1.胎児~2歳児編①
~子育てワンポイントアドバイス~
1.胎児~2歳児編
(1)新米パパとママに贈ることば
(2)ママ!体を大切に
(3)どう育っているの?おなかの赤ちゃん
(4)妊娠中の不快な症状
(5)つわり期の簡単料理
(6)0歳児の世界
(7)赤ちゃんが安眠できる環境を
(8)こんな泣き方には注意して
(9)赤ちゃんの健康チェック
(10)離乳はあせらず、一歩ずつ
(11)1歳児の世界
(12)知っておきたい応急処置
(13)おやつも大事な食事です
(14)あせらないでねトイレットトレーニング
(15)2歳児の世界
(16)ことばの発達をうながすために
(17)子どもといっしょに体操を
(18)子どもへの接し方には気をつけて
(19)じょうずな叱り方
(20)子どもをダメにする親のタイプ
(21)カンペキな育児法なんてありっこない
(22)身近なところで情報交換
(23)すこやかダイヤルを友達に!
(1)新米パパとママに贈ることば
「子どもって、おもしろいよねぇ」「子育て時代が一番楽しかった」パパ・ママOB達は 、忙しかったはずの子育て時代を振り返って、なつかしみます。
近頃、子育てはお金と手間がかかって、割に合わないという声も聞きます。子育て中は子どもにかかりきりになって、自分のやりたいことができないという声も聞こえます、 出生率も下がりました。子育てって大変だと出産を見合わせる人も増えてきました。
でもね、お金も手もあまりかけなくても子どもは良く育つものだし、 育ててみると、子どものために費やす時間もお金も以外と惜しくないものです。子育てをすることで新しい発見をすることも多くあります。夫婦にとって、苦労は多くても子育て中がもっとも楽しい時期でもあるのです。
もうすぐ、パパやママになるあなたに、心配するには及びません。昔から「案ずるより産むが易し」とも言うでしょう。赤ちゃんの誕生まで仕事にも精を出しましょう。家事もテキパキと行いましょう。小まめに体を動かした方が安産につながると言います。いい機会ですから、パパも家事を覚えながら、赤ちゃんの誕生を待ちましょう。きっと、赤ちゃんが幸せを運んできますよ。
(2)ママ!体を大切に
親になるという喜び、お腹の中で日増しに成長を続けるわが子への愛ととまどい、 そして無事に赤ちゃんを産めるかという不安は、だれもが抱くでしょう。
妊娠、出産は特に個人差があります。妊娠かな?と思ったときは早めに診察を受けましょう。妊娠したら、赤ちゃんが順調に育っているかどうかを確かめましょう。妊娠中に気を付けなければならないこと、食事のとり方、妊娠期間の過ごし方などを医師、 助産婦、看護士の皆さんが教えてくれるので、初めてママになる人達も安心して出産に望めます。
ママの体は赤ちゃんが育つ環境のすべてです。 自分一人だけのものではない大切な体を、妊娠前よりチョッピリいたわってほしいと思います。ママの体をまもることが赤ちゃんの健やかな成長につながります。心をおだやかに保ち、パパと一緒に妊娠期間を乗り越えてください。
-やってはいけないこと-
○夜ふかし・夜遊び
○ハードスケジュールの旅行やドライブ(疲れるよ)
○食べ過ぎ・飲み過ぎ(栄養のとり過ぎにも気を付けて)
○喫煙(できたら、やめてね)
○極端な薄着(足腰を冷やさないでね)
○偏食やダイエット(十分な栄養がほしいよ)
◆◇パパへのワンポイントアドバイス◇◆
自分の体が思うようにならない妊娠時に、 急に夫が自分に対して無関心で冷淡になったように思い込んでしまうことがあります。 心が不安定になりがちな妊娠時の妻に対し、毎日ちょっとでもいいから、 体調を気遣うやさしい言葉をかけてあげることが大切です。
(3)どう育っているの?おなかの赤ちゃん
育児とは、子どもが生まれてから始まるものと考えてはいませんか。 育児は、妊娠した時から始まるのです。パパとママで、 お腹の中の赤ちゃんの成長の様子をあれこれ思い浮かべながら、出産日を迎えましょう。
◆◇パパへのワンポイントアドバイス◇◆
妊娠18週を過ぎるとお腹の中でも外の音は聞こえます。 パパも、お腹の中の赤ちゃんにいっぱい話しかけてくださいね。
(4)妊娠中の不快な症状
お腹の中で新しい命を育んでいるときは、ふだんと同じ体の調子ではありません。 妊娠は、病気ではありませんが、体にいろいろな症状が現れます。 妊娠中の体とうまく付き合って、出産を迎えてください。
【つわり】
妊娠の初期に、ホルモンの働きにより、だるさや眠気、吐き気を感じたり、 食欲がなくなったり、食べ物の好みが変わったりすることがあります。 これが「つわり」の症状です。人によっては、嘔吐が強く、何も食べることができなくなり、 脱水状態や飢餓状態になって入院する場合もあります。個人差がありますが、 いつの間にか解決していくものです。つわりは、順調に育っているという お腹の中の赤ちゃんからのメッセージです。あまり深刻に悩まないで、うまく乗り切ってくださいね。
【便 秘】
子宮が大きくなってくると、腸が圧迫されて便秘になりがちです。 毎日規則正しくトイレに行ったり、バランスのとれた食事をとったりするように心がけましょう。 適当な運動と休憩も便秘の解消に役立ちます。便秘をなくそうと安易に下剤を飲むことは危険です。
【貧 血】
顔色が悪かったり、疲れやすくなったりするのは、貧血が原因という場合が多いようです。 妊娠中は貧血になりやすいので、栄養に気を付けた献立を工夫してみましょう。 早く見つければ、治療もできます。定期健診を必ず受けましょう。
◆◇パパへのワンポイントアドバイス◇◆
つわりには、夫のいたわりが必要です。妻の悩みを聞いてあげるとか、 積極的に家事を行うなどの具体的な行動をとりましょう。
(5)つわり期の簡単料理
「つわり」って、妊娠中の最初のハードルみたい。けっこう辛いと感じる妊婦さんもいるはずです。でも、具合が悪いからといって何も食べなければ自分だけでなくお腹の赤ちゃんにも影響します。ちょっとした工夫で食べることができるようになるんですよ。
~つわりを乗りきる食事のテクニック~
①空腹になると吐き気をもよおすことが多いので、好きなものを少しずつ、何度も分けて食べましょう。
②水分の多いもの、野菜や果物をなるべくとりましょう。
③消化吸収の良いものを選んで食べましょう。
④油っこいものより、さっぱりした物を食べましょう。
⑤熱い物より、冷たくした物が食べやすいでしょう。
⑥起きた後すぐに感じる空腹感をおさえるため、クッキ
ーやチーズなどの常備食をそろえましょう。
⑦食後は、しばらく安静にし、吐き気を防ぎましょう。
~つわりに適した一品料理~
【デザート】プリン、アイスクリーム、ミルクセーキ
【穀物料理】そうめん、そば、カナッペ、
サンドイッチ、うどん、のりまき
【卵料理】たまご豆腐
【豆腐料理】ゆずみそ冷奴
【野菜料理】おひたし、あえもの、サラダ
【魚料理】酢の物、刺身
◆◇パパへのワンポイントアドバイス◇◆
たまには、料理の腕をふるってみませんか?簡単な料理でも 「愛情」を味付けにすると最高のごちそうになります。
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