いわてマナビィマガジン
No.286(令和6年度第8号) 2024.8.2
★「生涯学習社会」を目指して★
7月19日(金)、花巻市文化会館において、『第70回岩手県公民館大会・令和6年度岩手県社会教育委員研究大会(花巻・遠野地区大会)』が開催されました。
県内の生涯学習・社会教育・公民館活動などに携わる関係者約260名が集い、社会教育功労委員・特別社会教育功労職員の表彰と、研究主題「『いつでも・どこでも・だれとでも』そのために社会教育ができること」のもと、記念講演と事例発表が行われました。
【記念講演】
◆演題/「誰も取り残さない生涯学習社会を創る公民館~障害者の生涯学習を中心に~」
◆講師/文部科学省障害者の生涯学習推進アドバイザー〈国立市教育委員会教育部公民館館長補佐(生涯学習課課長補佐兼任)社会教育主事〉 井口 啓太郎 氏
【分科会:事例発表】
◆第1分科会テーマ「障害者を包摂する学びの場づくりをどう進めていくか~県内事例のケーススタディ~」
①遠野市の「障害者の生涯学習推進」の取組~アルクベ・イウベ・キクベin遠野」から見えたもの(遠野市教育委員会生涯学習スポーツ課)
②「障がいの有無にかかわらず、共に学ぶ」を職員が実践する意味~花巻市生涯学習関係職員研修「さをり織り体験」から~(花巻市生涯学習部生涯学習課)
◆第2分科会テーマ「公民館と〇〇センターの今」
①矢巾町における社会教育事業の実情と課題~矢巾町公民館の事例から~(矢巾町教育委員会事務局文化スポーツ課)
②これからの交流センターの役割と課題~北上市立花地区交流センターの事例から~(北上市立花地区交流センター)
◆第3分科会テーマ「ポストコロナの社会教育と地域づくり」
①コロナと盛岡劇場・河南公民館とわたしと(盛岡市文化振興事業団盛岡劇場・河南公民館)
②アフターコロナの地域の実情とこれからの取組みについて(NPO法人古館まちづくりの会)
2050年までに県内33市町村のうち26市町村が消滅の危機にあり、本県の人口が現在の115万人から78万人にまで減少し、しかも65歳以上が人口の45%に達すると想定されている状況について、岩手県社会教育連絡協議会の大橋清司会長は、「地域を活性化し、若者を元気にし、高齢者も様々な関わりをもつまちづくりを進める必要がある」と述べています。(大会プログラム主催者あいさつ)
また、講演の中で井口啓太郎氏は、政策動向や国立市公民館の事例を紹介しながら、いつでも、どこでも、だれでも学ことができる社会(=生涯学習社会)の大切さを説き、今ある事業・講座がすべての人にとって開かれたものになっているだろうかと我々に問われました。
「生涯学習社会」の推進が、本県の抱える課題解決に必要不可欠な取組であることを再確認した有意義な大会となりました。今こそ生涯学習・社会教育の出番です!
なお、来年10月29日(水)~31日(金)、盛岡市を会場に「第67回全国社会教育研究大会岩手大会」が開催されます。
★オリンピックの価値★
先週からパリオリンピック競技大会が始まり、日本選手・チームの活躍や、世界のトップアスリートの驚異的なパフォーマンスの様子が連日報道されています。深夜にかけての応援で寝不足という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、「オリンピック・ムーブメント」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、「スポーツを通してこころとからだを健全にし、さらには文化・国籍といった様々な違いを超え、友情や連帯感、フェアプレーの精神をもって互いに理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」を目指す活動のことです。「オリンピック競技大会」もこの活動のひとつで、世界で最も規模の大きな「オリンピック・ムーブメント」です。
友情、連帯感、他者理解、平等、権利の尊重、そして平和でよりよい社会の実現など、私たちの社会で目指し、大切にすべき価値がオリンピックには込められています。「オリンピック・ムーブメント」の視点で、選手達の熱い戦いを観戦してみてはいかがでしょうか。
日本オリンピック委員会(JOC)のホームページには、オリンピックをやさしく学べるコンテンツがあり、オリンピックにまつわるクイズ等も紹介されています。夏休み、お子様と一緒にオリンピックを学んでみませんか。
詳細はこちらから https://www.joc.or.jp/olympism/experience/learningcontent/
★当面の研修事業実施予定★
【8月の予定】※④は申込終了、①は8/5まで申込締切延長、②は本日申込締切
①8日(木)『学校と地域の連携・協働研修会』
②9日(金)『地域学校協働活動推進員(コーディネーター)等研修会』
③19日(月)『人・つながり・地域づくり関係職員等研修講座(滝沢会場)』
④27日(火)~28日(水)『放課後児童支援員認定資格研修(雫石会場前期)』
【9月の予定】※④⑤は申込終了
①5日(木)『放課後の子どもの居場所指導者研修会②』
②6日(金)『子育て・家庭教育相談セミナーⅠ』
③11日(水)『地域安全防災研修会』
④17日(火)~18日(水)『放課後児童支援員認定資格研修(センター会場後期)』
⑤24日(火)~25日(水)『放課後児童支援員認定資格研修(県北会場後期)』
⑥27日(金)『事業プログラム企画運営研修講座』
【ピックアップ】『人・つながり・地域づくり関係職員等研修講座(滝沢会場)』のご紹介!
「多様な性ってなんだろう?~すべての人にとって安心・安全な地域づくり~」と題して、認定NPO法人ReBit(リビット)の三戸花菜子氏が講演を行います。講演を通して、多様な性の基礎知識や社会の状況、LGBTQ(性的少数者)の課題や生活の中で困りやすいことを知り、それぞれが自分の立場で実践できることを学びます。
多様性社会、多様性の時代と言われている昨今。多様性を尊重し合うために、行政、学校、企業、各種団体等でどのような工夫ができるのか、一緒に考えてみませんか。あらゆる立場の方々のご参加をお待ちしています。
詳細はこちらから https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/event/060819/
令和6年度研修事業概要・要項はこちらから
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/center-menu/r06center-youkou/
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◇発行:岩手県立生涯学習推進センター(花巻市北湯口2-82-13) 編集:小原幸尋