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まなびネットいわて

講座・イベント情報

2025/6/19子育て・家庭教育セミナー1

実施日:令和7年6月19日(木)

実施報告

県内外で取り組まれている体験格差解消に関する実践を聞き、すべての子どもが体験の機会を享受するための考え方を学ぶよい機会となりました。

【基調講演】

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事今井悠介氏より「すべての子どもに体験の機会を~体験格差の現状~」と題し、ご講演いただきました。

<講演要旨>

「多様な学びをすべての子どもに」を団体の理念として掲げ、学ぶことの原動力と考え活動している。体験格差の世代間連鎖が課題である。体験機会のはく奪は、子どもから「経験・学び」、「自分で考える・決める」こと等を奪う。ポジティブな体験をどんな子どもでもアクセスできるようにしたい。大事なことは、子どもの「やってみたい」という気持ちや、子どもの声を聞く、子どもの権利を守ることである。見守る地域の大人の存在は大きい。

 ハロカルという子どもの体験奨学金のプロジェクトでは、地域の体験活動の情報を歩いて集め、団体の理念を聞いてもらった。コーディネーターが子どもの声を聞いた。活動を通して、子どもは自信がつき、友達が増えた。親は余裕ができた、家族以外で頼れるところができた。昨年度、ハロカルホリデーと称して、まち全体を体験活動の場にするためのトライアル事業を実施した。今後は、多様な体験の機会が市民の手で生まれる環境を望んでいる。

【事例発表①】

株式会社盛岡書房代表取締役高舘美保子氏より、「本を成長につなげる環境作り~盛岡一高M探、盛岡市子ども未来部とつながって~」と題し、取組を発表していただきました。

<発表要旨>

 本を通して子どもに「体験」を送る活動をしている。盛岡一高M探は子どもたちが企画を考え、本も自分たちで選んでいる。自分たちの考えたことが実現し、みんなが目を向けてくれる。岩手にいても叶うのだと自信につながっている。

病気等で遊ぶ体験ができない子どもは、本を読みながら体験でき、本により成長している。そして、保護者、地域がそれを支えてくれる。

【事例発表②】

特定非営利活動法人みやっこベース理事長早川輝氏より「子どもたちの豊かな人生のはじまりのために~『みやっこベース』の実践から~」と題し、取組を発表していただきました。

<発表要旨>

「宮古市で生まれ育つすべての子ども・若者の人生が豊かであること」を団体の理念として掲げ、子どもたちが宮古市で生まれ育ったから幸せな人生を送ることができるように、事業に取り組んでいる。

 様々な事業を通して、子どもたちに「誰かの役に立つ」、「挑戦して自信をつける」経験をしてほしいと願っている。子どもたちの幸せが、結果的に宮古がよりよい街になることにつながる。子どもを第一に考え、子どものために協力を仰ぎ、地域の資源を使った事業を展開している。

【パネルディスカッション】

今井氏、高舘氏、早川氏の3人がパネリストを務め、「子どもが体験活動の機会を得るための仕組みづくり」をテーマに、仕組みづくりで大切にしていることをお聞きしました。「子ども目線で考える」、「子どもの声を聞く」、「みんなを巻き込み参加しやすい方法を見つける」、「情報を届ける」ことなどが3人から挙げられました。

 受講者の「学校教育の中での体験活動について教えてほしい」という質問に対しては、「学校で体験したことが『やってみたい』のきっかけになるとよい」、「地域の力でやってみたいが叶えられるとよい」、「体験活動にアクセスしにくい子どもには、学校や社会教育施設など、身近な場所がよい」との回答が挙げられました。

【参加者の感想】

・すべての子どもに様々な体験活動を提供できる環境を作るためには、子どもを第一に考えること、子どもの希望を反映させた企画のコーディネート力、周りをまき込む力、『とにかくやってみる』をやる力が必要であることを学ぶことができた。

・成功に至るまでの最初の苦労した点が気になっていたので、その部分の話が聞けてよかった。人と人とのつながり、団体と会社のつながりがとても大切だと感じた。

【受講者の評価】

A (有意義)75.8%
B (どちらかといえば有意義)21.2%
C (どちらかといえば有意義でない)3.0%
D (有意義でない)0%

【担当者から】

3人の発表で共通していたのは、子どもの「やってみたい」を第一に考えること、体験を通して子どもたちが自信をもてるようにすること、そしてその理念や活動を足で稼いで地域に周知することでした。地道な積み重ねが地域のつながり、事業の継続性につながるのだと実感しました。

実施担当:[生涯学習推進センター]
実施要項PDF)  ちらしPDF

1 目 的
「体験格差」の実態(日本初の全国調査)やその解消に向けて様々な立場で取り組む実践を知り、自分の立場でできることを考える。

2 主 催
岩手県教育委員会

3 主 管
岩手県立生涯学習推進センター

4 対 象
(1) 県・市町村の家庭教育支援・子育て支援担当者
(2) 青少年・家庭教育・子育て等の相談機関担当者
(3) 社会福祉協議会の担当者
(4) 学校関係者(小・中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校の教職員や保護者、大学関係者)
(5) 幼稚園・保育園・認定こども園等関係者および保護者 (6) 放課後児童クラブ・放課後子ども教室、放課後等デイサービス、子育て支援拠点事業関係者
(7) 県子育てサポーター、NPO法人、読書ボランティア、子ども食堂関係者等子育て支援に携わる(今後携わる予定)すべての方

5 定 員
会場参集:50名 オンライン(YouTubeライブ):無制限 ※参加申込者限定オンデマンド配信有

6 期 日
令和7年6月19日(木)

7 会 場
岩手県立生涯学習推進センター
  〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13
   TEL 0198-27-4555  FAX 0198-27-4564

8 受講申込み
「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【締切 6月12日(木)】

9 日程及び内容
【受  付】10:00~
【開会行事】10:20~10:30
【基調講演】10:30~12:00 
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事 今井 悠介 氏
「すべての子どもに体験の機会を~体験格差の現状~」
 2022年に行った子どもの「体験格差」の全国調査の結果をご説明いただき、法人で体験格差解消に向けて取り組んでいる事業についてお話しいただきます。
【昼食休憩】12:00~13:00
【事例発表】13:00~14:20 
①株式会社盛岡書房代表取締役 高舘 美保子 氏
「本を成長につなげる環境づくり~盛岡一高M探、盛岡市子ども未来部とつながって~」
②NPO法人みやっこベース理事長 早川 輝 氏
「子どもたちの豊かな人生のはじまりのために~『みやっこベース』の実践から~」 《株式会社盛岡書房》2024年、盛岡一高の総合的な探究の時間(M探)の「ひとり親家庭の子どもに本を届ける活動」に共感し、地元企業や盛岡市とのつなぎ役となり、高校生の取組を実現させました。その具体について紹介していただきます。
《NPO法人みやっこベース》子どもたちの第三の居場所となる「みやっこハウス」を拠点として、自然体験や農業体験など地域全体で取り組んでいる体験活動についてお話しいただきます。
【パネルディスカッション】14:30~15:30 「すべての子どもに『体験活動』を!!」
【閉  会】15:30

10 携行品
筆記用具、所属で使用している名札

11 受講者旅費
派遣者において負担願います。

12 その他
(1) 昼食は、各自ご用意ください。
 近隣のコンビニまでは車で10分程度かかりますのでご注意ください。
(2) 県立生涯学習推進センターまでの交通案内及び駐車場は、下記よりご確認ください。
 「まなびネットいわて」>[生涯学習推進センター]>[アクセス]
(3) 欠席の際は、岩手県立生涯学習推進センターまでご連絡をお願いします。
(4) 研修受講にあたり配慮を希望する場合は、申し込みフォームにご記入いただくか事前  に当センターへご相談ください。

13 受講申し込み
下記フォームに必要事項を入力し、[送信]をクリックしてください。後日担当者から確認のメールを差し上げます。(2~3勤務日以内)(入力いただいた情報は関係機関で受講に関係した処理のみに使用いたします)
※公立学校の教員の方は下記フォームでの申し込みと併せて「Plant」上での申し込み手続きを行ってください。 > Plantリンク

***申込フォーム貼り付け位置***




    ※[送信]ボタンをクリックして、送信が完了すると、ボタンの下に「ありがとうございます。メッセージは送信されました。」と表示されます。繰り返し送信ボタンを押さないよう、ご注意ください。

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