いわてマナビィマガジン
No.316(令和7年度第18号) 2026.1.16
新しい年がスタートして約2週間が経ちました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
昨年は、多くのみなさんに当センターの研修講座を受講していただきました。受講生のみなさんは、様々な方と交流を深めてネットワークを広げ、学びで得た知識・技能を活かして各所属・地域で活躍されています。社会教育・生涯学習は、誰もが自分らしく成長し続けるための大切な営みです。いわてマナビィマガジンでは、今年も社会教育・生涯学習のいろいろな情報を分かりやすくお届けし、みなさんの学びを応援していきます。今年もどうぞよろしくお願いします。
★読書の魅力を子どもたちへ★
先頃、令和7年度「岩手県子どもの読書状況調査」の結果が公表されました。この調査は、子どもたちの読書実態を把握するとともに、学校や家庭、地域における読書推進の取組の充実に資することを目的として行われています。
調査の結果、1か月の平均読書冊数は、学校種が上がるにつれて減少する傾向が見られました。また、経年推移を見ると、令和3年度までは概ね増加傾向にありましたが、令和4年度以降は小・中・高のすべての学校種で減少に転じ、子どもたちを取り巻く生活環境や情報環境の変化が読書活動に影響を及ぼしていることがうかがえます。
一方、1か月に1冊以上本を読んだ児童生徒の割合は、小学生では9割以上、中学生で約8割、高校生でも約6割となっており、多くの子どもたちが日常的に読書に親しんでいます。しかし、不読者(1か月に1冊も本を読まなかった児童生徒)の割合は、全学校種で増加傾向にあり、読書習慣の差が広がっていることが、今後の課題といえます。
本の入手方法を見ると、学校種が上がるにつれて、学校図書館や地域の図書館を利用する割合が低下し、家庭で購入した本の割合が高くなる傾向がありました。成長段階に応じて、子どもと図書館の接点をどのように継続し拡充していくかが、重要な視点であると考えられます。
読書を行った時間帯は、学校での一斉読書に加え、家庭や登下校時など、日常生活の中で主体的に読書をしている児童生徒が多いことが分かりました。読書をする理由では、「読みたい本があった」と答えた割合が、すべての学校種で最も多く、子どもたちの主体的な読書意欲がうかがえます。
さらに、約8割の児童生徒が「読書は楽しい」と回答しており、読書に対する肯定的な意識を持っていることが分かりました。これは、読書活動が、学習だけでなく、生涯にわたる楽しみや心の豊かさにつながる文化活動であることにつながります。
学校における読み聞かせや図書館の環境整備については、学校種が上がるにつれて、地域団体やボランティア、公立図書館等と連携している学校の割合が減少する傾向が見られました。学校と図書館、地域人材との連携をどのように継続していくかが、今後の課題と考えられます。
子どもたちが、より豊かに生涯にわたり読書に親しむことができる環境づくりに向けて、学校、家庭、地域、図書館等社会教育施設が連携した取組の一層の充実が求められています。
令和7年度「岩手県子どもの読書状況調査」の結果はこちらから
https://manabinet.pref.iwate.jp/contents/child_reading/07dokusyo_kekka.pdf
★学びをつなぎ、人をつなぎ、地域をつなぐ★
本日より2月20日(金)まで「令和7年度社会教育主事講習[B(冬期)]が行われます。この講習は、社会教育に関する専門的な知識や技能を習得することを目的として、社会教育主事としての資格を得るための講習です。地方会場(岩手会場)の当センターでは、2月12日(木)より集合講習を実施し、16名が参加します。
さて、「社会教育主事」と聞いても、馴染みがない方も多いと思いますので、簡単にご紹介します。
「社会教育主事」は、市町村や県の教育委員会で働く社会教育の専門職員で、地域での学びや人のつながりを支える専門的な役割を担っています。例えば、公民館や市民センター、図書館、地域の講座やイベント、学校と地域が一緒に行う活動などがよりよい形で進むように、関係する人たちの間に立って調整したり、一緒に考えたりする存在です。また、令和2年度からは、社会教育主事講習を修了した人、大学等で所定の科目を履修した人が、申請により「社会教育士」(文部科学省が定めた称号)を名乗ることが可能になりました。「社会教育士」は、行政職員だけでなく、地域や民間で活動する人も含まれます。立場が違っても、共通しているのは、地域の人たちの学びとつながりを大切にすることです。
現代社会は、少子高齢化や人口減少により地域のつながりが希薄化し、また、災害対応や環境問題、健康づくり、デジタル格差など、様々な地域課題が山積しています。それらに対応する学びの場をつくる「社会教育主事」や「社会教育士」の専門性は、今後ますます重要となっていくと考えられます。今回、講習を受講するみなさんには、ぜひ、「学びをつなぎ、人をつなぎ、地域をつなぐ」社会教育主事、社会教育士として活躍されることを願っています。
「社会教育主事講習」や「社会教育士」について、詳しく知りたい方はこちらから
https://www.mext.go.jp/a_menu/01_l/08052911/mext_00667.html
令和7年度研修事業概要・実施要項・事業報告はこちらから
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/center-menu/r07center/
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◇発行:岩手県立生涯学習推進センター(花巻市北湯口2-82-13) 編集:小原幸尋