1. HOME
  2. ブログ
  3. メールマガジン
  4. マナビィMAG
  5. いわてマナビィマガジン

まなびネットいわて

マナビィMAG

いわてマナビィマガジン

No.294(令和6年度第16号) 2024.12.6

★年内の研修講座終了! 最後は過去最多637名参加!!★
 5月から始まった当センターの研修講座は、11月28日(木)の『子育て・家庭教育相談セミナーⅡ』で、予定していた全てが終了しました。ご参加いただいた皆様、職員を派遣してくださった各所属の皆様、たいへんありがとうございました。

 先月開催しました3つの研修講座の参加者の感想をご紹介します。

【11/11(月) 人・つながり・地域づくり関係職員等研修会(久慈会場)】9名受講
<参加者の感想>
◇最終アウトカムから計画することで、普段は思いつかないような案を思いつくことができると感じた。非常に楽しかった。
◇ロジックモデルで事業を立案する手法を学べた。既存事業をすることが主になってしまっていたので、見直したいと思う。
◇話し合いの雰囲気が良くてアイディアがどんどん膨らんでいった。アイディアの強さが大事だと改めて思った。

<ミニ解説>
 「ロジックモデル」とは、目標となる成果達成までの要素を整理し、企画立案する手法。事業や組織が最終的に目指す変化・効果に向けた道筋を体系的に図示化したもので、事業の設計図に例えられる。
「インプット」:事業を行うために使う資源(ヒト・モノ・カネ・情報)
「アウトプット」:利用者数や参加者数など事業の結果
「アウトカム」:事業の結果を通じて生じる人々の意識や行動の変化など、事業の成果や効果

【11/26(火) 人・つながり・地域づくり関係職員等研修会(陸前高田会場)】22名受講
<参加者の感想>
◇高田高校の事例発表は素晴らしい内容だった。地域との連携がしっかりと図られていると感じた。深作先生の講義では、こどもの主体性を信じることが難しい地区もあるが、小・中学生と公民館のコラボ企画など、少しずつでも実践が広がるとよいと感じた。「始まり」「きっかけ」が肝心。
◇「おとな主導」から「こども主体」へという言葉はよく聞くが、いまいち実感が湧かず、どうすればよいのか分からない部分もあったが、弘前や久慈の事例で見えてきたように思う。陸前高田でも、「こどものまち」ができると楽しいだろうなと考えている。
◇子どもの主体性を育てるには、こどもの「マインド」に注目して、おとなが後ろ盾になって居場所を作ってあげることが重要だと実感した。

<ミニ解説>
「こどもの居場所づくり・若者(こども)の社会参画」
 こども・若者の視点に立ち、こども・若者の声を聴きながら居場所づくりを進めることが必要。重要なことは、様々なニーズや特性を持つこども・若者が、身近な地域において、各々のライフステージに応じた居場所を切れ目なく持つことができること。(こども家庭庁「こどもの居場所づくりに関する指針」より)
 全てのこどもについて、その年齢及び発達の程度に応じて、自己に直接関係する全ての事項に関して意見を表明する機会及び多様な社会活動に参画する機会が確保されること。(「こども基本法」第三条三項より)

【11/28(木) 子育て・家庭教育相談セミナーⅡ】637名受講(オンライン)
<参加者の感想>
◇不適切な関わりを「マルトリートメント」ということは知っていたが、子どもの脳にダメージを与え、様々な障がいを生むことについて具体的に知り、深刻さを実感できた。世帯毎に孤立化した子育てではなく、「とも育て」する社会の形成が必要であると痛感した。マルトリートメントをSOSとして捉え、親に寄り添い支援していくことを胸に留めておきたい。
◇マルトリートメントを受けて育つと脳が傷つくことは分かっていたが、その後の育て直しや褒め育て等を通して脳が回復していくことを知った。
◇子どもへの言葉かけや褒めることを大切にしていく関わり方を考えて、褒めて育てることを大切にしていきたいと感じた。また、保護者支援も視野に入れていきたい。

<ミニ解説>
 虐待だけでなく、大人から子どもに対する避けたいかかわりすべてを「マルトリートメント」という。※マル(悪い)・トリートメント(扱い)
 マルトリートメントにより子どもの脳は簡単に傷つき、将来の心身の健康や行動に影響することがある。適切なかかわりは、傷ついた脳を回復させる可能性がある。
 「とも育て」とは、全ての大人が次の世代を担う子どもたちやその親、家族に寄り添う、家族丸ごと支援のこと。

感想を寄せてくださった皆様、ありがとうございました。
 各研修講座の様子等は、実施報告書としてまとめ、準備が整い次第webサイト「まなびネットいわて」の研修講座のページで紹介します。
研修講座のページはこちらから
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/center-menu/r06center-youkou/

★お役立てください『生涯学習ボランティアセンター』★
 前号では、生涯学習の推進や学習活動に関するお問合せに利用できる生涯学習電話相談『マナビィコール』をご紹介しました。相談の中で特に多いのは、「講座やイベントの講師やボランティアを探している」というものです。その時に役立つのが、生涯学習推進センター内にある『生涯学習ボランティアセンター』です。『生涯学習ボランティアセンター』は、県内における生涯学習分野のボランティア及び指導者に関する情報収集・提供及びコーディネートを行っています。ボランティアや講師をお探しの際は、ぜひご活用ください。
[ボランティアの活動領域]
 子どもや青少年の育成、子育て・家庭教育支援、各種活動 等
[指導者の活動領域]
 現代的課題、教養・文化、ビジネスライフ、スポーツ・健康、パソコン、学術一般 等

 また、みなさんの思いや、趣味、資格などを活かして、生涯学習分野のボランティアや指導者を務めていただける方を募集しています。特にも、今年度からスタートした『教育振興運動推進プラン(2024~2028) 』に合わせて、「こどもの学びと体験応援団」として、子どもたちの学習活動※1や体験活動※2をサポートしていただける方を大募集しています。
 我々大人みんなで、未来を担う岩手のこどもたちを育んでいきましょう。
 ※1 学校の授業以外での学習全般
 ※2 自然体験、社会体験、文化的体験、読書、遊び、手伝い等

『生涯学習ボランティアセンター』の詳細はこちらから
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/lifelong-lrn/volunteer-center/

★今後の研修事業実施予定★
令和7年1月30日(木)~31日(金)『令和6年度岩手県生涯学習推進研究発表会』

令和6年度研修事業概要・要項はこちらから
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/center-menu/r06center-youkou/

▶ご意見・ご感想、登録・登録解除等は下記アドレスへ⇒
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/lifelong-lrn/manabee-mag/#form
▶生涯学習・社会教育関連情報は「まなびネットいわて」⇒https://manabinet.pref.iwate.jp/
▶当センターの情報をSNSにて配信中【 X(旧Twitter)】⇒https://twitter.com/manabinetiwate
◇発行:岩手県立生涯学習推進センター(花巻市北湯口2-82-13)  編集:小原幸尋

関連記事