2025/09/26 人・つながり・地域づくり関係職員等研修講座(県北)
実施日：令和7年９月26日(金)
実施担当：［生涯学習推進センター］
実施報告
地域と学校が一体となってコミュニティ・スクールや地域学校協働活動を進めるための熟議について理解を深めるとともに、ファシリテートできる人材を育成することを目的に本研修を企画しました。学校運営協議会委員・地域学校協働活動推進員、市町村の担当者、学校教職員等、21名が受講しました。
【講師】秋田大学教育文化学部 非常勤講師
元 文部科学省コミュニティ・スクール推進員
皆川 雅仁 氏
【講義】「参加者が安心して意見交流できる場づくり〜ファシリテーターの工夫がすべて！〜」
講演では、自身の校長時代の経験や実践を交えながら、コミュニティ・スクールや地域学校協働活動の考え方をわかりやすく教えていただきました。また、地域と学校の協働を実現するための「熟議」の在り方を示していただきました。
＜協働につながる「熟議」＞
様々な立場の人が自由に意見交流する場が熟議である。共有された目的に向かって、横並びでそれぞれがやるべきことを明確にすることで「協働」につながる。
＜コーディネーターの必要性＞
地域と学校をつなぐ役割が、地域と学校にそれぞれ必要である。地域を活用するキャリア教育の必要性は教育課程に盛り込まれている。学校では教育課程を熟知している、教務主任が担うとよい。
【演習】
演習では熟議体験を行いました。「岩手の子どもたちが、コミュニケーションできる人財に育つために私たちにできることは？」という具体的なテーマをもとに行い、ファシリテートの進め方やポイントを示していただきました。いくつか紹介します。
＜やわらかな雰囲気づくりをする＞
お茶やお菓子は効果大。最初にアイスブレークを取り入れ、見えない壁を取り払う。
＜話し合いのマナーを示す＞
「否定せずに受け止める」「腕組みはしない」など、参加者が安心して話せるよう、最初に具体的に示す。
【参加者の感想】
・ファシリテーターとして「熟議」のファシリテートを行う際の、大切なポイントをとてもわかりやすく教えていただいた。学校と地域の距離を縮め、地域住民が自分事として関わるための手立てとして「熟議」が有効だと感じた。
・「熟議」というと難しいものというイメージを持っていたが、皆川先生の「熟議」は取り組みやすく、誰でも参加できるものであると感じた。
・実際に「熟議」を体感することができてよかった。良い雰囲気をつくることが話しやすくするベースになると思うので、アイスブレイクをもっと勉強したい。
・日頃、地域の学びを設計している中で悩んでいたこと、今取り組んでいることが、間違った方向ではないと自信を持てた。
・各市町村の参加者達との交流ともなり、有意義な時間だった。他の運営協議会とも連携していきたい。
・地域とのつながり方、つながり続ける方法がわからずにいたが、今回の講義で具体的なやり方がわかった。
| 【受講者の評価】 | |
| A (有意義) | 95% |
| B (どちらかといえば有意義) | 5% |
| C (どちらかといえば有意義でない) | 0% |
| D (有意義でない) | 0% |
【担当者から】
参加者の活発な意見交流を行う姿から、地域の子どもたちのための力になりたいという想いが伝わってきました。「ファシリテートの方法がわかった」「自信につながった」という感想もあり、研修会で学んだことを、今後の活動を進めていく際の参考にしていただければ幸いです。
１ 目 的
地域と学校が一体となってCS（コミュニティ・スクール）や地域学校協働活動を進めるための熟議についての理解を深めるとともに、ファシリテ－トできる人材を育成する。
２ 主 催
岩手県教育委員会
３ 主 管
岩手県立生涯学習推進センター
４ 対 象
(1)学校運営協議会委員や地域学校協働推進員等
(2)県や市町村の教育委員会及び生涯学習・社会教育担当部局職員
(3)小学校・中学校・義務教育学校・高等学校及び特別支援学校の教職員等
(4)PTA・学校教育関係者
(5)地域づくりに携わる方、興味関心のある方
５ 定 員
先着32名
６ 期 日
令和７年９月26日（金）
７ 会 場
二戸地区合同庁舎 大会議室
〒028-6103 二戸市石切所荷渡６-３
８ 受講申込み
「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【申し込み締め切り９月18日（木）】
９ 日程及び内容
13:00～13:10【開会行事】（受付 12:30～）
13:10～16:10【講義・演習】(途中、適宜15分程度の休息を含む)
講師：皆川 雅仁 氏
秋田大学教育文化学部 非常勤講師
元 文部科学省コミュニティ・スクール推進員
｢参加者が安心して意見交流できる場づくり〜ファシリテーターの工夫がすべて！〜｣
16:10【閉会】
10 携行品
筆記用具、所属で使用している名札
研修会資料は、Webサイト「まなびネットいわて」の特設ページに掲載します。受講者自身で資料を印刷、または、タブレット等にダウンロードの上、ご準備くださるようお願いします。
11 受講者旅費
派遣者において負担願います。
12 その他
(1) 欠席の際は、岩手県立生涯学習推進センターまでご連絡をお願いします。
(2) 研修にあたり、配慮を希望する場合は、申し込みフォームにご記入いただくか事前に当センターへご相談ください。
13 受講申し込み → 申込は９／１８で締め切りました
