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すこやかマガジン第885号

みなさんこんにちは。
みなさんは泥だんごを作ったことはありますか?一度作りはじめると夢中になってしまう泥だんごですが、実は様々な力を育む活動です。その中の幾つかを紹介します。

予測力
 どれくらいの力加減で形を作っていったらいいのかを常に考えながら向き合っていく泥だんご作りの時間
 は、「予測力」を育んでいく時間となっていきます。

論理的思考力
 今までの経験をもとにし「力の加減」を考える経験を積みながら、「論理的に物事を志向する習慣」を
 育んでいく時間となっていきます。

失敗から学ぶ経験(レジリエンスが育つ)
 ➀➁の力を働かせながら作っていても、力加減を間違えて崩れるなど、失敗はつきものです。失敗を繰り
 返しながら子どもたちは「より良いだんご」を目指して、「次こそは!」と、その時の失敗経験を活か
 し、次に臨む姿を見せてくれます。
 (レジリエンスについてはメルマガ874号「満足度99.0%」もご覧ください)

試行錯誤力
 「どうやったら、丸くできるのか?」「どうしたら、うまく固まるのか?」など、考えながら行う泥だん
 ご作りは「こうしてみよう」「こうやったらどうかな」と試行錯誤を重ね、困難と向き合うことを自然と
 経験を通して習慣化させてくれます。

集中力
 泥だんご作りは、気が付くと数時間が経っていることもしばしば。「集中」は、小さな経験の積み重ねに
 よって育っていくものなので、小さな集中の経験を重ね、集中の持久力を育むことに繋がります。

達成感からの自己肯定感
 泥だんご完成までの過程で、先ほど紹介した➀~➄のような力を使いながら作り上げた1個の泥だんごに
 対して子どもたちは「達成感」を感じ、そこから「自己肯定感」を育んでいきます。

脳の活性化
 泥だんご作りは両手で土に触れながら五感を働かせて過ごす時間。両手を使う作業は、両方の脳をバラン
 スよく使う作業であり、「情報が入りやすく、そしてインプットした情報をアウトプットしやすい脳」を
 築いていくエクササイズにもなるそうです。五感を使う作業をたくさん積むことも同様の効果が得られま
 す。

また、泥だんご作りの経験は、学校で学ぶ生活科や理科、算数・数学を中心に活かされ、その教科の学習だけでなく、様々な教科へ広がる横断的な学習へとつながっていきます。
現在、学校では「主体的・対話的で深い学び」が行われていますが、泥だんご作りは、子どもたちの自ら学ぶ土台作りとなる絶好の遊びだと思います。

泥だんごを1つ作って、これらの力が劇的に変化するわけではないですが(我が家の経験から)、この夏休み、自由研究も兼ねて親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。(大人のほうがハマると思います)
ただし、始めると夢中になりますので、作る際は熱中症対策を十分にして体調を崩さないよう注意しながら行ってください。

【参照】https://hayashichiyono.com/archives/mud_pie/

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