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いわてマナビィマガジン

No.296(令和6年度第18号) 2025.1.17

 2025年がスタートして半月が過ぎました。皆様いかがお過ごしでしょうか。本年も『いわてマナビィマガジン』をどうぞよろしくお願いします。
 さて、新年早々、盛岡市と軽米町で高病原性鳥インフルエンザが発生しました。まん延防止に向けて対応されている皆様に心より感謝したいと思います。昨年は、能登半島地震から始まり、全国各地で自然災害が発生しました。かつては想定外であった状況も、もはや想定内のこととして備える必要があることを痛感した年でした。ご自身、ご家族、学校・職場、そして地域での備えをしっかりと行い、災害に強い安心安全な社会をつくっていきたいものです。

★今後の経済成長に必要な4つの条件とは★
 年頭における知事訓示の中で、今後の経済成長に必要な4つの条件についての話がありましたので、少しご紹介します。
 昨年6月、知事は「夏季ダボス会議」に参加しました。今後の経済成長に必要な4つの条件は、ダボス会議を主催する世界経済フォーラムが「これからの経済成長レポート2024」の中で述べているもので、「イノベーション」「インクルーシブ」「持続可能」「強靭」の4つです。これらは、「いわて県民計画(2019~2028)」と同じ方向性であり、いわて県民計画で既に取り組んでいる内容です。

 「イノベーション」とは、技術革新であり、DX(デジタル・トランスフォーメーション)をはじめ、いわて県民計画の産業、社会・暮らし、行政の各分野で進められています。
 「インクルーシブ」とは、障がいの有無、性別、人種などで差別せず、あらゆる人を包み、支え合うということです。すべての人が生き生きと活躍できる社会の実現が求められています。
 「持続可能」とは、脱炭素化や気候変動の緩和など、環境に優しいということです。県内でも再生可能エネルギーによる電力の地産地消などが進められています。
 「強靭」とは、自然災害や感染症などの危機に強い体制づくりです。県では、インフラの老朽化対策や治水対策等を重点的に進めています。

 生涯学習推進センターでも、これら4つの条件に関連する研修・講座を開催しています。令和6年度は、以下のような研修・講座を行いました。
・「ICTスキルアップ研修講座」
 オンライン会議・研修の実施方法、オフィスソフト活用に関する研修
・「人・つながり・地域づくり関係職員等研修講座」
 障がい者の生涯学習、多様性に関する研修
・「岩手県生涯学習推進研究発表会」(1月30日・31日開催)
 生涯学習推進センターの調査研究事業の成果等の発表会(今年度の主なテーマはSDGs)
・「地域安全防災研修会」
 地域防災訓練等に関する研修
 
 「岩手県生涯学習推進研究発表会」以外はすでに終了していますが、次年度も同様の研修・講座を開催する予定です。興味・関心のある方は、ぜひご参加をお待ちしています。
 令和6年度の各研修・講座の実施要項等はこちらから
 https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/center-menu/r06center-youkou/

★60年の歴史!教育振興運動記念大会開催!!★
 1月14日(火)、『教育振興運動60周年記念大会』が開催されました。
 はじめに「『地域学校協働活動・教育振興運動』推進5か年プラン(R2~R6)」の総括と「教育振興運動推進プラン(2024~2028)」の取組についての趣旨説明、「岩手県における学力向上の取組」についてのガイダンスが行われ、これまでの取組の成果と今後の方向性を確認しました。
 その後に行われた2つの事例発表、釜石市立大平中学校の「情報メディアとの上手な付き合い方」と、紫波町の「CSとの連携による『目指す子どもの姿』の共有に基づく運動の展開」では、学校や地域における具体的な実践内容が紹介され、子ども、家庭、学校、地域、行政の5者の連携のあり方について学びを深めました。また、岩手大学教育学部の深作拓郎准教授からは、高校生年代の子どもたちが関わる『地域学校協働活動・教育振興運動』の取組も今後考えていく必要があると助言がありました。
 最後に、「体験活動と子どもの成長~5者連携の可能性~」と題して、國學院大學人間開発学部子ども支援学科の鈴木みゆき教授による記念講演が行われました。鈴木教授は、社会状況が大きく変化している中(保護者世代の自然体験の減少、貧困問題、体験格差、低年齢層までインターネット利用状況が進んでいる等)、家庭、学校、地域、行政が一体となって、幼児期から子どもが主体的に「体験活動(自然体験・社会体験・文化的体験)」、「遊び」、「読書」、「お手伝い」に取り組めるようにすることが、子どもの健全な発達を促し、生きる力の育成につながると説明されました。
 『教育振興運動』は、60年もの間、本県の教育水準の向上や子どもの健全育成、家庭や地域の教育力の向上などに大きな役割を果たしてきました。今後も岩手が誇る『教育振興運動』の理念を大切にし、多くの人が関わりながら各地域でさらに取組が進められることを願っています。
 Webサイト「まなびネットいわて」では、『教育振興運動』に関する情報を掲載しています。各地域の実践事例も今後掲載し紹介していく予定です。
 詳しくはこちらから https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/cooperation/kyoshin/

 開会に先立ち行われた、一関第一高等学校1年の後藤 穂風(ごとう ほのか)さんによる作文発表「地域を守るために」と、「教振標語コンテスト」の表彰も大会を盛り上げました。

【教振標語コンテスト 小中学生の部】応募数561
 最優秀賞 鈴木 龍海十(すずき りゅうと)さん[大船渡市立末崎小学校6年] 
 『実体験 興味のとびら 無限大』
【教振標語コンテスト 一般の部】応募数116
 最優秀賞 千葉 歩(ちば あゆむ)さん[盛岡市]
 『「子供の笑顔」繋げる力は「地域」の中に!』

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◇発行:岩手県立生涯学習推進センター(花巻市北湯口2-82-13)  編集:小原幸尋

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