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人・つながり・地域づくり関係職員等研修講座(久慈会場)

~ロジックモデルで見直そう 来年度の事業~

実施日:令和6年11月11日(月)
実施担当:[生涯学習推進センター]

 「目指す事業効果実現の道筋を明確にしながら企画を進める手法を体験的に学ぶ」ことを目的とし、研修会を実施しました。県及び市町村の生涯学習・社会教育関係職員や地域づくり関係職員、NPO法人関係者等、地域づくりに携わる方9名が参加し、講義と演習を通して、楽しみながら研修を行いました。

講義・演習
岩手県生涯学習振興協会 事務局長 佐々木 勉 氏

 岩手県生涯学習振興協会 事務局長 佐々木勉氏が講師を務めました。佐々木氏は、当センターや教育事務所で社会教育主事として勤務され、現在は、ご自身の地元紫波町の地域づくりにも深く関わっていらっしゃいます。目標となる成果達成までの要素を整理し、企画立案する「ロジックモデル」の手法を体験的に学ぶ研修会でした。「ロジックモデル」とは現状を改善する際に取り組むプログラムを単純化して表現したもので、投入される資源(インプット)、実施される活動(アウトプット)、その結果生じる成果(アウトカム)の間における論理関係を示すものです。しかし、難しい内容ではなく、受講者にまず「なんだか楽しい!」と思ってもらえるような研修会にするという佐々木氏の思いが伝わってくる研修会でした。

 まず、アイスブレイクで受講者の気持ちを解きほぐします。二人組での自己紹介では、相手の名前を褒めたり、お互いの夢を共感的に聞き、助言をしたりしました。コミュニケーションがうまくいくかどうかは「聴く側の力量次第」という佐々木氏の言葉が印象的でした。思いを伝えあった際に生じるずれを認め合い、合意形成することの大切さを学ぶことができました。

 いよいよ今回の研修の本題に入っていきます。これまでの社会教育事業は、事業実施から考えることが大半でした。事業をすること自体が目的となっていた側面もあります。今回は事業後の「最終アウトカム案」をグループごとに検討していきました。「こんな街にしたい」「こんな住民の姿になってほしい」など自由に意見を出し合いました。アイスブレイクで緊張が解けた受講者の方々は、共感的に聞いてくれるグループのメンバーにどんどん意見を述べていきました。佐々木氏がグループを回り、称賛したり助言したりしていました。佐々木氏からは一切否定的な言葉が発せられることはありませんでした。受講者はいつの間にか笑顔になり、笑い声が聞こえてきました。2つのグループの事業名と最終アウトカムは次のように決まりました。

 AグループBグループ
最終アウトカム森も人も元気になって、交流の場が生まれる魅力ある地域の創出・発信、若者の交流の場
事業名おいでよ‼もりもり ツリーハウス村久慈市ポケモンシティ化プロジェクト

 最終アウトカムが決まったところで、それを実現するための事業の骨子を考えていきました。その際、EBPM(Evidence Based Policy Making)=「社会教育事業を実施するための根拠」を考えました。事業を行うための根拠を示すことの大切さを学びました。研修会の終盤では、各グループの発表で、財政担当者(当センター所長 千葉)をいかに説得するかという内容の発表は大いに盛り上がり、充実した研修会となりました。

受講者の声

●話し合いの雰囲気がよく、アイディアがどんどんふくらんでいった。

●地域についての夢を語り合い、盛り上がった楽しい気持ちを力に変えて進めることができた。

●最終アウトカムから計画することで、普段では思いつかないような案がひらめいた。

●既存事業を実施することが主になってしまっていたので、見直しを図っていかなければならないと感じた。

受講者の評価

A(有意義)                    100%

B(どちらかといえば有意義)              0%

C(どちらかといえば有意義でない)           0%

D(有意義でない)                   0%

担当者から

 丸一日の研修会でしたが、あっという間に時間が過ぎ、ロジックモデルの理論の理解と受講者の横のつながりがいつの間にか形成された有意義な研修会となりました。事業の担当者が大きな夢と明確な根拠をもって仕事をすることの大切さを体感することができました。この研修会が受講者の方々の地域づくりのお役に立てれば幸いです。

実施要項(PDF)  ちらし(PDF)

1 目 的
目指す事業効果実現の道筋を明確にしながら企画を進める手法を体験的に学ぶ。
2 主 催
岩手県教育委員会
3 主 管
岩手県立生涯学習推進センター
4 対 象
(1) 県及び市町村の生涯学習・社会教育関係職員
  (公民館・地区センター、図書館、博物館等の職員を含む)
(2) 首長部局の地域づくり関係職員
(3) NPO法人関係者
(4) PTA・学校教育関係者
(5) 地域づくりに携わる方、興味関心のある方
5 定 員
20名
6 期 日
令和6年11月11日(月)
7 会 場
久慈地区合同庁舎
  〒028-8042 久慈市八日町1-1
8 受講申込み
「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【申込み締切り10月25日(金)】
9 日程及び内容
10:00~10:10
 【開会行事】(受付 9:30~)
10:10~15:00
 【講義・演習】「ロジックモデルで見直そう 来年度の事業」
 近年話題の「ロジックモデル」作成を踏まえながら、目標となる成果達成までの要素を整理し企画立案する手法を体験的に学びます。
  講師 岩手県生涯学習振興協会 事務局長 佐々木 勉 氏
  (12:00-13:00 昼食・休憩)
15:00 
 【閉会】
10 携行品
筆記用具、所属で使用している名札、USBメモリー、Windows10以上かMacのパソコン

※USBメモリーが使用できるパソコン
※Word、Excel、PowerPointか互換性のあるソフトがインストールされているパソコン

11 受講者旅費
派遣者において負担願います
12 その他
(1) 昼食は、各自ご用意ください。
(2) 欠席の際は、岩手県立生涯学習推進センターまでご連絡をお願いします。
13 受講申し込み
下記フォームに必要事項を入力し、[送信]をクリックしてください。後日担当者から確認のメールを差し上げます。(2~3勤務日以内)(入力いただいた情報は関係機関で受講に関係した処理のみに使用いたします)

    ※上の[送信]ボタンをクリックして、送信が完了すると、ボタンの下に「ありがとうございます。メッセージは送信されました。」と表示されます。繰り返し送信ボタンを押さないよう、ご注意ください。

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