2025/05/30 地域学校協働活動推進員等(コーディネーター)研修会
人のつながりのつくりかた~学校を核とした地域づくりの本質とは~
事 業 報 告
「地域コーディネーターの役割とは?」「学校運営協議会では何をすればよいの?」など、地域学校協働活動に携わる方々の悩みを解決し、実際の現場で生かせるようにするため、本研修を企画しました。市町村の担当者、地域学校協働活動推進員(コーディネーター)、教員等、42名が受講しました。
【講義・演習】 「人のつながりのつくりかた~学校を核とした地域づくりの本質とは~」
【講師】一般社団法人とちぎ市民協働研究会 代表理事 廣瀬 隆人氏

講義では、「地域づくり」や「地域学校協働活動」を進める上での大事な考え方を学ぶことができました。その中で、学校を核とした地域づくりの本質とは、学校教育や子どもの育成に関わることを通じて、地域の人のつながりをしっかりつくることであるということを廣瀬先生から教えていただきました。
<地域学校協働活動>
(学校)「何か特別のことをしなければならない」「新しいことをしなければいけない」は違う。学校では授業や行事、特別活動を通じて、人と関わる活動を行い「地域づくりの基礎力」を作っている。文科省が「地域学校協働活動」と名前をつけただけである。
(地域)地域でできることは違うので、他地域の活動を真似しない。その地域にしかできないこともある。地元に何があるかを振り返るとよい。郷土芸能、伝統文化、祭りなど、地元の大人が大事にしているものがよい。これらは地域のつながりを作る接着剤である。
<学校運営協議会>
最初は自己紹介や近況報告などの雑談がよい。すぐに熟議をする必要はない。繰り返すうちに子どもの話が自然に出てくる。教員と地域役員のつながりができ、信頼ができて、教員が困りごとを頼みやすくなる。開催にあたり、学校だけが準備をしてしまうと参加者と学校で壁を作ってしまうのでやらない方がよい。年に数回しかない会議なので、話がまとまらなくてもよい。固有名詞を大事に、名前を呼びあえる関係をつくる。
<Q&A~受講者の悩みから~>
グループで悩みを語り合う交流の時間が設けられました。市町村担当者、教員、地域コーディネーターなど、それぞれの立場で異なる悩みを共有することで、有意義な時間となりました。グループで出た悩みを一つ一つくみ上げ、応えていただきました。廣瀬先生は引き出しが豊富で、事例や解決につながる考え方を的確に提示していただきました。
Q地域学校協働推進員を委嘱する際、負担を感じさせるのではないか。
A楽しいと感じる人がいるので、そういう人を人選する。
Q活動の打ち合わせの負担があるのではないか。
A大変なのは最初だけである。3年もやれば打合せしなくても自然とできるようになる。
Q学校運営協議会、地域学校協働活動、教育振興運動は似ていてそれぞれ重なる部分がある。どうまとめればよいか。
Aまとめようとしない。必要だから三つある。時々情報交換を行えばよい。
Q教育事務所の社会教育主事は何を頑張ればよいか。
A人の話を聞きに行く、実践を数多く見に行く。


【受講者の感想】
・廣瀬先生の、ズバっとした回答がとても分かりやすかった。学校運営協議会は「人のつながり」をつくる場であること、学校関係、地域、様々な方々に広めていけるようにしたい。
・義務感で何かをしなければいけないという考えではなく、学校や地域の実情に応じてできることから取り組めばよいと感じた
・今後の活動の在り方を考える良い機会となった。学校運営協議会も時間をかけて醸成していく必要があるとわかった。
・今回の研修を機に、岩手県の地域学校協働活動推進員の情報交換会があるとよいと感じた。
・何か新しいことを始めなければと思っていたが、まず地域と交流すること、基盤をつくることが一番大事なのだと感じた。
【受講者の評価】
| A (有意義) | 94% |
| B (どちらかといえば有意義) | 6% |
| C (どちらかといえば有意義でない) | 0% |
| D (有意義でない) | 0% |
【担当者から】
参加者は、地域学校協働活動にどう取り組めばよいのか不安を感じながら、試行錯誤している様子が見られました。それぞれ違う立場の参加者が、悩みや実践を情報交換する場は、有意義であると感じました。研修会を通して「取り組み方のイメージができた」「今までの取組が間違いではなかった」という前向きな感想が見られたことを嬉しく思いました。
実施日:令和7年5月30日(金)
実施担当:[岩手県立生涯学習推進センター]
実施要項(PDF) ちらし(PDF)

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1 目 的
(1) 学校を核とした地域づくりの本質と、地域学校協働推進員(コーディネーター)等の役割を理解し、人のつながりのつくりかたを学ぶ。
(2) 人がつながることの有用性を実感するとともに、コミュニティスクールや学校運営協議会で役立てられるようにする。”
2 主 催
岩手県教育委員会
3 主 管
岩手県立生涯学習推進センター
4 対 象
(1) 地域学校協働活動推進員(コーディネーター)
(2) 学校関係者(校長・副校長・主幹教諭・地域連携窓口教員等)
(3) 公民館・地区センター等でコーディネーター的役割を担っている方等
(4) NPO法人等関係者
(5) 県・市町村担当者
5 定 員
会場参集:50名
6 期 日
令和7年5月30日(金)
7 会 場
岩手県立生涯学習推進センター
〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13
TEL 0198-27-4555 FAX 0198-27-4564
8 受講申込み
「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【締切 5月23日(金)】
9 日程及び内容
【受 付】10:00~
【開会行事】10:20~10:30
【講義・演習】10:30~15:00
「人のつながりのつくりかた~学校を核とした地域づくりの本質とは~」
講師:一般社団法人とちぎ市民協働研究会 代表理事 廣瀬 隆人 氏
※途中昼食休憩12:00~13:00
【閉 会】15:00
10 携行品
筆記用具、所属で使用している名札
11 受講者旅費
派遣者において負担願います
12 その他
(1) 昼食は、各自ご用意ください。
近隣のコンビニまでは車で10分程度かかりますのでご注意ください。
(2) 県立生涯学習推進センターまでの交通案内及び駐車場下記よりご確認ください。
「まなびネットいわて」>[生涯学習推進センター]>[アクセス]
(3) 欠席の際は、岩手県立生涯学習推進センターまでご連絡をお願いします。
(4)研修にあたり、配慮を希望する場合は、申し込みフォームにご記入いただくか事前に当センターへご相談ください。
13 受講申し込み → 申し込みは終了しました