No.285（令和６年度第７号）　2024.7.19

★子どもたちの「ただいま」を支える放課後児童支援員★
　６月から１０月まで、雫石、当センター、沿岸（釜石）、県北（二戸）の県内４会場において『令和６年度岩手県放課後児童支援員認定資格研修』を開催します。この研修は、放課後児童健全育成事業（放課後児童クラブ）に従事する放課後児童支援員として必要な知識及び技能を補完するため、業務を遂行する上で必要最低限の知識及び技能の習得とそれを実践する際の基本的な考え方や心得を認識することを目的として実施し、認定資格を得るものです。昨年度までに約１,９００人の方が修了し、放課後児童支援員として活躍されています。
　９０分×１６科目、合計４日間の長丁場の研修にもかかわらず、２０代から７０代までの２０６名が熱心に受講されています。資格認定のためということは勿論あると思いますが、それ以上に「将来を担う子どもたちの健全育成」、「保護者の仕事と子育ての両立支援」という使命感がこの熱心な受講姿勢に表れているように感じます。
　受講生全員が修了認定され、子どもたちが元気に、そして安心して「ただいま」と帰ることができる放課後児童クラブを支える支援員として、今後益々活躍されることを願っています。

　放課後の子どもの居場所として、「放課後児童クラブ」と「放課後子ども教室」があります。それぞれの目的、指導員等、所管省庁は、以下のようになっています。

【放課後児童クラブ】
・小学校に就学している児童で、保護者が就労により昼間家庭にいない子どもや、疾病、介護等により昼間家庭での養育ができない子どもを対象として、その放課後の時間帯において適切な遊び及び生活の場を提供し、子どもの放課後の遊び・生活を支援することを通して、その子どもの健全育成を図る
・放課後児童支援員を配置
・こども家庭庁（厚生労働省）所管

【放課後子ども教室】
・すべての子どもを対象として、安全・安心な子どもの活動拠点（居場所）を設け、地域の方々の参画を得て、学習やスポーツ・文化芸術活動、地域住民との交流活動等の機会を提供する
・地域の大人、退職教員等を安全管理員、学習アドバイザー等として配置
・文部科学省所管

★「自分に満足」５７％★
　最近気になるニュースを目にしました。「２０２４年版こども白書」によると、日本を含む５カ国の１３～２９歳の若者に「自分自身に満足しているか」と尋ねた調査で、「そう思う」と答えた割合が、日本は５７.４％と他国と比較して低い結果であったというものです。同じ質問に「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」と答えた割合は、米国７３.２％、ドイツ７３.９％、フランス７５.６％、スウェーデン７２.３％です。日本は１８年の前回調査からは１２.３ポイント改善したものの、他国の若者と比べると自己肯定感が低いという結果でした。
　本県の教育課題の１つに「不登校児童生徒数の増加」があります。また、不登校と自己肯定感には密接な関係があるといわれています。文部科学省の調査では、様々な体験活動を多く行っている子どもほど「自己肯定感（自尊感情）」や「向学的な意識」が高いことが明らかになっています。まもなく夏休みシーズン、子どもたちには、いろいろな活動を楽しみながらたくさん体験してほしいと思います。

　７月２７日（土）に「不登校支援フォーラム２０２４～多様な学びを実現する支援の在り方～」が開催されます。不登校児童生徒の支援に関して、国・県の現状を再確認するとともに、保護者及び学校教育関係者等の連携の在り方等について情報共有を行います。
　詳しくはこちらから　https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/news/news060712/

★当面の研修事業実施予定★
【７月の予定】①②は申込受付終了
①２３日（火）『人・つながり・地域づくり関係職員等研修講座（一関会場）』
②２５日（木）『人・つながり・地域づくり関係職員等研修講座（宮古会場）』

【８月の予定】
①　２日（金）『コミュニケーションスキルアップ研修講座』
②　８日（木）『学校と地域の連携・協働研修会』
③　９日（金）『地域学校協働活動推進員（コーディネーター）等研修会』
④１９日（月）『人・つながり・地域づくり関係職員等研修講座（滝沢会場）』
⑤２７日（火）～２８日（水）『放課後児童支援員認定資格研修（雫石会場前期）』

【９月の予定】
①　５日（木）『放課後の子どもの居場所指導者研修会②』
②　６日（金）『子育て・家庭教育相談セミナーⅠ』
③１１日（水）『地域安全防災研修会』

【ピックアップ】８月前半の３つの事業のご紹介！
８／２（金）『コミュニケーションスキルアップ研修講座』のご紹介
　第３９回電話応対コンクール全国大会で優秀賞を受賞、県内外でビジネスマナー研修講師としてご活躍中のoffre M’ｓ（オッフル エム）主宰の田原美晴氏を講師にお迎えます。午前は、信頼を得るために押さえておきたい「挨拶」、「身だしなみ」、「名刺交換」、「電話対応」等のビジネスマナーを学びます。午後は、クレームをチャンスに変える聴き方・話し方等、今後に活かせるクレーム対応の心構えとスキルを学びます。明日からすぐに役立つビジネスマナーを学ぶことができる研修講座です。

８／８（木）『学校と地域の連携・協働研修会』のご紹介
　岩手県立大学の山沢智樹准教授の基調講演「地域と学校の連携はどこに向かうのか」と、パネルディスカッションを行います。パネルディスカッションでは、「地域学校協働活動を地域づくりや学校づくりにどのようにつなげるか」をテーマとして、３つの視点（学校管理職の視点、学校運営協議会の視点、ＰＴＡの視点）から事例発表をしていただきます。ご自身の地域や学校の取組と照らし合わせながら、「地域」と「学校」の両面から持続可能な学校と地域の連携・協働のあり方について一緒に考える研修会です。

８／９（金）『地域学校協働活動推進員（コーディネーター）等研修会』のご紹介
「学校を核とした地域づくりの本質」について、一般社団法人とちぎ市民協働研究会代表理事の廣瀬隆人氏から分かりやすく、面白く、熱く語っていただきます。今までのモヤモヤがすっきりし、明日からの活動が楽しみになる話を聞けること間違いなしです。地域学校協働活動推進員、学校関係者、公民館・地区センター等職員、ＮＰＯ法人等関係者など、地域づくりに関わるすべてのみなさんに役立つ研修会です。

令和６年度研修事業概要・要項はこちらから
https://manabinet.pref.iwate.jp/index.php/center-menu/r06center-youkou/

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◇発行：岩手県立生涯学習推進センター（花巻市北湯口2-82-13） 　編集：小原幸尋