2025/10/10 事業づくり研修講座
実施日:令和7年10月10日(金)
申し込みフォームはこの要項の下にあります。→終了しました。
実施担当:[生涯学習推進センター]
実施要項(PDF) ちらし(PDF)
実 施 報 告
「子どもたちが安心して過ごせる『居場所』について、必要な視点と手法を学び、具体的な活動につなげる」ことを目的とし、研修会を実施しました。公民館、地区センター、地域おこし協力隊、NPO法人関係者、社会福祉協議会、子ども食堂等、子どもの居場所事業を実際に行っている方やこれから始めようとしている方22名が参加し、子どもの権利の視点から居場所のあり方を考えました。
講義・演習

岩手大学教育学部 准教授 兼地域社会教育推進室 副室長 深作拓郎(ふかさく たくろう)氏を講師に迎え、「こどもが輝く場所をあなたの手で」と題して講義の中に5回の演習を取り入れながら研修会を実施しました。今回の研修会で深作氏が非常に重要視されていたことは、子どもの居場所づくりを子どもの権利保障の観点から考えていくということです。国から出される政策や施策は子どもを一人の人格として認めることや子どもの最善の利益を保障するという観点を大切にしながら作られています。それに関わって「子どもの権利条約」「児童福祉法」「こども基本法」等、子どもの権利がどのように変遷してきたのかということをご講義いただきました。子どもの居場所づくりでは、主体である子どもの意見が尊重され、子ども達が自ら居場所づくりに参画するようなものでなければならないということを教えていただきました。
子どもの意見を尊重するとはどのようなことなのかということを実感するために、深作氏からランドセル選びのドキュメンタリー動画が提示されました。子どもは親や保護者の気持ちを察しながらランドセルを選んでいるということや大人が知らず知らずのうちに子どもを誘導していることがあるということを、この動画から学ぶことができました。
子どもの権利保障や子どもの参画の観点で居場所づくりをしている事例として、奥州市の「ホワイトキャンバス・パステルハウス」、宮城県石巻市の児童センター「らいつ」、青森県弘前市の「こどものまちミニひろさき」の取組を紹介していただきました。

さらに、子ども達がいかに忙しい毎日を送っているかということを大人が考えるために、24時間時計を使って、グループごとに子ども達の1日をシミュレーションしました。受講者はこの演習を通して、現代の子ども達が放課後いかに自由時間や遊ぶ時間がないのかということを実感していました。
深作氏の講義と演習を通して、大人の価値観や評価を持ち込まないこと、子どもと大人が一緒に居場所をつくっていくこと、子どもを信じ切ること等、子どもの居場所づくりをする上で大切にしたいことを深く考えさせられた有意義な時間となりました。
受講者の声
●「子どもを信じ切り、心を離さない」という言葉を胸に今後の事業を遂行していきたい。
●大人の考えを無意識に誘導していたと気が付いた。
●社会教育の根幹となる話を聞くことができた。
●「何をしても、何もしなくてもよい」心地よい居場所づくりと世代間交流を考えていきたい。
●子どもの話を聴いているつもりでも、子どもが意図していることと違うかもしれないということに気づかされた。
受講者の評価
A(有意義) 100%
B(どちらかといえば有意義) 0%
C(どちらかといえば有意義でない) 0%
D(有意義でない) 0%
担当者から
子どもの居場所づくりの必要性、重要性を理解し、居場所づくりにチャレンジしてみたいと思ってくださる人が少しでも増えることを願っています。子どもの居場所づくりについて興味がありましたら、ぜひ当センターにご連絡ください。

1 目 的
子どもたちが安心して過ごせる「居場所」について、必要な視点と手法を学び、具体的な活動につなげる。
2 主 催
岩手県教育委員会
3 主 管
岩手県立生涯学習推進センター
4 対 象
(1) 市町村の公民館 地区センター等の職員
(2) 県・市町村の職員(地域おこし協力隊含む)
(3) 地域づくり団体 NPO法人等関係職員 地域に携わる方
(4) 学校関係者 社会福祉協議会職員 子どもの居場所・子ども食堂関係者
5 定 員
会場参集:50名
6 期 日
令和7年10月10日(金)
7 会 場
岩手県立生涯学習推進センター
〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13
TEL 0198-27-4555 FAX 0198-27-4564
8 受講申込み
「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【締切 10月3日(金)】
9 日程及び内容
【受 付】 12:30~13:00
【開会行事】 13:00~
【講義・演習】13:05~16:30(休憩10分含む)
「子どもが輝く場所をあなたの手で」
講師:岩手大学教育学部 准教授 兼地域社会教育推進室 副室長 深作 拓郎 氏
少子高齢化による家庭や地域のつながりの希薄化、貧困や孤立の深刻化等、子どもを取り巻く課題が山積しています。そこで、現代の子ども達には、第一の居場所である家庭、第二の居場所である学校だけでなく、ありのままでいられる場、人との関わりの中で成長する場、様々な活動に主体的に参加する場である第三の居場所が必要です。地域における居場所づくり事業のポイントを、好事例をもとにしながらワークショップを通して学びます。
【閉 会】16:30
10 携行品
筆記用具、所属で使用している名札
11 受講者旅費
派遣者において負担願います
12 その他
(1) 県立生涯学習推進センターまでの交通案内及び駐車場は下記よりご確認ください。
「まなびネットいわて」>[生涯学習推進センター]>[アクセス]
(2) 欠席の際は、岩手県立生涯学習推進センターまでご連絡をお願いします。
13 受講申し込み
下記フォームに必要事項を入力し、[送信]をクリックしてください。後日担当者から確認のメールを差し上げます。(2~3勤務日以内)(入力いただいた情報は関係機関で受講に関係した処理のみに使用いたします)
※公立学校の教員の方は下記フォームでの申し込みと併せて「Plant」上での申し込み手続きを行ってください。 > Plantリンク