぐに蛾に気が付き「うっわ、きもちわるー」と言ってダンスステップのごとく跳んで蛾を避けて行きました。そのように、ずっと蛾を見張っている私を見かねた夫が、テーブルにある紙ナプキンで蛾をさっと包みごみ箱へ入れました。
落ち着いたところで、子どもの目線は大人と違うということを改めて感じました。蛾の存在に気付かない大人や若者が大勢いる中、子どもの目にはすぐに止まる。つまり、子どもの視野は大人と違うのです。子どもが駐車場で車にぶつかるのは、きっと地面近くの何かに気を引かれ、そこしか見ていないということもあるのでしょう。そんなの当たり前のことと思い、大人の目線のまま危険を予測すると、小さな危険が見逃される可能性があります。実際にしゃがんで子どもの目線で物を見てみたのですが「1色だと思っていた床に模様がある」「椅子の裏側はこんな構造になっているのか」のように発見がありました。子どもにとって危険なことは何か、子どもが興味を持ちそうなことは何かを考える時は、実際に子どもの目線になることが大切だなと思いました。
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